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施設彰人君が見れる日が来るとは…!冬弥君がまたまたかっこよすぎて失神しそうでした(笑)
捨てられるのを望んでる彰人めっちゃ好き!
めっっちゃ分かります!施設彰人くんいいですよね〜!!こんな優しい人に引き取って貰えて良かったね彰人くん!!次はボクが引取りに行(( 冬弥さん?!冗談だからその物騒な物持ってこっちに来ないでもらってもいいですか〜?!! いや〜…やっぱりこうゆう作品を見ると学べますね、家族って当たり前じゃないんだなって改めて思いました。←いつもキモイコメントしかしてない奴とは思えないコメントですね(自分で言うな)
もう1人の家族
家族が居ない。当たり前のことではない。施設に6歳の時入れられた。家族が事故で死んで祖父も祖母も病気で入院。親戚も引き取る気は無いと。
俺は見捨てられた。誰にも必要とされなくて。
そりゃ最初は泣いた。お父さんとお母さんとお姉ちゃんに会いたい。
ビービー泣いて夜抜け出して家族を探して、いる訳もないのに。
落ち着いたのは7歳くらいでやっと家族が死んだってことが受け入れることが出来た。
でもたまに家族を思い出して泣いた日もあった。
施設で仲のいい子なんて居なかった。
夜な夜な泣いてうるさい子供と友達になるような人なんていなかった。
施設では一日に何人か夫婦が来る。
子供が出来ない人とか同性カップルとかが子供を引取りに来る。
俺は5回ほど引き取られて返されるを繰り返した。
問題児だった。
ご飯は食べない学校は行かない言うこと聞かない夜は家族を思い出して泣く。そんなめんどくさい子供を引き取りたいなんて思う人は居なかった。
でも、そのまま引き取られずに20歳を迎えると自由になる。
別に自由でよかった。家族なんて要らなかった。またあんな思いをしたくない。それに俺の家族より良い家族なんて居ない。
そのまま施設を抜け出そうと思ったこともあったが。
ある日俺は施設の人に個室に連れていかれてなんだと思ったら俺を引き取りたい人がいたみたいだ。
きっとその人も俺を捨てる。
個室の扉を開けた。
そこに居たのは一人の男だった。
☕「こんにちわ。」
🥞「…、」
施設の人「ほら、彰人くん挨拶は?」
🥞「…」
話したくもない。どうせ、捨てるんだから。
☕「彰人…くんだよね。俺は青柳冬弥。君を引取りに来た。」
🥞「…」
なんで、1人なんだろう。仕事で来れないとか?このパターンは1回あった気がする。
施設の人「彰人くん。冬弥さんが引き取ってくれるって。いいお父さんが出来るんだよ。おめでとう。」
お父さんなんて、家族なんていらない。
☕「…俺には結婚相手も付き合っている人もいない。1人だ。彰人くんを自由にしてやりたい。そう思って君を引き取ろうと思ったんだ。一緒に来て自由にならないか?」
…結婚相手もいない。1人。自由にしてくれる。条件は揃った。この人に、着いて行ってみよう。どうせ、捨てるけど。
🥞「コクン」
施設の人「!良かったね。いいお父さんが来てくれて。そっちでも元気でね。彰人くん。」
🥞「…お世話になりました、」
このセリフを言うのは6回目だな。
俺が6回目に引き取られたのは14歳の時だ。
あの施設を出て冬弥?という人は着いてきて。というから着いて行った。そこはテレビでしか見た事ないタワマンだった。中に入るとすっごくでかい廊下が拡がっていた。
☕「この部屋だ。入ってくれ。」
🥞「…」
無断でその部屋に入る。部屋はシンプルで物は特に置いていない。
☕「申し訳ないが彰人の部屋は用意していない。欲しかったら作る。教えてくれ。」
🥞「…いら、ない。」
☕「わかった。何かあったら言ってくれ。部屋はすきに回ってくれて構わない。俺は彰人の学校手続きをするから。」
