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(おむつカバーもちゃんと持ってきてるなんて準備いいわね笑)
少し微笑みながら言う保育士。
(準備がいいだなんて…)
と言いたいところだが、通勤中にオムツを濡らしてしまった手前言い返すことができない。
(先生!これって新発売のやつですよね、うちの姪っ子もこれの小さいの使ってるからみたことあるんですよ。TVCMでもたまにやってますよ)
(新発売のおむつカバーだったの?どうりで大きいサイズもあるはずだわ)
(昨日買ってくれたの?保育園にも用意しておきたいからお家から持ってきて!買ったのってひとつじゃないでしょ)
さゆりは恥ずかしかったものの
(3つ買いました)
とこたえる。
そして
(これ、結構モコモコになるから可愛いんですよ)
(まぁ、小さい子の場合ですけどね)
苦笑いをうかべながらつぶやく。
…そんなにモコモコになってなかったけど……
自宅であてられたおむつカバーは同じメーカーの同じサイズであったが、違うのはオムツから漏れてきても安心なようにおむつカバー自体にも吸収体がついているとゆうことだった。
さゆりはそんなことも気にせず購入ししたため、どこまでモコモコになるのか不安で仕方なかった。
(さ、おむつカバーするよ、おむつカバーするとあんしんだね)
ニコリと微笑みながら新しいおむつカバーを未開封の袋から取り出していた。
(あー吸収体があるから普通のよりだいぶ大きいね)
両手でそれを持ち上げ周りに見せている。
(そんな大きいおむつカバーあるんですね)
ほかの保育士は始めてみるサイズに驚いた様子でみていた。
そして、そのおむつカバーを当てられたさゆりは異変に気づく。
大きな吸収体のおかげで足が完全に閉じれないだけでなく、背中は腰の上まであり、お腹はおへそが完全に隠れてしまうモノだった!
それは何を意味するのかと言えば、保育園でのジャージを着れないどころか、おむつカバーですごさなければならなくしていた。
(かわいいじゃない、さゆり先生、元が可愛いから可愛さも倍増するわ)
さらに
(先生!これ布おむつ対応って書いてますよ)
(紙おむつなくなったら布おむつでもいいですね)
さゆり(え?布おむつ?布のオムツってこと?そんなのやだ)
布おむつの存在を知らなかったさゆりは
(もう漏らさないからおむつはずさせて!)
と叫んだものの
(おもらしした子ってそんなことよく言うから大きくなっても同じなんですね)
と、受け流されてしまった
(さぁ、オムツ替え終わったから向こうの部屋に行ってください、初日なのでいろいろ説明させてもらいます)
そうしてさゆりの傍から離れていく保育士たち。
仰向けになったままのさゆり。
(さゆり先生早く起きて!いつまで寝てるの)
と、起き上がろうとしたさゆりであったが、大きな大きなオムツが邪魔をして自分で起き上がれなくなっていた。
(あら、起きれないなんて赤ちゃんでも自分でたってくれるわよ)
そんなことを言われても初めてあてられた大きなおむつカバーがさゆりの背中を床から離れなくしていた。
(もう!)
先輩保育士にようやく起こされ立たされたさゆり。
たった姿は、幼児そのものどころかそれ以下にしか見えないほどだった。
部屋を出ようと歩く姿は、がに股でよちよち歩きを始めた赤ちゃんと変わらないものだった。
いつものように歩けないさゆりはみんなから大きく遅れをとってしまう。
と
(ちょっと!そのままで行くつもり?上着くらい着なさいよ!ジャージの上着くらいなら着られるでしょ)
ハッとした!
オムツを当てられた恥ずかしさで上着を着るのを忘れていた。
バックからジャージを取り出そうと前かがみになると、
ドテッ
と前に転んで頭を床に打ちつけてしまった。
(大丈夫?そ?そんなこともできないの?)
いや、できないのではなく、100%布おむつのせいだ。
2日前までの自分なら自分でトイレに行き、自分で洋服に着替えることはたやすい。
しかし今は、分厚く大きなおむつカバーをあてられ、2日前までの自分ではなくなっていた。
(世話の焼ける子ね!)
そういうとさゆりの頭からジャージを着させてくれた先輩保育士。
たいして長くも短くもない上着はおむつカバーのデザインを見せている長さだった。
(やだっ、こんな…)
こんな姿で!と言いたいところだったが足早に部屋を出ていく先輩の後ろ姿をただながめることしかできなかった。
ヨチヨチ歩きで先輩を追いかける。
保育園なので大きな段差はないが小さな小さな段差でもつまづきそうになってしまう。
遅れること数分、他の保育士たちを見つけその部屋にはいっていく。
ドアはなく開放的な部屋にいくと、さゆりに気づいた保育士たちの視線が集まる。
(やっと来たの?遅いわよ!こんなに時間かかってたら園児より遅くなっちゃうわよ)
(オムツしてる先生なんて聞いたことないけど、あなたも一応保育士なんだからその辺はちゃんとしなさい)
怒られてさらに
(おしっこしたら言いなさい、替えてあげるから)
(今年は何人かオムツで登園する子もいるから卒業するの競争しなさい、そうしないとおしっこ言わないでしょ)
さゆり(はい……)
頭を下げるさゆり。
話を再開する保育士。
さゆりはドキドキでそれどころではない、全く話など入ってこなくていた。
1時間ほどの説明が終わると、休憩になり
(さゆり先生、おしっこは?しちゃった?ちゃんと言えない子は替えてあげれないよ)
そう言いながらもさゆりの元へ近づいてくる保育士。
(どうしておしっこ言えないの!)
