「ゆず?ゆず?」と一条様から声をかけられた
「はい?」
「呼んでも返事がないからどうしたのかと思った…ゆず、そんなに思い詰めているなら俺が解決してやる」
「これは、僕一人で解決しなくちゃいけない問題なんです」
「…ゆず、嘘ついてるだろ」
「…え?ついてませんけど…」
「運命の番だから、何でもわかるさ…俺はゆずより生きてるしゆずよりも力がある。学園で悩んでいるなら絶対解決してやる。何かあったら言え」と言って僕の頭をクシャッと撫でる
まぁ、この問題一条様が運命の番を諦めてくれればすべて収まる話なんだけど…
「一条様は運命の番の僕が必要なんですか?」
「俺はゆずが必要だ。公園で出会ったとき、ゆずのために生きようと決めているしな…。その時点で命はゆずのものだ。だが、俺にも意思がある。何でも従うわけではない。この命が尽きない限り永遠にゆずのことを愛し続けるし守り続けるよ。これだけは信じてくれ」と僕の手を持ち上げてキスをした
カァァァァァッ…///その言葉、こっちが恥ずかしくなる!!
「よくもまぁ、そんな恥ずかしげなことを言えますね!」
「好きな人には全力で…。好きな人には身も心も俺に全て落としたいんだ」
どうせ、そんなこと思ってないくせに…なんて思っていたらインターホンがなった
少しすると、エプロンを来たシェフたちがずらりと僕たちの前に並んだ
そして、柏木さんが「こちら、テーブルに置いてあるプリンを作ったシェフたちでございます」と言って一人一人、紹介してもらった
とってもすごい人で世界中のあらゆる賞を受賞したり、プリンだけを研究して作ってる人だったり、東京の一等地に店を構えている人だったり、とにかくすごい人たちだった
紹介し終えたあと、僕のところにみんな集まってきて握手を求められた
「な、なんで握手!?」
すると1人のシェフが「あなたに認められれば、世界中で名前を認知される!あなたに認められれば一生安泰なんです!」と言われたけど、さっぱりなんのことか分からなかった
もしかして、一条様が何か仕掛けたのか?
「一条様!何かシェフさんたちに言ったんですか?」
「俺は何も言っていない。知らない…」と何かやってそうな感じで言う
「ほんとですか?皆さんのこと騙してませんか?」
「騙していない、ただゆずに認められれば、プリンの価値が上がるのは確かじゃないか?」
「俺が用意したキッチンに、俺の審査があってゆずに渡る。最高の環境で最高の審査員がいるんだからな」と少しドヤッってきた
コメント
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一条様何やってんの?なんかすごいね、ゆずちゃんいつも振り回されてる。でも一条様の一途な所はすごく良いと思います!(o^∀^o) 面白かったです!(*^-^)続き待ってます!o(*⌒―⌒*)o