🥞「…」
学校なんて、行かないのに。
部屋を見る限り普通の家だ。
寝室、風呂、トイレ、リビング。
どれも普通だが広い。
1人でここに住むには勿体ないくらいな気がする。
もう歩くの疲れたしどこかに座りたい。
リビング、とりあえず戻るか、
☕「部屋、見終わったか?」
🥞「…」
無視した。会話を交わすのは好きじゃない。家族との会話の方が好きだ。
もう、居ないけど。
☕「学校。明日からあるからもう指定のものは揃ってる。徒歩通学だから道を教えるから来てくれ。」
🥞「…」
パソコンの画面を見ると道のりが書いてある。
大体10分くらいで着く場所らしい。
行く気ないから覚える必要も無いけど。
☕「もう今日は遅いしご飯を食べよう。…すぐできるから待っていてくれ。」
ハンバーグか。一般的に子供は好きらしい。俺は食べ物を食べるってことが嫌いだから特に食べ物の好き嫌いはない。食ってやろうとは思っていたが、食べる気もそんな無い。
☕「好きなだけ食べてくれ。少食と聞いたから無理に食べなくていい。」
🥞「…」
ハンバーグを1口白米を二口。お茶を一口だけ飲んで席を立った。
☕「…それだけか?」
🥞「…お母さんの、味じゃない。」
また、家族を思い出してしまう。
嫌だ、泣きそうになる。会いたい。また話したい。会いたい。またどこかに出かけたい。
🥞「う”ぅ”ッ…ぇ”ッ…おかぁ”さッ…泣」
☕「彰人!大丈夫だ。お母さんはもう居ないんだ。なんにもしてやれなくてすまない。」
🥞「おかあさッ…おとうさんッ…えく”ッ…ねぇちゃんッ…!泣」
手を伸ばした。会いたいって手を伸ばして俺もそっちに行ってまた喋りたいって…意味もないのに
☕「彰人っ…!」
俺は冬弥って人に抱きしめられて背中をさすってくれた。手を伸ばしてどこかに行こうとする俺を必死に抑えてくれた。
そんな人今まで誰も居なかった。
🥞「ねぇち”ゃんッ…!置いてくなよッ…う”ッ…泣」
☕「大丈夫だ。大丈夫。落ち着いて。」
🥞「家族にッ…会いたいッ…泣」
☕「…俺が家族になる。新しいお父さんになる。」
🥞「嫌だッ…俺はッ…お父さんがいいッ…おかあさんはッ…お母さんがいいっ…ねぇちゃんはッ…ねえちゃんがいいっ…泣」
☕「彰人の理想のお父さんになれるように頑張るから。な?落ち着こう。息吸って…吐いて…」
🥞「…ッ泣」
俺は涙しか流すことが出来なかった。
施設の方に聞いたが発作の後次の日には特に気にしてないしほぼ記憶が無いと聞いたから次の日は普通に学校に行けるだろうか。彰人は施設にいた頃学校にはほぼ行かなかったと言う。修学旅行も行かなかったと。やっぱり旅行は家族と行きたいらしくて他の人と行くのは嫌だったらしい。
施設の方が言っていたが施設のほかの子供が彰人を「家族の呪いにかかった泣き虫」と呼んでいたらしい。
その通り彰人は家族の呪いにかかっている。間違いではなかった。
彰人は怒られると1週間ほぼその人を嫌うらしく見かける度に睨まれて無視されるらしい。
自分のやることに否定されると機嫌が悪くなるからなるべく納得はした方がいいと。
無理に学校に通わせる必要は無いか。
☕「おはよう。彰人。」
🥞「…」
☕「ご飯できてるからリビングに来てくれ。」
🥞「…」
☕「パンだ。好きなだけ食べてくれ。」
🥞「…」
彰人は小さいパンを取りそれを1つ食べてご馳走様と手を合わせた。
☕「もういいのか?」
🥞「コクン」
☕「じゃあ学校の準備をしよう。これが学校指定の服だ。」
🥞「…?」
☕「あぁ、昨日から彰人の名前は青柳彰人だ。」
🥞「…コクン」
☕「ふふ、ありがとう。じゃあ着替えたらこのカバンを持って学校に行こう。」
🥞「…」
全て準備して外まで来た。
嫌がらない。学校に行く気はあるのか?そう思っていた。
