狐のしっぽに文字が書いてあるとは思わなかった。たぬきのお腹、狐のしっぽどちらを信じれば良いんだ。
「たかっしー!どうすんの!たぬきと狐!どっちを信じればいいの?」
「ちょっと待って」
俺はたぬきを信じればいいと思っている。昔から物語でも嘘つきや悪者は狐やオオカミが多い。だけどこれで間違えていたらどうする。俺は大量殺人鬼だ。
こんな時にあいつらの言葉が頭をよぎる。
「なぁ教えてくれよ高橋。この状況からどうやってクリアするのか。」
頼む教えてくれ橋本。なんでお前は命をかけてまで俺を守ってくれたのか、この状況からどうクリアすればいいのか。頼むよ…
本当のリーダーは橋本、お前だ。俺はリーダーでもなんでもない。リーダーという皮を被ったただのカッコつけたいダサい野郎だ。
「自分を信じろ高橋。」
「っ?!橋本?!橋本!どこいるんだ!橋本!」
「どうしたの?たかっしー?早く教えてよ!この状況からどうやって突破するのか!どっちが嘘つきなの?!」
「え??じゃあ、今の声は…」
「もうわかんない!たかっしーもう残り時間10分切ってるんだよ?!お願い、たかっしー。」
分かってる。分かってるよ。だけど、どうすれば良いのか俺には分からない。「自分を信じろ高橋。」まるで橋本が俺にアドバイスをくれたみたいだな。この言葉を信じてみよう。
俺が今信じているのはたぬき。たぬきを信じよう。
「たぬきだ!たぬきを信じろ!」
「どうしてたぬきなの?たかっしー」
「分からない!だけど俺の勘がそう言ってるんだ!」
「ハハッ。それでこそ俺達のリーダーだ。」
「ひろゆきお前笑えたのか。ごめんな、俺が犠牲になるとか言って。」
「そんな事いいよ。それよりも結果で返せよ!リーダー!」
「よし!行くぞー!お前らー!」
俺がそう声をかけると全員、返事をしてくれた。
そうしてさっきの続きが始まった。
ゲームは順調に進んで言った。
「高橋!先に行ってる!」
「分かった!遥輝!」
あとは俺とひろゆきと、戸部だけだ。
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