テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
【最終回】
💚「少し傷ついてる」
💚「俺の家で……手当しよ?」
🩷(阿部くんの……家)
少しだけ緊張しながら、
🩷「うん」
⸻
阿部くんの部屋は、驚くほどシンプルだった。
整いすぎていて、
どこか、生活の温度が薄い。
💚「これでよし」
消毒を終え、優しくガーゼを貼る。
🩷「ありがとう」
少し沈黙。
🩷「ねえ、阿部くん」
🩷「俺、阿部くんのこと…もっと知りたい」
🩷「きっと、辛いこともあるよね…」
💚「んー……あるよ」
小さく笑う。
💚「俺が幼少期のときから、親父…けっこう厳しくてさ」
💚「愛されてるって、あんまり思えなかった」
💚「今も、学年一位じゃないと叱られるし」
💚「勉強が全てみたいに」
目は遠くを見ている。
💚「そんな環境で育ったから、」
💚「常に完璧でいようと努力して」
💚「ずっと、誰かに認められたかったのかもしれない」
💚「でも、たまにすごく苦しくなる」
💚「そのストレスを……クズな奴らで発散してたのかも」
💚「自分が少し、周りと違うこともわかってる」
初めて見る、弱い顔。
🩷「違わないよ」
はっきりと言う。
🩷「そんな環境で育っても」
🩷「阿部くんはずっと優しい」
🩷「俺を守ってくれた」
🩷「学校のことも本気で考えてた」
阿部の少し驚いた表情。
🩷「俺は…今の阿部くんが好き」
🩷「これからも、一緒にいさせて?」
しばらく、言葉が返ってこない。
そして——
💚「……俺も」
小さく笑う。
💚「佐久間くんといると、ちゃんと人間でいられる」
出会った頃の、
光のない目はもうない。
代わりにあるのは、
不器用だけど、まっすぐな感情。
二人は、静かに抱き合った。
──────────────
💚「……佐久間くん、大好き」
🩷「俺のほうが…」
🩷「もっと、大好きだよ…」
🩷「ねぇ」
💚「ん…?」
🩷「キスしていい?」
💚「……」
💚「その顔はずるい…」
佐久間はそっと阿部の頬に触れる。
そして優しく唇が重なる。
🩷「まだ一緒にいたい…」
💚「俺も…」
💚「でも、もうすぐ親が帰ってきちゃうな…」
佐久間は、阿部の胸に顔を埋める。
🩷「お父さんに阿部くんを悲しませないでって言う…」
💚「はは…w 」
💚「佐久間くんは…ほんとに優しいね」
💚「ありがとう…」
もう、
“守るための暴走”じゃない。
隣にいるための選択。
——これから先も、
不完全なままで。
おわり。
次回の学園モノ編
大学生設定;💙❤
ぜひお読みください✨
コメント
5件
佐久間くんのためになんでもしてくれるスパダリな阿部くん最高✨
ちょっと、、涙が止まらないんですけど、😭 感動しましたぁ~😭