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第一章:目覚め
佐久間大介「……ん?ここ、どこだ……?」
深澤辰哉「おい、佐久間?生きてるか?」
佐久間大介「ふっか!?なんで、ここ……」
宮舘涼太「この部屋……監禁部屋か?全員、手首に何か装置がついている」
ラウール「これ……爆弾、じゃないよね……?」
向井康二「嘘やろ……こんなん、ゲームとか映画の中の話やろ?」
阿部亮平「いや、これ……現実だ。天井に監視カメラがついてる。何かに見られてる……」
岩本照「みんな、落ち着け。一度状況整理しよう」
(電子音)
謎の声(機械音声)「ようこそ、“スノウゲーム”へ。参加者は9名。ここからは、君たちの命を賭けたゲームが始まる」
ラウール「やめてよ、冗談でしょ……?」
謎の声「ルールは簡単。各ゲームをクリアできなければ、1人死にます。脱出方法は1つ。全てのゲームをクリアし、最後の1人になること」
佐久間大介「……最後の1人って、どういう意味だよ?」
謎の声「“9人は要らない”――たった1人の“真実のスノウマン”を決める、それだけです。では、最初のゲームを始めましょう」
第二章:命の投票
阿部亮平「最初のゲームは……“命の投票”?ルールは……?」
謎の声「各自、1人を選んで投票してください。最も票を集めた者が“罰”を受けます」
深澤辰哉「……投票って、そんなの……できるわけないだろ!」
渡辺翔太「でも、やらなきゃ誰かがランダムで死ぬ。それだけは避けたい……」
岩本照「仕方ない。心苦しいけど、票を入れよう。誰も選ばなきゃ、全滅だ」
(沈黙)
ラウール「……ごめん、俺、どうしたらいいかわからない……」
向井康二「誰かに投票するなんて、絶対無理や……!」
(電子音)
謎の声「投票、終了。最多票は……“向井康二”。罰を執行します」
向井康二「……え?」
(爆音と共に、爆弾が作動)
佐久間大介「康二ィィィィィッ!!」
第三章:裏切りの扉
阿部亮平「次のゲームは……“裏切りの扉”。9つの扉のうち、8つは死。1つだけが正解」
宮舘涼太「誰かが正解の扉を見つけたら、全員助かる……ただし、制限時間は10分」
岩本照「時間が足りない……誰かが囮になって死ぬ覚悟がないと、進まない……!」
渡辺翔太「誰かが死なないと、助からないのかよ……クソッ……!」
深澤辰哉「俺が行く……誰かがやらなきゃ、ダメなんだろ……?」
佐久間大介「ふっか!やめろよ、そんなの!!」
深澤辰哉「大丈夫だ……俺が、みんなを生かす」
(扉を開ける音、爆音)
ラウール「う、嘘だろ……また……また誰かが……!」
第四章:静寂と決断
阿部亮平「残り……6人。時間が経てば経つほど、心理が壊れていく……」
佐久間大介「もう、誰も死なないでほしいよ……こんなのおかしいよ……」
ラウール「ねぇ、俺たち、本当に脱出できるのかな……?」
宮舘涼太「ここまで来た以上、後戻りはできない。どんな犠牲があっても、生き延びるんだ」
渡辺翔太「……涼太、変わったな。前なら、そんなこと……」
宮舘涼太「俺は変わってなどいない。ただ、生き残りたいだけだ」
岩本照「お前ら、喧嘩してる場合じゃない。次のゲームが始まるぞ」
第五章:最後の選択
謎の声「最終ゲーム:“唯一の真実”。君たちは、ここまでで“誰か1人”を生かすことを選ばなければならない。最後の1人以外、全員、消去されます」
ラウール「そんなの、できるわけない……誰か1人なんて、選べないよ……!」
佐久間大介「俺が……俺が死ぬよ。だから、他の皆は……」
渡辺翔太「ふざけんな!なんでお前がそんなこと……!」
阿部亮平「ロジックじゃ解けない問題だよ……これは、心の問題だ……」
岩本照「俺が、選ぶ……いや、俺たちで選ぼう」
宮舘涼太「誰を、残す?」
(長い沈黙)
渡辺翔太「……阿部だ。最後まで冷静で、俺たちを導いてくれた。お前が生きろ」
佐久間大介「俺も、同じ意見……」
ラウール「うん……阿部ちゃんが、一番ふさわしいと思う……」
阿部亮平「……わかった。でも、俺はこの先、一生忘れない。この“地獄”を」
最終章:冷たい雪の果て
(1人残された部屋、静寂)
阿部亮平「……これが、俺たちの物語の結末か」
謎の声「おめでとう。君が“唯一のスノウマン”だ」
阿部亮平「違う……違うよ。こんなの、勝ちじゃない……」
(扉が開き、外の雪が舞い込む)
阿部亮平「――みんな、ごめん」
(雪の中、ひとり歩き出す阿部。振り返ることはなかった)
―END―