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※いいね500!?感謝感謝。
※嬉しくて爆速で書いちゃった
いるま視点
「……らん。大丈夫か?」
そう言って俺はらんの背中をぽんと叩く。
俺は床に座り、らんを抱きかかえていた。
「…」
らんは俺が着ている服をぎゅっと持って離れない。
赤ちゃんみたいだな…
そう思い、ふっと笑ってしまう。
すると、耳元で声が聞こえた。
「…いるま、」
「ん?」
「俺のこと…知りたい?」
「…」
俺は黙ってしまう。
…どうしたらいいんだろう。
中途半端に関わっている今、らんを放り出したくはない。
だけど、すべてを受け入れられる自信もない。
時間が経てば解決するわけでもない…
すると、それを見かねたらんが口を開く。
「…たぶんいるまは、俺があんまり良くない環境で育ったってことを察してるよね?」
「…ん」
「そう、…そのこと、俺の過去を、いるまに話そうと思ってる。でも、…完全に受け入れてくれなくていい」
「…っ」
らんにはバレてる。そして、俺がどうするべきか選択肢を与えてくれている。
「いるまが、…俺の話を聞きたくないって思うなら、拒否してくれていい。…でも、そう思わないなら…聞いてほしい。それに、答えるのは今じゃなくていいよ…これも俺のわがままだから。ね?」
俺はそれを聞き、少し考える。
そして、らんと向き合ってから話しだす。
「…本音言ってもいい?」
「うん」
「俺は聞くのに抵抗とか、…そういうのはない。その話を聞いたとしても、らんをシクフォニから追い出そうとか、そういうことは絶対にしない。だけど…」
「…だけど?」
「……らんの言う通り、…完全に受け入れることはできないと思う。…らんを楽にすることは、俺には…」
そう言って俺は黙ってしまう。
「…ありがと…その言葉で十分…」
らんは、そう呟いてもう一度俺を抱きしめ直した。
「…いるまが、聞きたいって時に、連絡して。俺の家でも、いるまの家でもいいから。…ただ、できれば、他のメンバーには…」
「話さない。でいい?」
「うん、ありがとう。いつかは話すかもしれないけど。…今は、心配かけたくない…ごめんね。いるまにだけ、こんな…」
「いいよ。甘えとけって」
「…ありがとう」
らんは少し安心した様子。
俺に抱きついて離れない。
だから、らんの体温が明らかに高いのがわかる。
らんのまとう熱は、時間が経つほど着実に上がっている。
少し経ち、俺はそっと声をかけた。
「で、こんなこと言いたくないんだけど…薬、飲める?」
「…」
らんが下を向き、震える。
これ、大丈夫か…?
飲まさない方がいいのか?
どうしようか…
…でも、やっぱこれしかないよな…
「…なあらん、この前みたいに口移しならいけるか…?」
「…」
らんは服を掴んで離さない。
「…できたら、またぎゅってしてやるから、な。ちょっとがんばれる?」
するとらんが反応する。
僅かながらだが、頷いた。
「最初は水だけだから」
そう言って俺はすちが用意してくれた水を含む。
「んっ…」
らんの唇から、中に流し込む。
らんから吐息が漏れる。
「…次、薬。大丈夫だ。見えねえし。すぐごっくんするんだぞ?」
俺はすぐにそう言い、二錠の薬と水を口の中に放り込む。
そしてらんの唇に当てる。
入れまいとする口を無理矢理開け、中に入れる。
らんの頬を涙が伝う。
俺は少ししてから唇を離し、らんが飲み込んだのを確認した。
「…ふぁっ」
らんが口を開ける。
よっぽど嫌だったみたいだ。
俺にもたれかかる。
約束通り、俺はぎゅっと抱いてやる。
すると、ほっとしたのか、そのまま寝てしまった。
俺はらんの涙を拭き、がんばったな、と声をかけた。
コメント
2件
第16話、沁みました……。いるまが「完全には受け入れられない」って正直に言えたところ、逆に誠実でグッときました。らんもそれを理解して「その言葉で十分」って返すの、お互いを大事に思ってるからこそだなあと。最後の薬のシーン、らんが震えながらも頑張って飲み込む姿と、いるまがぎゅっと抱いて「がんばったな」って言う優しさ、胸が熱くなりました。お二人の距離が少しずつ縮まっていく感じ、続きがすごく気になります!