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__いえもん side__
あの後俺とウパパロンは、めめにブロックテントの中に引きずりこまれた。リビングに押し入れられると、当然そこにはレイラーがいる。お怒りスマイルも彼女の顔にセットでついていた。
レイラー「やっと来ましたか…召集かけたのに……ていうか師匠の手を煩わせないでください」
ウパパロン「すみません、あの村の偵察をしてて……」
本当は崖の上からボ~っと村の様子を眺めてただけなのだが、彼はそれを偵察と言い換えていた。
……お?これならレイラーさんも叱るに叱れないんじゃないか?偵察は必要な行動だから。
レイラー「作戦会議が遅れるだけ、あの村に行くのが遅くなりますよ。……それでもいいんですか?」
ウパパロン「いや、どうせ村に向かうのは夜になりそうだから、少しくらい遅れても変わりませんよね?……実際、本当に夜に奇襲しようと思っているでしょう?」
謝る時も、ちゃんと冷静におかしな点は指摘していく。それが彼のスタイルだった。
レイラー「ハァ…なんで分かるんですか……」
彼女は、ため息混じりに質問し返す。若干怒りが収まって呆れ顔になっている。
いい感じ…!後ちょっとだ頑張れウパパロンさん!!(((
ウパパロン「今回の村はクシャレ村と違って人が多いので、動きが鈍くなる夜が奇襲に適していると思ったんです」
めめ「私達とまったく同じ考えですね。そろそろ詳しく作戦を練っていきましょう」
めめが間に入り、話題を変える。
めめ「まず、今回の目的はあの村の全ての村人の殲滅__復讐ということでよろしいですか?」
その言葉に、皆の目の色が変わり、真剣な表情になる。
そう、実はあの鉱山がある村は、ウパパロンが生まれた村なのである。そして、能魔力者であった彼をクシャレ村に売り飛ばした村でもある。今日は、その報復をしたい、という彼の願いを受けて侵略をする。
……なるべく殺したくないんだけどな。
勿論、彼を無理矢理売買してあんな目に遭わせた、ということも、それに対する彼の気持ちも理解できる。俺もある程度の怒りはある。だが、殺すとまではいかなくても良いのではないか。あまりにも酷すぎる。
彼からその話を持ちかけられた時、俺以外の二人は殺すことを賛成していた。めめやレイラーも彼のように、非能魔力者に対して何かしらの恨みがあるのかも知れない。俺が、流石にそれはちょっと……、と言っても全く意見を曲げなかったのだ。
俺が殺しを躊躇ってしまうのは、めめ達には言ってないが、元々非能魔力者だということもあるかも知れない。でもそうだとしても、本当に殺してもいいのだろうか、という葛藤が胸の奥に居座る。モヤモヤとした濃い霧のような重さが体の中に漂っていた。
キンッ……
いえもん「う”“ッッ……!?!?」
突然心臓の辺りが締め付けられ、苦しさに悶え地面に倒れ落ちる。何事かと顔を上げたら、光のない目に見下されていた。
めめの目だった。
それを見て、この痛みの正体は、めめと結んだ闇の契約によるものだと思い出す。
何を考えているんです?と問われれば、別に……、としか返すことが出来ない。
めめ「殺しを躊躇ってたんですか?」
左胸が強くドクンッと脈打った。それが図星を突かれた緊張によるものなのか、闇の契約の制約なのか判別がつかない。
めめ「それは許しません。殺しなさい」
心臓を掴む痛みがどんどん鋭くなっていく。このままだと破裂してしまいそうだ。
命の危機に反射して、言ってしまう。
いえもん「わか……りま…し…………た…」
なんで…………なんでこんなにも強く反対するんだ…………!!!
薄れていく意識の中、青ざめて固まっているウパパロンが見えた。
はいてことでここまでとして、ちょっと時間やばいのでグッバイ!!
また来てね!
コメント
8件
久しぶり〜!!(かなぁ)話をど忘れし始めたんで最初から見てきま〜す!!