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コメント
2件
神すぎん? 🤪さんは安定で社畜なのねw 東北かぁ一回旅行で行ったけど、また行きたい! ねるさん東北行ったことあるん?めちゃ詳しい 七夕ネタってロマンチック系なのしかないからいいよねぇ!
ちょっとした七夕プチスペシャルです!♪
青水♀
俺が勤めている会社は表向きはホワイト企業のように振る舞っているが中身はとてつもないブラック企業
日々の残業、土日出勤は当たり前だし休日は年に数回あるかないか
1つでもミスしようものなら減給の可能性だってある
その癖もともとの給料はアホほど少ない
最近は疲れたなんて考えることすら無くなってしまった
こんな夢も希望もない企業のくせに七夕が近いからという理由で幼稚園児のように社員全員短冊を書かされた
同僚「こんなとこにいる限り短冊に書くことなんかねぇっつうの…」
青「それはほんっまにそう、」
同僚「適当に猫に埋まりたいとか書いとくか…」
青「ええなぁ…」
さて、俺は何を書こうか
正直こんなことをやっている暇があるなら早く仕事に取り掛かりたい
まぁ…七夕が本当に願いが叶うって言うんなら…本心を書いておくか
『_____________ように』
青「よし…っと」
持ち前の身長で一番上の目立ちにくい所に飾っておくことにして俺は仕事に取り掛かった
それから数日後、七夕前日は珍しく終電で家に帰る事が出来た
だが…久しぶりの家だというのに明日も仕事の為ゆっくりする暇はない
青「何のために生きてるんやろなぁ…まったく…」
そんな考えてしまえば途方も無いような事を口から零す
でも…これは実際ずっと考えていること
この仕事は誰かの役にたっているのだろうか。
こんな死にそうな思いをして必死に働いているのはいつか報われるのだろうか。
俺を必要としてくれる人は…本当にいるのだろうか
…こんな事考えていても明日の仕事が無くなるわけではない
俺は考えるのを放置しベットに入った
翌朝、通勤ルートを歩いているとこんなニュースが聞こえてくる
『今年の七夕は非常に天気が良好で天の川がはっきりと見られると思われます!皆様、良い七夕をお過ごしください♪』
自分でも、何を思ったのかはわからない
でも、気がついた時には俺はいつもの小さい最寄り駅へ行く道から離れ、都会の大きな駅へ向かっていた
無断欠勤なんてしたら、その後どうなるか…考えたくもない
それでも俺は、会社へ行かないことを選んだ
駅に着いた所でスマホを開き全国の天気を確認する
1番晴れていてよく星が見えそうな場所
結果、山形と宮城の境目にある蔵王高原という所に行くことにした
そこは東北だということもあり夜は寒いらしいから駅内のコンビニで適当に防寒具を買った
そこから新幹線のチケットを買い天の川を見に東北へ衝動的な一人旅に出た
普段は見れないような田舎ののどかな景色をみたり、駅弁を食べたり、久しぶりに人間らしい時間を過ごす
青「綺麗やなぁ…」
そんな事をしているといつもはあんなに進むのが遅かった時間も今は一瞬のように過ぎていきもう目的地についてしまった
会社をサボってしまったからには明日のことなんて忘れて今を全力で楽しもう、そう考え俺は無計画な観光を始めた