- ̗̀⚠︎ ̖́-
👑 × 🍌
神様 × 生贄
👑は雷神様
👑 ‣‣ 攻め 🍌 ‣‣ 受け
・暴力表現 、流血表現注意
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🍌視点
小さい時からずっと、牢屋の中にいる。
村の人からずっと
『生贄だから、』 『村のためだから』
って言われてきた。
神様に生贄として捧げられた後、生贄を見た人はいないらしくだからこそどうなるか分からないのだそうだ。
1度だけ所作が荒っぽい人を生贄として捧げた年は作物は不作で天災が多く起き、何人もの死傷者が出たそうだ。
だいたい生贄を捧げるのは15年に1度らしい。
本来なら15歳の子供を捧げるらしいのだけど15年前は子供が生まれず、15年後、1番15歳に近い年齢の子を捧げることになったらしい。
その時3歳だった俺が選ばれ、今に至る。
明日、俺は生贄として捧げられる。
正直神様に殺されようが何でも良かった。
ただこの場所から逃げ出したかった。
何やら外が騒がしい。
かと思えば数十分ほどで音が止む。
何事かと思ったがこの牢屋から外は確認することが出来ない。
異常なまでに静かになり、不安に思っていると誰かが牢屋のある部屋まで入ってきたみたいだ。
何かに怯えるような声を出しながらこちらに走ってくる足音がする。
なんだろうかと思いそちらを見ると村の人ともう1人、見たことない顔の人がいた。
村の人はその人に向かって口を開く。
『この者が今年の生贄です!!
どうか許してください!』
そう言いながら頭を地面に擦り付けていたがそんなことも一切気にしてないかのように牢屋の鍵を開けた。
そして近寄ってくる。
自分に向かって手を伸ばされた時反射的に殴られると思い目を瞑り顔を少しだけ背け歯を食いしばるがいつもの衝撃は無い。
ゆっくり目を開いてそちらを見ると
先程手を伸ばしてきた人が口を開こうとしていた。
「ごめんね、怖がらせちゃったかな、?」
その後その人に引き取られてその人の家に行く。
その人の家に向かう時、寝ててもいいと言われて疲れていたのか自分は眠ってしまった。
次に目が覚めたのは布団の上で、
横を見ると先程の助けてくれた人がいる。
「あの…、助けてくださってありがとうございます。」
そう声をかけると目が覚めていると思っていなかったのか驚いたようにこちらを見る。
それでも直ぐに顔を綻ばせて頭を撫でてくれる。
『気にしないで、というか元々俺のところ来る予定だったしね』
そう言われて驚く。
自分が生贄として捧げられる神様だったらしい。
その瞬間喉の奥が鳴った気がする。
焦って布団から起き上がって頭を下げる。
「申し訳ありません、雷神様だとは思わず…
無礼なことを……。」
そう伝えると急いでこちらに寄ってくる音がする。
それでも頭はあげては行けない。
そう教わってきたから。
『え、!!そ、そんなことしなくていいから!というか気にしてないし!』
そう言われても頭はあげられない。
あげては行けない。
「いえ、雷神様の前では頭を上げては行けないと言われているので…」
そう伝えると少しまとっていた雰囲気が変わる。
『…それ以外に何か言われたことある?』
「えっ…、と。
他は礼儀正しく何時でも雷神様に呼ばれたら雷神様のところに走っていくようにと言われて訓練させられたこともありますし礼儀作法はきちんとしてないといけないと言われて訓練させられたこともあります。」
『…そこの傷は?』
「1度でも間違えると躾と言われて暴力を振るわれることがありました。
でも間違えた俺が悪いので特に気にしたことはありませんしもう痛くないので気にすることはありません。」
『今はそうかもしれないけどでも暴力を振るわれた時は痛いでしょ。
人間なんだから。
…ねぇ、名前は?』
「おんりーと言います。
雷神様の好きなようにお呼びください。」
『おんりーチャンね、めっちゃ綺麗だし可愛いよ!!
ほんっとに可愛い』
おんりーチャン?俺は男だけど…
でも好きなように呼んでと言ったのは俺だし
良いか…
今まで綺麗だと褒めてくれる人はたくさんいた。
でも何故か雷神様に褒められると胸の当たりがキュッとする。
この感覚はなんなのだろうか?
「ありがとうございます。」
『そういえばさ、雷神様じゃなくてぎぞくって呼んで欲しいんだけど
どうかな?』
「ぎぞく…さん。」
『!』
ぎぞくさんと呼ぶと嬉しそうに笑っていてその表情に鼓動が早まる。
今日の俺は本当に様子がおかしい。
今日は色々あったし疲れているのだろうか?
『今日は疲れてるだろうしもう寝よっか!』
そう言って自分と同じ布団に入ってくる。
自分を抱きしめそのまま背中を優しく叩いてくれる。
こんなことしてもらったことがない。
優しくて、暖かくて、心がポカポカしているような気がする。
そんなところでふと目が覚める。
久しぶりにあの時の夢を見た。
横を見ると相変わらず一緒の布団で寝てくるぎぞくさんがいた。
「ふふっ。ぎぞくさん、あの時助けてくれてありがとうございます。」
そういいぎぞくさんの頬に軽く口付けをする。
そして朝食をぎぞくさんに用意しようと立ち上がると腰に腕が巻きついてきた。
『おんりーちゃ〜ん。
今俺のほっぺたにキスしてくれたでしょ。
口にもしてよ!!』
「ッ!!//
絶対イヤです!ぎぞくさんなんてもう知りません!!」
そう言って部屋から出る。
扉の前に座り込んでしまう。
ぎぞくさんのことが本当は大切だし大好きだけどぎぞくさんを前にするとつい照れ隠しをしてしまう。
ぎぞくさんに嫌いになられたら生きていけないから今度はちゃんと素直になろう。
そう決めて台所へと向かう。
👑視点
起きた時ちょうどおんりーチャンも起きたようで、寝たフリをして反応を見ようとしてた。
そしたら何故かお礼を言われ、頬にキスまでしてもらった。
嬉しくてついダル絡みをしてしまう。
おんりーチャンが部屋から出ていく。
照れ隠しでこんなこと言っちゃうのもちゃんと分かってるから。
そんなおんりーチャンが可愛くて愛おしくて仕方ない。
だから、おんりーチャンに危害を与えるやつは誰であろうと許さない。
実はおんりーさんがいた村は既に壊滅していることを知るのはぎぞくさんだけ。
これから先もぎぞくさんはそのことをおんりーさんに伝えるつもりは無いですし、村を壊滅させた時おんりーさんを守り抜いていくと自分に誓ったそうです。
コメント
2件
👑🍌書いてる人少ないからめちゃくちゃ最高でした!