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やれ やるんだ伏見ガク。 お前なら大丈夫だ
剣持がショタ化する話
gkty
口調迷子
同棲
(gk視点)
スマホのアラームに起こされ、目を覚ます。
「……?」
何か違和感を感じる。昨日一緒のベッドで寝たはずの恋人が布団から顔を出してない。いつもなら俺が起こされてるはずだけど。一応布団をめくり、確認する。
「え?ぇぇええ?!」
一瞬の見間違いかと思い、目を擦る。けれど幻覚などではなかった。俺に見えてるのは天使なのだろうか。それはそれは小さなとやさんだ。仰向けの俺にうつ伏せに眠り、よだれがTシャツにびちゃっとついている。
『ん、んぅ、?』
「あぁ、起きちゃった、」
「えぇと、おはようございます?」
『ねぇねぇ、』
「はひっ?!」
『ぼくのパパとママどこ?』
どうしよう、この時のとやさんは俺の事を全く知らないし、同棲してるとか言っても分からないだろうし、
「君のパパとママはちょっとお出かけしてるらしくてー、代わりに俺が来たんス!」
『そっかぁ、おなまえは?』
「伏見ガクっス!よろしくなとやさん!」
『あれ、お兄ちゃんなんでぼくのなまえしってるの?』
やべ
「それはぁ、君のご両親に教えてもらったというか、!」
『そっかぁ!わかった!』
可愛すぎる。今すぐにでもぎゅっとしてやりたい。大きさ的に多分、小学生の低学年くらい、?とりあえず服をどうにかしないといけない。昨日のとやさんは俺のTシャツを着て寝ていたので、そのままだ。いつもの彼でもダボっとなる。それを本人は嫌がってたみたいだけど。
「じゃあとやさん、まず着替えよっか?」
「その格好じゃ、ちょっと邪魔じゃない?」
『…うーん、』
「どうした?嫌っすか?」
『うん、なんかおばけみたいでカッコイイ!』
「なるほど、でもその服だと床引きずっちゃうし…あっ!」
「ごめんなとやさん、少しこの服脱いでもらってもいいか?」
『?わかった』
いそいそと目の前で脱ぐとやさん。Tシャツの下はまさかのパンツ一丁。これは何か、えっちだなと思ってしまう。
あぁ!やましい気持ちが邪魔をしてくる
…裾の部分を少し結んで、っと
「できたぜ!これなら少し短くなっただけだし、いいか?」
『わぁ、ありがとう!ガクお兄ちゃん!』
「どういたしまして!」
お兄ちゃんと言われる破壊力がこれまでとは、恐るべき小学生だ。
ぐぅぅう
『あっ、』
『ごめんなさい、僕お腹すいちゃった、』
「謝らなくていいんだぜ。ちょっと待ってな!」
いそいそと簡単なものだけど冷蔵庫から朝ごはんになるようなものを出す。こんな時、おはガクの用意しといて良かったと思う。
「どうぞ!お口に合えばいいんだけど、」
『あ、ありがとうございます!』
『それじゃあ、いただきます』
『 あの、あんまり見られると、その、は、恥ずかしいです、』
「あぁ!ごめんな!」
そんなに見てたかな、とやさんは元々もちもちすべすべの肌で毛穴なんて存在を知らない。
『ごちそうさまでした』
「とやさん!この後何したい?」
『えぇ、っと特にない、』
「映画とかは?色んなのあるぜ!」
『 ガクお兄ちゃんのおすすめはなんですか?』
「お、俺?」
どうしよ、ホラーとか見させたいっていう気持ちもあるけどいじめるのもなぁ、でも据え膳食わぬは何とかって言うし!こんなとやさんもう味わえないかもだし!
「じゃ、じゃあこれで、」
『これ?どんなの?』
「それはぁ、あははは、」
「見てからのお楽しみっすよ!」
『 そっか!たのしみ!』
やってしまった。俺でもちょっと怖めのやつ選んじゃったけど、心が痛い、
『 ん、んぅ、っ』
やっぱりだめかー!膝に乗せてて背中しか見えないけど、かなりやばいのが伝わってくる。一時停止をしてとやさんの顔を見る。
あ、これやばいやつだ、
涙はぼろぼろ服に水滴がたくさん染みた跡がある。さっきの俺をぶん殴ってやりたい。
「とやさんごめんなぁ、怖かったなぁ、」
急いで止めて向かい合わせにし、手で溢れて止まらない涙を拭う。
『もう、がくお兄ちゃんなんて嫌いです、』
「うぁぁ、俺も泣きそう、ごめんよぉ」
『 ぜったいゆるしません』
「何したら許してくれるんすか?」
「なんでもしますよ」
『 ……なんでも?』
「はい」
『…僕と楽しいことするんです。』
「楽しいこと?」
『そうです。怖いのはいや』
ここで俺。閃いた。悪いのは分かってるんだけど。さっきまでの罪悪感とかは一気に飛んだ。
「なぁとやさん、今から俺とイイことしない?」
『………イイこと?』
「そう、俺のこと忘れられなくなれるよ」
『忘れられ?…ふーん、』
『さいごです!』
『ガクお兄ちゃんを信じますからね!』
純粋すぎる。こんなに無垢で愛らしい人を今すぐにでも、俺で、俺のせいで、俺の手で、穢してしまいたい。
「じゃあまず、ベッドいこっか」
続く
お久しぶりです。それではまた次回。