と言いながらさゆりのまたをポンポンと抑える。
(まだ、だいじょうぶみたいね)
と言う保育士に隣から
(先生、最近の紙おむつら吸収力高いのでしっかりみてあげた方がいいと思います)
横やりが入る。
吸収力高くても漏らしたか漏らしてないかなんて自分でもわかる。
(それもそうね)
そして、さゆりを立たせたままおむつカバーを外していく。
そうして紙おむつが視界に入ると
(これはなに?!おしっこしたの?おもらししちゃったの?おもらしマークついてるじゃない!)
さゆり(えっ!)
と言いながら股間の方に目を向ける。
さゆりのあてられたオムツは最新式なので、おもらしサインのラインが出るのではなく、オムツが濡れたエリアがわかるようになっていて、そのオムツも濡れたエリアが青くなっていた。
(これはなに、これはなに?)
(ちゃんと自分で言って!)
(おもらしも分からないなんて本当は保育園にも入園できないわよ)
さゆりは、おもらしだなんて…
と思っていたが、オムツが濡れてしまっているのは事実であったが、それはおしっこの濡れではなく、緊張と恥ずかしさとで冷や汗をかいて濡れしまったからだった。
そんなこともわからないさゆり。
さゆり(どうして…漏らしてないのに…漏らしてないはずなのに……)
しかし、オムツを外そうとしない保育士に
(ごめんなさい…)
ただ謝ることしかできなかった。
(もういいわ、今回は替えてあげるからつぎはちゃんと言って)
オムツを用意に行った保育士と残されたさゆり、そして他の先輩と同期の保育士たち。
(オムツはどこにあるの?バックに入ってないわよ、まさかひとつしか持ってきてないんじゃないでしょうね)
さゆり(くるまにあります…)
恥ずかしそうに伝えると
(先生せっかくなら布おむつでもいいんじゃないですか?)
と先輩が言う。
布おむつなんてっ!
と思うさゆりと
(まだ初日だから許してあげて)
とさゆりから車の鍵を預かり、オムツを取りに行った保育士。
しばらくして戻ってきた保育士は、紙おむつのパック全部持ってきただけでなく、後部座席に置いてあった赤ちゃんグッズまで持ってきていた。
その赤ちゃんグッズは自分で買ったものではなく、お店の特典として貰ったものだったがそんなことは知らない保育士。
(これ乗ってたけどこれも買ったの?)
その赤ちゃんグッズの中身は、ベビー食器だけでなく、よだれ掛けや、食べこぼしエプロン、さらに哺乳瓶やおしゃぶりまで入っていた。
貰ったものの中を見ていなかったので初めて中身を見たさゆり。
(これは、あの…その………)
特典で貰ったなんて言うのが恥ずかしいさゆりは上手く言葉が出てこない。
(あなた、オムツだけじゃなくておしゃぶりまで必要な子だったのね)
と言われてしまった。
(ちょうどいいわ、さっき、おむつ替えのとき指しゃぶりしてたから気になってたのよ)
どうやら、知らないうちにそんなことをしていたらしい。
焦って恥ずかしくなるさゆり。
保育士は、その中からおしゃぶりを取り出し、さゆりにくわえさせた。
うぐっっ。
それをくわえさせられ吐き出すこともせず、口に入れたままのさゆり。
そうして紙おむつを外されてしまう。
ツルツルの大事な部分とともに、濡れてしまった紙おむつが見られると
(こんなにおしっこしちゃって…)
と半分呆れたように言いながらさゆりのオムツ交換を始めた。
持ってきたオムツのパッケージからひとつを取り出して紙パッド…
同じようにさゆりの股間にあてていく。
今までと違うのは、大事な部分に毛があるかないかとゆう事くらいだろう。
オムツを充てられ終わった。
数分前と同じようにモコモコになった下腹部。
(そう言えば、おしっこいっとかなくてよかった?いまはおしっこない?)
と言われたものの
(こんなにオムツ濡れてたんだから大丈夫ですよw)
笑いながらいう先輩。
(それもそうね)
(でもこのままじゃオムツホントに足りなくなっちゃわ)
XXLの紙オムツは30枚近く入っているものとは違い、10枚ほどでしかなかった、
しかも、自宅で数枚使ったあとのパッケージの中身は半分ほどにまで減ってしまっていた。
(だれかこの子とオムツ買いに行ってもらえない?)
え?こんな姿で買いに行くのっ?
と思ったさゆりではあったが、反論する余地はなく、
私たちで行ってもいいですか?
2人の先輩保育士が名乗りを上げ、連れていかれることになってしまった。