今日は最初だから学校までついて行こうと思い着いていくと突然彰人が立ち止まった。
☕「彰人?」
🥞「…」
やっぱり、難しいだろうか。
☕「行きたくないなら無理に行く必要は無い。今日は帰るか?頑張るか?」
🥞「…頑張れ、ない、」
小さな声で呟いた。
☕「分かった。頑張ったな。帰ろう。」
来た道をもう一度帰った。
その次の日も次の日も学校には行けなかった。
その代わり家で勉強しようと考えたがする気は無いみたいだった。
でもある日。彰人が学校行くのを頑張ると言ってくれた。その日はあいにく予定があって一人で頑張ってもらうことにした。
玄関まで送って下を向いたままだったけど自分で歩いて行った。
成長したな。なんて考えながらパソコンを操作しているとスマホに電話がかかった。
それは中学校からだった。
電話を出てみると今日は休みですか?という連絡だった。
いつもスマホのアプリで頑張れなかった日は休みと送っているが今日は頑張ると言ったから行かせた。けど彰人は学校に居ないらしい。
途中で止まってしまったかもしれない。と思い俺は直ぐに学校までの通学路を辿った。
すると彰人は学校まであと少しの交差点の前で座り込んでいた。
☕「彰人!」
🥞「っ…」
☕「大丈夫か?怪我とか無いか?」
🥞「…コクン」
☕「頑張ったな。ここまで来れたんだな。彰人はどうしたい?このまま頑張るか?頑張れなかったら一緒に帰ろう。」
🥞「…」
いつもここで「頑張れない。」と言う。
だが今日は何も喋らなかった。
☕「彰人?」
🥞「…」
☕「無理しなくていい。彰人の好きにしていい。」
🥞「…頑張りたいけど、…怖い、」
☕「何が怖いんだ?学校のみんなか?」
🥞「…なんで、捨てないの、」
☕「…」
🥞「いつも、学校に行かなければみんな俺を施設に返したのに、お前はなんで俺の事捨てないんだよ、…こんなにもわがままで泣き虫で学校にも行かない俺を引き取るなんて言ったんだよ…泣」
いつもより弱々しい声で言った。
彰人は捨てられることを望んでいた。
いつも引き取られては返されてを繰り返すから捨てられるのが当たり前のように感じてしまっていたから…今回も捨てられるのを待っていたんだ、…
☕「俺は、彰人を捨てるつもりは無い。何をされても施設に返すつもりは無い。俺が彰人と生きたいって思ったから引き取ったんだ。彰人には自分の好きなように生きて欲しいし自由にして構わない。家族なんだから。な?」
🥞「…俺、引き取ってくれた人の事を家族って思いたくない。俺の家族は俺にしかいないから、新しい家族っていうのが嫌で、…でも、貴方はお父さんなるって言って、俺どうしたらいいかわかんなくて、」
☕「無理に俺をお父さんって思わなくていい。それにお父さんという歳でも無い。だから…まぁ友達とか親戚とか…そう思ってくれて構わない。彰人が好きなように思ってくれていい。」
🥞「なんでそんなに優しいの、?捨てないの?…泣」
☕「言っただろ?捨てるつもりはないんだ。彰人には自由になって欲しいと。」
🥞「…ごめんなさいッ…学校行けなくてッ…泣」
☕「そんな事どうでもいいんだ。いつも頑張って行こうとするだけで偉い。頑張りたい気持ちもあるんだろ?十分だ。」
🥞「お金もッ…払ってもらってるのにッ…(泣」
☕「お金なんて何円でも出す。彰人はそんな事気にしなくていいんだ。な?」
🥞「うんッ…ごめんなさいッ…泣」
この日は泣きじゃくる彰人を抱えて帰った。家に帰った後もずっと泣いていた。それほど学校に行けなかったのが悔しかったのか。泣いている理由はよく分からないが彰人が泣き止むまで背中をさすり続けた。
END
いや〜施設彰人くんはやばいですよ!!(色んな意味で)
このお話長くなるので2話に続きます!是非コメントとか!感想ください!コメント命です!
おつたに!