花咲病

花咲病

美咲「っ…嫌だお姉ちゃん」

花「っ」

そっ

柊「…………」

かすみ「すみれ…………」

あやめ「すみれちゃんは、本当に頑張ってた…」

一見すみれが元気に見えたが、すみれの体はじわじわと病気に蝕まれていた

弊害なく学校に通えていたのは奇跡といえよう

命というものは、とてもとても儚いものなのだ

花「…手紙、読んでみましょう」

花「お母さん、みーちゃん、あやめちゃん、かすみちゃん、柊くんへ」

花「家族でトランプをする時間が、私は大好きです！」

花「こんな、最高な家族に生まれて来れて良かった！………」

花「っ……！みんな、こんな私に関わってくれて、」

花「本当に、本当にあり、ありがとうみんな大好き、です！！すみれ」

美咲「っ…………！」

美咲「私も、お姉ちゃんが大好きだよ……！」

美咲「また、トランプ、したいよ………」

柊「っ…………！」

あやめ「すみれちゃん………!!」

かすみ「うぅっ………！」

あれからしばらくした頃＿

あたしは今看護師になるために専門学校に通ってます

すみれちゃんがきっかけで、人の役に立つ仕事がしたいから＿＿＿

かすみ「あー中3は受験勉強がしんどいよ…」

柊「まぁまぁ勉強は俺がいくらでも教えてやるよ」

花「美咲〜！行ってらっしゃい！」

美咲「行ってきま〜す！」

美咲(お姉ちゃんが大好きな学校、今日も楽しむぞ〜っ！)

バサッ(鳥)

美咲「！？」

美咲「……お姉、ちゃん」

美咲「ﾆｺ…………」

美咲「お姉ちゃん、行ってきます！」

かすみ「美咲ちゃん！おはよう！」

美咲「かすみちゃん！柊くん！一緒に学校行ってもいい？」

柊「うん、いいよ」

かすみ「今日も1日頑張るぞー！」

美咲「おー！」

柊「毎日言ってるな」

かすみ「えへへー、だってぇ〜」

バサｯバサｯ

花咲病―fin―

すみれちゃんからのお手紙(少し見えずからかも知れません)