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『まぁそれは置いといて~…早速今日!お願いしたいの!!』







『剣持くんは見ての通り自転車通学だよね』








剣持「まぁ……」







『2人乗り、ってヤツをしてみたいの!!』






剣持「別にいいですよ、


そんなことならいつだってやります」







『ウソ!!やった!』







剣持「後ろ乗って、


気をつけて」







『ふぉお……!!!』







剣持(女の子載せてる…しかもあの人気者の絢世さんを……、、、)







『剣持くん!いいよ!漕いでみて!!!』







剣持「行きますよ、


しっかり掴まってください」







風を切るように走る。








僕にとっても、きっと彼女にとっても初めての2人乗り、







『あ~!!夢叶ったなぁ…』








なんて零している彼女にチラッと目をやり、すぐ前に向き直る







そうして2人無言で、僕は無心で漕いでいる時絢世さんがぎゅ、と抱きついてきた







『えへへ…ごめん剣持くん、


こーゆーのも憧れの一つでさ…!』







剣持「仕方ないですね…」






なんて言いながらも初めてこんなに女子に触れられたという思春期ながらの感情に頭を支配されて頬が緩む







剣持「涼しい…」







『そうだね~!!』







学校へ向かって居るうちにチラホラとうちの学校の生徒が見えてくる






『…そろそろ降りよっかな!』






『剣持と噂になっちゃったら剣持くんに迷惑じゃない?』






そうヘラりと笑う彼女







剣持「本当は」







『え?』







剣持「…本当は、どうしたいんですか」







やっぱりおかしいみたいだ。







『!!!


じゃあそのまま学校まで!』







人に恨まれてもおかしくない立ち回りをしてしまう。






過ち、だ







『いやーー!!最高に青春かな☆』







剣持「呑気ですね…」







『ねぇ、剣持くん、なんで敬語なの??』






剣持「え?僕は通常通りですよ?」






『今のは私の聞き方が悪かった』







『同級生なのに敬語外さないの?』







剣持「あぁそういう…」







彼女は話すのが上手い。こんなに能天気そうで楽観主義者のクセして…







彼女は誰よりも考えている








人との距離感を。そしてそれを探るのが上手い







せめて僕だけは







剣持「ふふっ、」







彼女に







剣持「いいですよ」







気を使わせる訳には、余計な事を考えさせるいかない








剣持「タメでいこうかw」

大人になっても忘れられない恋をしよう。

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コメント

4

ユーザー

剣持のタメやば!!!!

ユーザー

更新!!ありがとうございます!!🙇‍♀️ 剣持かっけェ、✨️ hkr様の作品はいつ見ても面白くて大好きです💕

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