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続編④:「誰にも見せない顔、君だけに。」
夜が深まっていくのが、惜しく感じるほどだった。
テレビも消して、部屋にはほんのり照明の灯りだけ。
ソファで寄り添っていたはずが、気がつけばベッドの上。
それでもニノは急がなかった。
触れ合う唇。
繋がる手。
何度も「好きだよ」と囁いてくれる彼に、心がとろける。
キスの合間に笑って、照れて、また唇が重なる。
「君といるとさ、何してても落ち着くんだよね。……でも、ドキドキも止まらない。」
不器用なようで、誰よりも繊細で優しい。
そんなニノの体温が、肌を通して伝わってくる。
夜は、ゆっくり、静かに、甘く深く――二人だけの世界で更けていった。
翌朝。
キッチンからコーヒーの香りが漂ってきた。
ニノはTシャツ姿でマグカップを両手に持って、微笑んでいた。
「おはよ。ちゃんと眠れた?」
「うん……ニノが隣にいたから、すごく安心した。」
「……ずるいこと言うなぁ、それ。」
キスするようにカップを渡して、ニノが照れくさそうに目を細める。
すると――**「ピンポーン」**と、ドアベルが鳴った。
「え? 誰か来る予定だったの?」
「いや、全然。何も……ん、ちょっと出てくる!」
慌てて玄関へ向かうニノ。
ドアを開けた瞬間、聞こえてきた声に凍りついた。
「ういーっす、ニノさーん!例の台本持ってきたよー!」
(菊池風磨)
「コーヒーある?目ぇ覚めなくてさー。」
(大森元貴)
「てか、朝から寝癖すごくない?何してたんすか?」
(山田涼介)
ニノ「……え? ちょ、ちょっと待って!お前らなんで一緒に来てんの!?」
風磨「え、共通LINEで“朝集合”ってなってたじゃん」
大森「……って、靴、1足多くない?」
山田「……このマグカップ、2つ並んでんのって……まさか……!」
3人の視線が、一斉に奥の寝室へ向いた。
そして――
「あれ、もしかして……ニノさん、女の子と――」
風磨がニヤっと笑いかける。
ニノ「待て待て待て!言うな!違う、いや違くないけど、言うなー!!」
焦って耳まで真っ赤になるニノを見て、3人は大爆笑。
あなたはベッドの中からそっと顔を出して、
そんなニノの慌てる姿を見て、つい笑ってしまった。
END:
ニノ「……もう絶対お前ら、次来るときはアポ取れ……!」
風磨「いや、なんならもう次は3人で焼肉っしょ?」
大森「その前に、ニノの“お泊まり彼女”紹介してくれないと~」
山田「うわ~これ、グループLINEでイジられるやつ~」
ニノ(ぼそっ)「……まじで、君のことだけは、誰にも取られたくないわ…笑」
あなたの耳元でそう呟いた彼は、照れながらも、そっと手を繋いでくれた。