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お昼休み 、 購買前の廊下 。
○○ 「 えっ 、 今日カレーパンもう売り切れてんじゃん !! 」
雪乃 「 え ~ 、 私のカレーパン … 」
白布 「 だから言っただろ ? チャイムが鳴った瞬間走れって 」
雪乃 「 美女が爆走したらイメージ崩れるよ ~ … 」
川西 「 美女だしいけんじゃね ? 」
雪乃 「 確かに 」
○○ 「 こいつらバカだわ 」
そのあと 、 私は体育館横を通って水道へ向かっていた 。
そこで 、 ふと見えてしまったのは ….
雪乃 ( あ 、 牛島先輩 )
体育館で 、 ひとり黙々とスパイク練習をしていた 。
いつも通り無駄のない動き 、 真っ直ぐな眼差し 。
雪乃 「 やっぱ 、 かっこいいな ~ …. (( 小声 )) 」
声もかけられず 、 そのまま私は水をくんで引き返した 。
監督 「 牛島 、 3本連続で決めろ 。 」
牛島 「 はい 」
バシィンッ 、 という音が体育館に響いた 。
五色 「 森河先輩 !! 今のどうでしたか !? 」
雪乃 「 えっ ? あ 、 五色君 … 凄かったよ !! 」
雪乃「 その調子で頑張ってね !! 」
五色 「 っしゃ ~ !! 」
と言って 、 彼は満面の笑みを浮かべた 。
天童 「 工がデレてるヨ ~ !! 」
瀬見 「 あ ~ 、 こりゃ試合より危険かもな 」
五色 「 ち 、 違いますよ !? ただその … 森河先輩の応援って 、 すごく力になるっていうか …. !! 」
雪乃 「 ふふっ 、 ありがと ~ !! そんなふうに言われたの初めて ! 」
ニコッと笑うと彼は顔が真っ赤になった 。
練習後 、 帰りの準備をしていると白布が隣に座ってきた 。
白布 「 … お前 、 牛島さんのことほんとに好きなのか ? 」
雪乃 「 うん 、 まだ言えてないけどね 。」
白布 「 …. そうか 」
彼は 、 少しだけ視線を落とした 。
白布 「 俺は …. 牛島さんのこと 、 すげぇ尊敬してる 。 バレーでも 、 人としても 、 キャプテンとしても 」
白布「 だからこそ 、 雪乃が近づいてるの複雑だなって思う時もある 。 」
雪乃 「 賢二郎 …. 」
白布 「 でもさ 、 ちゃんとわかってんだよ 。 」
白布 「 俺じゃダメなんだろ ? 」
雪乃 「 …. っ 」
その瞬間 、 ふと体育館の出口の方を見た 。
そこには 川西の姿が 。
雪乃 ( ねぇ 、 誰が何を思ってるのか 。 最近 、 ちょっとずつ分からなくなってきたよ )