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ガラガラ
私は今日も授業が終わると、図書室にやって来た。
あれ?今日は阿部くんの姿がない。
いつもなら私の斜め前にいるはずなのに…
私が残念と思いながら席に座ると、
?『隣、いいですか?』
隣から声が聞こえた。
声のする方を向くと、阿部くんがいた。
「は…はい!!」
私は緊張して声が裏返ってしまった。
💚『そんなに緊張しなくていいよ?』
私は恥ずかしくなり体温が上昇していくのがわかった。
💚『君、いっつも本読んでたからずっと気になってたんだ!』
違う意味で気になってたなんて死んでも言えない。私はそう思いながら阿部くんの話を黙って聞く。
「そ…そうだったんですね!」
💚『君、2年生?』
「はい!そうです!」
💚『同い年じゃん!タメでいいよ!』
「え…?」
まさか阿部くんと同い年だったなんて…
初めて知ったよ…
💚『俺さ、佐久間先輩と仲良くていつも一緒にいるんだけど、勉強したい時はここに来るんだ!』
💚『君は?』
私は阿部くんを見たいからなんて死んでも言えない…!!
「本が好きで…!それでよくここに来るんです…!」
💚『あれ?タメって言ったよね?w』
「あっ…!」
💚『まぁいいや!そのうち慣れてきたらタメにして!』
「うん!」
💚『もう使うんだw』
「あ…!」
「もういいや!w」
まさかあの阿部くんとタメで話せるなんて…!夢みたい…!
💚『君、名前なんて言うの?』
「坂入○○!」
💚『○○ちゃん!』
ドキッ
急な下呼びに私の心臓は跳ね上がる。もしかしたら聞こえてしまうんじゃないかくらいの音で。
💚『俺の名前は阿部亮平!よろしくね!』
「よろしく!」
”亮平”って言うんだ〜…
顔がかっこいいと名前もかっこいいんだ〜…
💚『○○ちゃんってよく歴史の本読んでるよね?歴史好きなの?』
「え?!」
好きなんじゃなくて…
「もうすぐでテストがあるんだよね〜…」
💚『あぁ!そういうこと!』
💚『良かったら今度教えようか??』
「えっ?!いいの?!」
💚『うん!もちろん!』
💚『近いうちに翔太と蓮と図書館で勉強会しよう!ってなってるから一緒にどう?』
「翔太…蓮…」
💚『あぁ!ごめんごめん!知らないよね!』
「いや、知ってるよ!」
「翔太と蓮家近所だし!」
💚『あっ!そうだったんだ!』
💚『じゃあ俺から2人に連絡しておくから決まり次第伝える!』
「よかったら連絡先交換しない?」
💚『うん!しよ!』
💚『よし!OK!』
これから亮平くんとどうなっていくんだろ〜…?