テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

スノウゲーム

一覧ページ

「スノウゲーム」のメインビジュアル

スノウゲーム

1 - スノウゲーム

♥

21

2025年05月09日

シェアするシェアする
報告する

第一章:目覚め

佐久間大介「……ん?ここ、どこだ……?」


深澤辰哉「おい、佐久間?生きてるか?」


佐久間大介「ふっか!?なんで、ここ……」


宮舘涼太「この部屋……監禁部屋か?全員、手首に何か装置がついている」


ラウール「これ……爆弾、じゃないよね……?」


向井康二「嘘やろ……こんなん、ゲームとか映画の中の話やろ?」


阿部亮平「いや、これ……現実だ。天井に監視カメラがついてる。何かに見られてる……」


岩本照「みんな、落ち着け。一度状況整理しよう」


(電子音)


謎の声(機械音声)「ようこそ、“スノウゲーム”へ。参加者は9名。ここからは、君たちの命を賭けたゲームが始まる」


ラウール「やめてよ、冗談でしょ……?」


謎の声「ルールは簡単。各ゲームをクリアできなければ、1人死にます。脱出方法は1つ。全てのゲームをクリアし、最後の1人になること」


佐久間大介「……最後の1人って、どういう意味だよ?」


謎の声「“9人は要らない”――たった1人の“真実のスノウマン”を決める、それだけです。では、最初のゲームを始めましょう」





第二章:命の投票


阿部亮平「最初のゲームは……“命の投票”?ルールは……?」


謎の声「各自、1人を選んで投票してください。最も票を集めた者が“罰”を受けます」


深澤辰哉「……投票って、そんなの……できるわけないだろ!」


渡辺翔太「でも、やらなきゃ誰かがランダムで死ぬ。それだけは避けたい……」


岩本照「仕方ない。心苦しいけど、票を入れよう。誰も選ばなきゃ、全滅だ」


(沈黙)


ラウール「……ごめん、俺、どうしたらいいかわからない……」


向井康二「誰かに投票するなんて、絶対無理や……!」


(電子音)


謎の声「投票、終了。最多票は……“向井康二”。罰を執行します」


向井康二「……え?」


(爆音と共に、爆弾が作動)


佐久間大介「康二ィィィィィッ!!」





第三章:裏切りの扉


阿部亮平「次のゲームは……“裏切りの扉”。9つの扉のうち、8つは死。1つだけが正解」


宮舘涼太「誰かが正解の扉を見つけたら、全員助かる……ただし、制限時間は10分」


岩本照「時間が足りない……誰かが囮になって死ぬ覚悟がないと、進まない……!」


渡辺翔太「誰かが死なないと、助からないのかよ……クソッ……!」


深澤辰哉「俺が行く……誰かがやらなきゃ、ダメなんだろ……?」


佐久間大介「ふっか!やめろよ、そんなの!!」


深澤辰哉「大丈夫だ……俺が、みんなを生かす」


(扉を開ける音、爆音)


ラウール「う、嘘だろ……また……また誰かが……!」





第四章:静寂と決断


阿部亮平「残り……6人。時間が経てば経つほど、心理が壊れていく……」


佐久間大介「もう、誰も死なないでほしいよ……こんなのおかしいよ……」


ラウール「ねぇ、俺たち、本当に脱出できるのかな……?」


宮舘涼太「ここまで来た以上、後戻りはできない。どんな犠牲があっても、生き延びるんだ」


渡辺翔太「……涼太、変わったな。前なら、そんなこと……」


宮舘涼太「俺は変わってなどいない。ただ、生き残りたいだけだ」


岩本照「お前ら、喧嘩してる場合じゃない。次のゲームが始まるぞ」





第五章:最後の選択


謎の声「最終ゲーム:“唯一の真実”。君たちは、ここまでで“誰か1人”を生かすことを選ばなければならない。最後の1人以外、全員、消去されます」


ラウール「そんなの、できるわけない……誰か1人なんて、選べないよ……!」


佐久間大介「俺が……俺が死ぬよ。だから、他の皆は……」


渡辺翔太「ふざけんな!なんでお前がそんなこと……!」


阿部亮平「ロジックじゃ解けない問題だよ……これは、心の問題だ……」


岩本照「俺が、選ぶ……いや、俺たちで選ぼう」


宮舘涼太「誰を、残す?」


(長い沈黙)


渡辺翔太「……阿部だ。最後まで冷静で、俺たちを導いてくれた。お前が生きろ」


佐久間大介「俺も、同じ意見……」


ラウール「うん……阿部ちゃんが、一番ふさわしいと思う……」


阿部亮平「……わかった。でも、俺はこの先、一生忘れない。この“地獄”を」





最終章:冷たい雪の果て


(1人残された部屋、静寂)


阿部亮平「……これが、俺たちの物語の結末か」


謎の声「おめでとう。君が“唯一のスノウマン”だ」


阿部亮平「違う……違うよ。こんなの、勝ちじゃない……」


(扉が開き、外の雪が舞い込む)


阿部亮平「――みんな、ごめん」


(雪の中、ひとり歩き出す阿部。振り返ることはなかった)





―END―



この作品はいかがでしたか?

21

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