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コメント
2件
びゃあああ好きすぎる……… 最高良すぎ えなんか名前似てますね…😃
はじめまして。C₂H₄_typeβと申します。
雑食の長文書きがち小説初心者です、不慣れですがよろしくお願いします。
至らない点がございましたら色々アドバイスやルールを教えてくださると助かります。
自解釈(特に曲の解釈を演者様に寄せています)
nmmn
解釈浅いところあるかも
曲からの逸脱・変更あり
一部不穏描写あり
myzm引退後のお話
BL要素(myzm片思い→?)
ご本人様には一切関係ございません。ご本人様および関係者様に迷惑をかける行為はおやめください。
伏せ字にご協力をお願いいたします。
小説初心者の代物、全ては妄想で捏造
そろそろこの辺読んでないでしょ。
配信でのエピソードを鑑みて、myzmの一人称を公式の「俺」ではなく「僕」としている場面多めです。
この話(【1】)に関しては、センシティブ、R要素、不穏描写を含みません。
演者様(現話)
myzm ki(💻💙)
kgm hyt(🏢)
hnbtk chik🌵(名前だけお借りしています)
登場人物のセリフ表記↓
myzm(💻💙)「」
🪽kgm(🏢)『』
その他登場人物「」
回想(全て)””
必要に応じて変更、表記揺れの可能性あり
本編中には伏せ字ございません。
それではいってらっしゃいませ。
(💻💙視点)
──────
───
「〜…!、」「〜」「!〜…」「…、」
─
(…ぁ)施設の人の静かな声と、施設の子ども達が遊んではしゃぐ声でぼんやりと目が覚めた。
まぶたを薄く開けるといつもと変わらない天井が目に入る。見慣れすぎた天井だ。
だんだん覚醒していくにつれ、触覚が戻ってきた。ひやりと冷たい布団の感触が僕にはっきりと夢の終焉を告げた。
眠っている間、あれだけ温かかったのが嘘のように冷え切っていく感覚に少し身震いをしてつま先を丸める。
どんな夢を見ていたのかはもうはっきりと思い出せない。昔の甘くて幸せな夢に浸っていた気はするけれど。
夢の端切れを手繰り寄せるようにもぞもぞと動いていると、カーテンの上側が動いているのが視界の端をよぎった。
顔だけをそちらに向けると、少し開いた窓から差し込む光と肌を撫でるそよ風に朝だと気づかされる。
かすかな沈丁花の香りが鼻をかすめた。
(…あぁ、そういえば窓を開き放しにしたまま寝落ちしたんだっけ。春とはいえまだ朝は少し寒い。)
そんなことをぼんやりと考えながら、ようやく起きる決心がついた僕はゆっくりと身体を起こした。
「…っ、つめたっ。」
素足に触れた床が冷たくて思わず足先を引っこめる。
少し遠くに脱ぎ捨てられたいつものスリッパに手を伸ばして、それを履いた。
「んんー…」
ベッドに座ったまま軽く伸びをするとパキパキと身体が鳴った。
「…だるい…。」
ずいぶんと長く眠りすぎた気がする。そのせいか、頭が鈍く痛む。かと言って二度寝をする体力も気力もない。
結局、またベッドに仰向けに倒れ込み、ベッド脇のスマホを手に取った。
僕のXのおすすめ欄は相変わらず2j3jのメンツで賑わっている。同期、先輩、後輩、友人、尊敬する人。全員、僕の大事な人達だ。
彼ら彼女らのポスト、リプライに一つ一つ、丁寧に目を通していく。
「…あ」思わずスクロールする指が止まった。
🏢〔加賀美ハヤト/*@…*〕
皆さま、おはようございます🏢☀️
ここ数日花粉症になるのではと怯えている加賀美です。
本日は22時30分ごろから、チャイカさんとのコラボ配信です!!待機場を作っておきました🙂↓
https:/yout…
(…ハヤトさん、今日チャイカさんとコラボ配信するのか。)
ゲームタイトルは少し昔のもの。僕がお勧めしたタイトルのうちの一つだったと思う。確か───
“この間、黛さんがおすすめしてくださったゲーム、めちゃくちゃ面白かったです!ありがとうございます☺️”
“それならよかった。ハヤトさんこういうの好きそうだと思ったから。”
“w、ぶっ刺さりました。黛さんのおすすめはハズレないですし、他のタイトルも…あ、そうだ、これとか。コラボで一緒にやりません?”
“俺と?…まぁ…そのうちね。”
“いつになるんですかそれ!?ww”
“…w”
「っ…」
───そうだ。そうだった。あの時、コラボを持ちかけられて、結局やらず仕舞いだったタイトル。
ハヤトさんのことだから、軽い気持ちと優しさで誘ってくれただけだろう。
コラボ自体だって、大人数なら何度もやったし、サシも引退前にきちんと出来ている。
それに帰ってこないやつのために購入したタイトルを大事に取っておくなんて、馬鹿のする事だ。
タイトルを提案したのもハヤトさんからじゃなくてチャイカさんからかもしれないし。
考えればすぐにわかる。頭では分かっている。それでも。
哀しさと虚しさ、理不尽で厄介な怒りと口惜しさを混ぜ合わせたような、そんな暗くて湿った感情が正常な思考を覆い尽くしていく。
…それ以上スクロールしていく気が何となく失せてしまって、Xを閉じた。
スマホを元の場所に戻して、またベッドに倒れ込む。
心臓がかすかにきゅうっと痛むような感覚はきっと気のせいだ。そうに違いない。
「はぁ…」
出不精がデフォルトのやつが何を言うという感じだが、今日は何だか誰にも会いたくなくなってしまった。
こういう時は気分が良くなるまで何もするべきではない。
じっと見つめ返してくる天井から逃げるように目を閉じて、瞼の裏の安心する暗闇に引きこもった。
───俺がライバーを引退してから数年、ハヤトさんとはずっと疎遠だ。
それもそうだ、俺が避けているのだから。
社長業務に加えて、通常配信にコラボ配信、ユニットや番組の収録に数々のライブと、多忙すぎる事務所大好き人間に、方向性の違いという理由で辞めた俺が用もなく連絡するなんて、元幼馴染でも気が引ける。それに。
「…もう、俺のことなんて忘れてるでしょ。」
あぁ、不味い。これでは自分で自分の執着を認めてしまっているみたいだ。拗らせたメンヘラみたい。
…いや、そんなものはないし、拗らせてるとかはもっとないけど。
━━━━━━━━━『そんなわけないじゃないですか。』
「?…!はっ、」声。くぐもっているけれど聞き慣れた、でも久しぶりに聴いた声に思わずガバッと起き上がった。
突然の明るさにびっくりしている瞳孔に鞭打ち、声が聞こえた方を睨むように必死で見る。窓の結露越しの街に
はっきりと白い翼を見た。
光を受けてまぶしく輝く、純白の羽の集まりに、だんだんと目が慣れてくる。
金の刺繍の入った黒いブーツにベスト、羽に負けないほどに白い衣服に包まれたその長い四肢と高い頭身。
さらりと流れる一つにまとめた長いミルクティー色の髪に、耳に光るたくさんのピアス。
長めの前髪がかかる、微笑みを浮かべた端正な顔。
人ならざるものの格好をしているけれど、その姿形は間違いなく。
「……ハヤトさん…?」
『ふふ、おはようございます。そしてお久しぶりです、黛さん』
***
♡、コメント励みになります
1番サビ前までを散りばめています、続きあり
現実では黛は何の後悔もなく幸せに暮らしていてほしいし、社長とも裏で普通に無邪気に交流していてほしい