キイキイと騒ぐ貴族の声が聞こえる
今回はパーティー、失礼の無いよう行動し
自分の大切な執事を守るのが自分、主の役目
本日は貴族の機嫌が良くはなかったのか
いつも以上に怒り、騒ぎ、理不尽なことを
言ってくる、煩いなと思っていると
貴族は何を思ったのか、僕の容姿について
グチグチ嫌味のように言ってきた
「 貧相な身体だ、これで男性だなんて
聞いて呆れる 」
「 はぁ、こんなのが主だなんて…、 可哀想ねぇ、私が引き取りますわよ?執事…♡ 」
後ろにいる執事は、顔が崩れるほど
憎しみの感情で溢れているようだった
それよりも僕は疑問に思っている
この人達は何を思って僕を男として見た?
本当に貴族というのは聞いて呆れる
上級にも満たない貧相な頭の持ち主なのだな
少し咳をしてから、貴族の方へ歩み寄り
ギリッと睨みつけるように目を合わせた
〚 男として見ているところ失礼しますが… 〛
〚 僕女性です、お次は間違えないよう
努力をお努めください(笑) 〛
ほら、というように喉を見せ
女性であることを証明すると同時に、
ありえないと言いたげな貴族をあとにし、
僕は柔らかいクッションのある椅子へと向かった
少しすると、少し戸惑ったベリアンが聞いてきた
『 あの…主様…? 』
〚 どうかしたかな、クライアン? 〛
『 …女性って本当ですか?? 』
待って…、君達も気づいてなかったの…!?
コメント
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え、まって好きすぎる