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「彼氏とは違う感触」
寄せては返す波のように、私の心は提案に乗るか断るかの間で行ったり来たりをする。
どれくらい答えを出せずにいただろう。
その時、ふっと頭をよぎったのは、昨日 日比野(ひびの)と体を重ねた時の苦しさだった。
私はぐっと唇を噛むと、鞄からスマホを出して、向かいの彼を見た。
相手からは驚きと、どこかほっとしたような柔らかい雰囲気を感じ、その理由がわからなくて、また混乱しかけた。
でも迷いを振りきるように立ち上がり、スマホを片手に彼の傍に立つ。
QRコードで読み取った彼の連絡先は、あっさり私のスマホに表示された。
この選択が正しいとは思えない。
でも―――。
「……あなたって、ほんとは作家じゃなくて、詐欺師とかなんじゃないですか?」
どこか釈然としないまま言えば、同じく自分のスマホを見ていた彼が顔をあげ、視線が絡んだ。
私が憮然としているせいか、彼は*****
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