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「遠亜っち、アタシも出雲と一緒にいたいけど、今はタイミングが悪いかなあ」
「心紺ちゃん。焦っちゃだめだよ」
「BUNOO?」
サイドポニーが映える、薄青いタンクトップと濃紺のデニムパンツめいた水着を身につけた少女、柳心紺。
瓶底メガネをかけて。肩紐のないバンドゥトップビキニと、スカート状のハイウエストボトムをはいたショートボブの乙女、祖平遠亜。
そして、琥珀色の毛並みを持つ虎に似た式鬼ブンオーは、砂状兵装である〝砂丘〟でつくりげた青紺色のボートに並んで寝そべり、赤い熱帯魚が泳ぐ川の水面に揺られながら、状況把握に努めていた。
「出雲君と思い出をつくるには、紗雨ちゃんのように、ただただガムシャラに動けばいいというわけでもないの。泳げないという不利を、直接教えてもらうことでデートに繋げた、詠さんや陸羽ちゃんは疑うことなき強敵。でも、やはり警戒すべきは矢上先生だと思う」
「年の差があるとしても、色気がアタシ達と段違いだものね。悔しいけど、出雲が惹かれるのも納得だよ。そういや先生は、今なにをやってるのかな?」
「……さっきまで林魚達のウォータースライダー製作を手伝っていたみたいだけど、どこに行っちゃったんだろう?」
心紺も遠亜も、想いを寄せる額に十字傷を刻まれた少年、出雲桃太の動向に集中していたため、担任教師である矢上遥花から注意を逸らしていた。
「よーし平らになって、完成だ。皆、楽しんでくれよな」
「「やったあああ」」
その頃、トレードマークのモヒカンが解けて長髪にになった林魚旋斧と彼に賛同する生徒達は、鬼術のサポートこみではあるが、遂に水の流れる滑り台を完成させた。
焔学園二年一組の生徒たちは、異性の水着姿を下から鑑賞したいという下心がありつつも、自分たちの手で作り上げた遊具にはしゃぎ、興奮していた。
「「わーい、たのしいいっ」」
そして担任教師である遥花は、石の角をならすなど完成直前までウォータースライダー製作を手伝っていたものの、仕上げのデザインは生徒たちの自主性に任せて、喧騒から離れた場所で腰をおろした。
「ああ、いいお湯です」
遥花は川原の石をかるく動かして一人用の座る場所を作り、あたかも真珠のように輝く手足を川に向けてゆっくり伸ばす。
幼い頃から異界探索に馴染んだ歴戦の冒険者である彼女だが、それでもなお、教師生活との二足の草鞋はキツかった。
ましてや今回は地球、カクリヨ、クマ国と三世界を渡る長旅だ。くたびれきった体を少しでも癒やそうと、温泉に肩までつかり、ほうと重い息を吐く。
彼女が深呼吸すると、黒い縁取りのついた白い重量感のあるビキニが川湯の中でたゆんと揺れた。
「木々がこんなにも近い。素敵な景色ですね」
山の緑と川原の白、水と空の青が生み出す自然の光景は絶景だった。
そして、そこに一人、絵になる美女がいる。
「「あの魅力的な肢体に溺れたい」」
遥花は、研修生が大半の今回の旅行で数少ない大人であり、際立った美人でもあった。
そんな彼女の色気にあてられた元勇者パーティ〝K・A・N〟の中年冒険者達が続々と口説き押し寄せたのだ。
「「矢上遥花さん、私と交際してください」」
「えーっ」
コメント
1件
第480話読み終わったわ!水着回で恋愛トーク炸裂してるの熱いな🔥 心紺ちゃんと遠亜ちゃんの出雲君への想い、それぞれ分析してるのエモい。でも矢上先生が温泉で一人まったりしてるところに中年冒険者たちが口説きに来る流れ、草ww ギャップ萌えがすごい。先生、モテすぎでしょ(笑)
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#異類婚姻譚
和泉
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#えっち要素有
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