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妹

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2022年07月18日

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目を覚ますと、

僕は見た事の無い天井に視線を向けていた。

横の方を見ると父が椅子に座っており、

暗い表情でずっと俯いていた。

すると、


父「…離婚した」

と、父がボソボソとした声で呟いた。

その時、僕は唖然とした。


僕には妹がいた。

僕は妹の事が好きだった。

これを聞いたら皆、家族として…そう捉えるだろう。



けど僕は違かった。

1人の人間として、1人の女性として

妹の事が好きだった。好きで仕方が無かった。



妹は昔から愛嬌が良く、

誰にでも優しかったため

学校では女神と呼ばれていた程。


こんなにも大切だった妹と

離れ離れになってしまった。


正直、親の都合で離れ離れになるのは、

好きという気持ちなど関係無く辛い事だと思う。














僕の名前はチョン・ジョングク。

高校1年生。


僕には昔からの夢があり、

そのため、高校はとある芸術高校を選んだ。


僕の昔からの夢は’アイドル’だ。

あまり容姿には自信は無いが、

歌とダンスにはとても自信があった。



そんな僕も今日から登校をする。

アオハルの高校生活が始まる。



🐰「… (人見知り辛い)」

僕は昔から人見知りで、常に消極的なのだ。


僕が教室に座ると、

隣の席にいる男子が話しかけてきた。

🙎🏼「…よろしく!」

その男子は元気に挨拶をしてくれた。

だから僕も

🐰「…こちらこそよろしくお願いします!!」

と、朝あった出来事をかき消すように

明るく返事をした。



🙎🏼「敬語なんて堅苦しいよ!笑」

🙎🏼「タメで!な?」

🐰「あぁ…うん、よろしく…!」



しばらく話した後、先生が教室に入ってきた。

👩🏼‍🏫「今日からよろしくお願いします~!」

皆「よろしくお願いします~!」


クラスの皆は高校生なはずなのに、まるで

小学生のように明るく幼い声で挨拶をしていた。








🐰「(げ…何このワークの量…)」

芸術高校であっても5科目は無くならないの…?


やっと勉強をしなくていいと思っていた矢先、

配布されたのは大量のワーク達。

🐰「(初日からテンション下がるなぁ…)」

「(ていうか…芸術高校なら実技科目をやるべき…)」









ワークが配布された後、始まったのは

初日恒例の自己紹介。

皆が流暢に自己紹介をしている中、僕は…

🐰「(…好きな食べ物とかで良いのかな)」

と、こんな事をずーっと考えていたら、

すぐに僕の番が来た。


教卓の前に立って、皆と少しずつ目を合わせる。

息を飲み、勇気を振り絞って自己紹介をし始めた。

🐰「えっと…チョンジョングクです」

「アイドルになりたくてこの高校に入学しました」

「あ!えっと…食べること好きです…!」

「よろしくお願いします…!!!」


パチパチ!!

聞こえて来たのは教室に鳴り響く拍手。


🙎🏼「グク、お前アイドルになりたいんだ!」

「かっけぇなぁ!」

「お前ならなれるよ!絶対!な!」

🐰「ありがとう…//」

🙎🏼「照れるなよ〜笑」


🐰「というか…グクって?」

🙎🏼「あ〜お前のあだ名!笑」

「ジョングクだと長いからグクって呼ぶね笑」

🐰「あだ名かぁ…!✨」

🙎🏼「お前、可愛いな笑」

🐰「…え?」


‘可愛い’だなんて初めて言われた。

アイドルを目指していたから、その時はまるで

僕にファンが出来たみたいで何だかドキドキした。




















🙎🏼「グク〜一緒に帰ろ〜ぜ!」

🐰「いいよ〜!」


僕達は1日でとても仲良くなった。


















毎日一緒に帰るようになり、

気付けばもう半年を迎えた。


Next.

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