テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
リクエストありがとうございます!!
またのリクエストお待ちしております💘
休日の昼下がり。降り注ぐ陽光が街を黄金色に染め、賑わう通りには家族連れやカップルの笑い声が溢れていた。そんな穏やかな空気の中を、三人の男たちが歩いている。
「あ、悪い。俺、ちょっとトイレ行ってきていい?」
ショップが立ち並ぶエリアで、聖哉が申し訳なさそうに足を止めた。
「あ、待って。俺も行きたいかも」
「お、拓也も? 勇馬はどうする? 一緒に行く?」
二人に聞かれ、勇馬は自販機の横にあるベンチを指差して、ひらひらと手を振った。
「いや、俺はここで待ってるわ。喉乾いたし、なんか飲み物買っとく」
「わかった。じゃあ、すぐ戻るから。……勇馬、どっか行っちゃダメだよ?」
「わーってるよ! 子供じゃねーんだから」
聖哉の過保護な言葉を笑い飛ばし、二人が建物の中へ消えていく。
一人残された勇馬は自販機でコーラを買い、ベンチに腰を下ろしてスマホをいじり始めた。
「ねぇ、君。一人? 暇ならこれからどっか行かない?」
不意に、横から下卑た笑いを含んだ声が聞こえた。見上げると、ガラの悪そうな男が二人、ニヤニヤしながら勇馬の左右を固めるように立っている。
「……連れがいるんで」
「いいじゃん、そんなの放っておいてさ。君、顔可愛いし、俺らがいい思いさせてあげるよ」
男の一人が、嫌がる勇馬の肩に強引に腕を回した。ぐいっと顔を近づけられ、勇馬は顔をしかめて言い放つ。
「え、いや、俺男っすけど……。人違いじゃないっすか?」
はっきりと拒絶の色を出し、肩を揺すって男の手を払おうとする。だが、男たちは怯むどころか、さらに面白そうに口を歪めた。
「わかってるよ、そんなの。男でもいいんだよ、君なら」
「ほら、行こうぜ」
腕を強く掴まれ、無理やり立ち上がらされそうになった――その瞬間。
「……すみません。その汚い手、早く離してもらえますか?」
背後から、低く落ち着いた声が響いた。戻ってきた聖哉だ。
顔は笑っているけれど、瞳の奥は一切笑っていない。
「あ? なんだお前――っ、痛っ! 離せ!!」
聖哉は男の手首を、逃げられないような絶妙な角度でギュッと掴み上げた。
「……俺の大事な人に、勝手に触らないでもらえますかね。すごく不快なんで」
「……勇馬、こっち」
反対側から現れた拓也が、もう一人の男を睨みつけながら、勇馬を自分の背中へと引き寄せた。
「……この人に、これ以上近づかないでください。……僕、もう怒ってますから」
強い言葉は言えないけれど、震える声に込めた必死な拒絶。
聖哉のスマートな威圧感と、拓也の不器用だけど真っ直ぐな怒り。二人の放つ「絶対渡さない」という空気に気圧され、男たちは毒気を抜かれたように逃げ出していった。
「……お、おい、お前ら。やりすぎだって、めっちゃ周りの人見てんだけど……」
勇馬が少し引き気味に言うと、二人は一瞬で「いつもの二人」に戻り、勇馬を左右から挟み込んだ。
「ごめん、勇馬。……でも、知らない人たちに絡まれてる勇馬が心配で……。」
聖哉が勇馬の肩を抱き寄せ、男の触れた場所を払うように優しく叩く。
「ほんとに心配したんだからね。」
聖哉がふわりと微笑んで顔を近づけてくると、反対側で勇馬の服の裾を握っていた拓也が、不満げに口を尖らせた。
「……てか、聖哉さん!さっきしれっと『俺の大事な人』とか言ってたけど、聖哉さんだけのものじゃないからね!」
「おっ、拓也、もしかして嫉妬?」
「……当たり前でしょ。俺だって、同じくらい心配したし……同じくらい、大事なんだから」
最後はボソッと独占欲を露わにする拓也。左右から挟まれた勇馬は、男に絡まれた時よりも真っ赤になって「もういいから歩くぞ!」と二人を急かした。
休日の穏やかな昼下がり。二人の愛が重すぎるおかげで、勇馬の受難はまだまだ続きそうだった。
コメント
3件

リクエストに応えていただき本当にありがとうございます💕

も〜〜めちゃくちゃ最高で尊すぎます💕 この三人のことが本当に大好きなので、リクエストに応えていただけて本当に嬉しいです😻 そして勇馬くんがやっぱり可愛すぎます〜💕 聖也くんと拓也くんの撃退方法も本当に二人らしくて、解像度が高すぎました…✨ 毎回素敵な作品を本当にありがとうございます💕