貝になった翔太は、反対側を向いて腕を組んだまましばらくすると寝てしまった。
隣で寝ている翔太を何の気なしに見ていると、左の内ももに歯型のような朱い点が並んでいることに気付いた。足を開いて正面からかぶりつかないと付かないような、足を閉じていたら見えないような、そんな位置。
ふと、昨夜の記憶が甦ってきた。
❤️!!!!!!!!!!!//////////
酔っ払って翔太の二の腕に噛み付いたこと。
みんなが帰ろうとする中、だる絡みしたこと。
挙句、大晦日よろしく「翔太を離さない」と叫んだこと。
……自宅に連れ帰って翔太を抱いたこと。
先程の「俺の方が体痛いんだけど?」を思い出して一人大反省会を行い、脳みそはフル回転。この後、どう話を切り出そうか、そもそも顔を合わせてくれるのか、メンバーはなんと言うだろうか、今どう思われているのか、、、。
取り留めのない思考がぐるぐると堕ちていく。
はあぁぁぁぁぁと深い溜め息をついた時、後ろから声が聞こえた。
💙思い出したかよ
慌てて後ろを振り向くと、横になったままこちらを見ている翔太と目が合った。
その瞬間、顔が痒くなり赤面したことを悟る。
翔太の視線を感じながら、目を閉じると
ごめん!!!!
と土下座した。
しばしの沈黙
💙ふざけんな!!!お前が謝ったら、俺はどうなるんだよ!
驚いて翔太を見る。
💙お、お前が、り、涼太が、俺に、俺を、た、大切にする、から、とか言って……//////
最後の方は、ほとんど聞こえないような声で、うっすら潤んだ目で途切れ途切れに喋る翔太。俺の発言を思い出して噛み締めているような。
💙どうせ覚えてないんだろ。馬鹿らしい。帰る!
慌てて立ち上がろうとして、ベッドから落ちかけた翔太の腰に腕を回してギリギリのところで捕まえる。
💙離せよ!
❤️離したくない。…思い出したから。このまま話してもいい?
翔太は黙って頷く。
❤️あのね、俺、翔太と友達になれて、メンバーになれて、ほんとに良かったと思ってる。歌って踊って喋って笑って、翔太の魅力に飲み込まれてる。幼なじみとか、もちろん”ゆり組”だけじゃなくて、メンバーも家族も超越してるっていうか。カップル以上家族未満っていうか。
そこまで一気に喋った涼太がふいに黙る。
不安になったのか翔太は恐る恐る振り向く。
2人目が合うと涼太が続ける。
❤️もし、将来、メンバーそれぞれ相手が出来て俺達だけ残っちゃったら、、
その時は一緒になろ?
💙へ?
❤️今は、その練習ってことで。ね?
💙は、はぁ!?あんた、バカ?
❤️……それ、ものまね?
💙ちがうちがうちがうちがう!!!!!!!
……はぁぁあ。
翔太は深いため息をついて一呼吸。
💙わかったよ!俺の負け。涼太の言う通りにする。…だけど、じゃあ、その時はちゃんと責任取って俺の事もらってね?
翔太は、本当にカッコよくて可愛くて面白い。
筋が通ってるんだか通ってないんだかわからない俺の話を大真面目に聞いて、受け入れ、最後は上目遣いで煽ってきた。
あぁ、もう、
……理性吹っ飛びそう。
コメント
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付き合おって… 強引に行かない所が、優しいですね😊
吹っ飛べーーー!!!
吹っ飛べ吹っ飛べー🙌