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日曜日、智くんとのデートの日。
○○『お母さん!今から出かけてくるね!』
お母さん『ちょ!これかr』
バタン
お母さんの話を聞かずに家を飛び出した。
今日は、再婚する相手の人とその息子さんに会う日。
でも、嫌だったから智くんとデートすることにした。
家の前には
○○『あっ!智くん〜❤』
智くんがおった。
一気に嬉しくなるのが分かる。
神山『○○〜❤』
ギューッと私達はハグをする。
これもいつものこと。
○○『智くん、私の家まで来てくれてありがと。』
神山『ええよ。それより行こっか?』
○○『うんっ!』
弾む気持ちを抑えて、ショッピングモールに行く。
神山『○○はどこ行きたいん?』
○○『うーん、智くんと一緒ならどこでもええかな〜//』
自分で言っときながら恥ずかしくなる。
神山『照れるやんか//』
○○って無意識に俺に照れること言ったり、
今みたいに必ず俺が照れるようなことを言ってくる。
付き合って半年くらいやけどほんまに将来結婚したいと思う。
○○は俺との結婚、考えてくれてはるんかな?
○○『んー、じゃあスイーツ巡りは?』
神山『おっ!それええなっ!』
○○『でしょ!』
神山『早よ行こっ!』
○○『うんっ!』
歩き始めると智くんに手を握られた。
智くんが初めての彼氏だったから初めの頃はすごい緊張したけど、今はむしろ
嬉しく感じる。
2人揃ってスイーツのお店に入ってパフェを頼む。
しかしそれは、1つだけ。
っていうことは…
2人で一緒に食べる…
関節キス?!?!
神山『○○、食べへんの?』
智くんが心配そうに私を見つめてくる。
○○『ううん。食べるよ!』
本当は今、再婚相手の息子さんのことで頭がいっぱい。
これからほんまにどうすればええんやろ…
そう考えていると…
神山『○○?あーんして?』
○○『えっ?うん。』
一瞬躊躇ったが返事を返した。
そして口を開ける。
すると口に甘いものが運ばれてくる。
○○『甘くて美味しい〜』
本当は味が良く分からない。
智くんに関節キスされたから…
味を理解出来ないのは当たり前かのように思える。
やって好きな人に関節キスされたらね?笑
神山『あーん。』
○○『えっ?…』
なんで智くんが口を開けてるの?笑
神山『○○が俺の口にあーんして?』
○○『うん。』
智くんが、上目遣いで見てくるもんだから
断わるすべがなかった。
○○『あ、あーん』
神山『ん。』
智くんがパフェを口の中に入れる。
可愛い❤
○○『どう?…』
関節キスしたもんやから、すごい気まずい。
でも、智くんは…
神山『美味しいでっ!』
って、ニコニコしている。
智くんは…こういうの慣れてるんかな?
そりゃそうだよね。
こんなにかっこよくてイケメンで可愛いところもあったら
彼女だってこれまでたくさんいたはず。
そう思うと自分が憎い。
私、本当に智くんと釣り合ってるのかな?
やっぱり付き合わなければよかったの?
そんなネガティブな思考が頭を駆け抜ける。
神山『○○、どうしたん?…』
○○『智くんってこんなことしても緊張しないんやね、』
神山『えっ…』
ほんまは緊張しとる。
でも、○○の前で声にすることができひんねん。
○○『私、先帰るね。』
神山『ちょ!待って!!』
慌てて○○の手を掴む。
その手は少し震えていた。
○○『ごめんね智くん。一人にさせて。』
そう言って○○は俺の前から去っていった。
神山『はぁ…確実に俺のせいやんか…』
これまでずっと○○を不安にさせてきた。
俺が女子に告白されてなかなか返事を返せなかったとき、俺がモテるから私じゃ釣り合わないとか色々と言われたのを思いだす。
俺がもっとちゃんとしていれば○○を支えられていたのかもしれへん。
さっきだってそうや。
○○の手が密かに震えていたのは俺に怯えていた証拠。
やっぱり俺でも○○は男性恐怖症は出るんやな…
ほんまに○○の彼氏が俺でええんかな?
○○には歴代の彼女のことを一切言っていない。
やってこれまで彼女ができひんかったから…
言わなくていいや って思ってたら余計に○○を不安にさせてしまった。
○○が初恋で
初めての彼女なのに
○○の前では本当のありのままの自分が出てしまう。
しっかりしてなくて、○○を怯えさせ、しまいには
不安や心配にさせてしまってること。
そのせいで○○は義理の兄貴が出来るのことと俺のことのダブルのことで今も悩んでいる。
今の俺に出来ることはなんなのやろか?…
多分、○○の隣にいることしかできひん。
やから○○は…
義理の兄貴のものになっていくんや…
——–キリトリ線——–
次回!義理のお兄ちゃん登場!!
淳太くんとの生活はいかに?!