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悠人にも、輝くんにも、ウエディングドレス姿を褒められて嬉しいけど、でも、そのドレスに見合うだけの女性にはなれていない。
ん? 輝くん、髪型を変えたんだ。
パーマじゃなくなってる。それに、アッシュからブラウンにしたんだね。可愛い顔の中にも、最近は、男性の魅力も見え隠れしてきたように思う。
もしかして彼女ができたとか……
それならいいんだけど……ね。
こんなにカッコよくて性格のいい男性を周りが放っておくわけがない。
輝くんだけじゃなくて、他のシャルムのスタッフや友人達も、次々と私達に話しかけにきてくれた。
もちろん、美咲も。
スタイリストとして、ずっと人気店で腕を磨き続けて頑張ってる美咲。私がシャルムで働き出してから、お互いが忙しくて会えない時期もあったけど、メールしたり、電話したり、ずっとやりとりをしていた。
本当はもっといろいろ相談もしたかったけど、梨花さんや輝くん、恭吾さんのことは、忙しい美咲のことを考えて、負担にならないよう言わないようにしていた。美咲は、これからも切磋琢磨していく大切な美容師仲間。
そして、親友であることはこの先も絶対に変わらない。いつか、美咲の結婚パーティにも行きたいな。
私達を結びつけてくれた美咲には、絶対に幸せになってもらいたい。
パーティも終わりに近づき、緊張の時間がやってきた。私から、両親への感謝の手紙を読む。悠人がそうした方がいいって提案してくれて、心を込めて2人への手紙を書いた。子どもの頃からのことを改めて思い返す、良い機会になった。
私の前に、少し離れて両親が立っている。
ドクンドクンと心臓が脈を打ち、手も少し震えてる。
会場が静まり返る中、私は手紙を開いて、そして、深呼吸してからゆっくりと読んだ。
「お父さん、お母さん。今まで、私のことを本当に大事に育ててくれてありがとう。和菓子屋をやりながら、忙しい中でも、2人はいつも私に愛情を注いでくれたよね。優しく穏やかなお父さん、いっつも元気に笑ってるお母さん。絶対に弱音を吐かない2人を……私はいつも尊敬してたよ」
続けて子どもの頃からの思い出を語ると、もう、お母さんは、涙でぐしゃぐしゃな顔をしていた。
お父さんも、目頭を熱くしているのがわかる。
「お父さん、お母さん。今日から私は月城 穂乃果になります。悠人さんと幸せになります。だけど、これから先もずっとずっと、私はお父さんとお母さんの子どもだから。2人のことは一生大事に思っています。絶対に体には気をつけて、長生きして、幸せでいてください。私を産んでくれて、今まで育ててくれてありがとう。穂乃果より」
両親はとても嬉しそうにしてくれた。
私も、心からの感謝の気持ちが言えて、本当に良かったし、ホッとした。