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カン!と軽い音がして、シーデッドに迫っていた閃光は弾かれた。
「久しぶりだね。マモン。数百年ぶりじゃないか?だが、君とゆっくり話す暇はないし君もそのつもりは無いだろ?」
現れたのは碧眼の男。彼は結界によって光を弾いていた。強欲は動揺した。
「貴様か最強の”破邪師”!」
男は宙に手をかざした。
“安眠せよ”
光が降り注ぎ…後には何も残らなかった。
「君たちは吸血鬼だね。君たちと同じ、吸血鬼である友に頼まれた。残る4人を守れ、とね。今は守ったが、私だって君たちにずっとついていれる訳では無い。君たちに私がかけた、呪いを解くとしよう。」
「まさか貴方は…大昔、吸血鬼の王を葬った人間の破邪師か?」
「葬ってはいない。彼らに魔法を使用できなくする呪いをかけたのは本当だが、殺してはいない。しかし、彼は戦いの負傷により、寿命が有限になってしまった。だから今はいないんだ。話は後にして、私の前に立ってくれ。解呪には1人八時間かかる。そして、私の魔力を大量に消費する。そこらの吸血鬼に解呪を施していないのはそれが理由だ。あと、恐らく、解呪すると君たちは私よりも断然強くなる。それは怖いが…吸血鬼がこの世から絶滅するのは何としても避けたい。何とかしてくれ。」