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縁が医務室の窓ガラスを盛大に割り入ってきて<大罪>嫉妬のチェインは興ざめし医務室から去った、結果的に被害は窓ガラス一枚で済んだが愛聾に怒られ弁償する羽目にはなった

愛聾:「はぁ・・・窓ガラスは弁償されるとして、ベットがほぼほぼ埋まったんだけど?」

縁:「そうみたいだね、僕でも四人を連れて帰るのは難しいよ?」

流石に無理だろうと思ったがまさか難しいで済むと言う程の事かと、出来る事ならツッコミを入れたい、今すぐに、とまぁそんな事はさて置いても兄弟達は頭痛が少し収まってきたのか横たわった直後よりは顔色がいい様な気がする

照:「皆、酷い顔してる」

愛聾:「医師としてやれる事が少ないのはやるせないわね・・・」

秋夜:「俺らが手伝うか?此奴ら家に運ぶの」

翔:「めんど・・・・・」

悪態を付きつつも結局、届けるだけ送り届けるになり光来も呼んで兄弟、妃泖共に帰宅、武器の選定にはまた来る様にと念を押された、妃泖も「やっとかこの子供らは」とコチラも悪態を付いていた、兄弟達はそれぞれの部屋へ連れていき、暁は未だ妃泖が表に出ている状態だ

ー朱空家 リビング(居間)ー

光来:「えーと神姫、なのよね?」

妃泖:「今は妃泖という名を付けてもらったがの」

光来:「暁は大丈夫?」

妃泖:「今の所問題は無いぞ、すやすや寝ておるわ笑」

笑っては居るが、疲労は溜まっているのでは無いか?と疑問に思い座椅子に座ってもらっている

縁:「暁がどうのって話は帰りに聞いたけど、まさかそんな事になってたとは」

頭痛で寝込む羽目になった兄弟四人を連れ帰る途中で暁が《紅葩紋》の主になったもののそれを認める事が出来なかったと言う話は話した、その後は妃泖が質問を受け話しそして、質問が途切れた時兄弟達が頭痛に襲われ更には<大罪>の襲撃、これはものの数時間に起きた事だった

そしてもう家に帰ってきているので暁に体の主導権を返しても良いのだが、気遣ってか気分か未だに妃泖のままである

光来:「体、まだ返してあげないの?」

妃泖:「返しても良いが、ここで寝られても困ろう?」

光来:「暁を運ぶくらいわけないのに、軽いし」

妃泖:「別にいいじゃろ、妾がしたいだけじゃ安心せい、子の寝かしつけなど等に慣れておる」

そういってその場を立ち暁の部屋へと歩き去っていく、両親は置き去り、と言ったら言葉が悪いがその場に残していった

ー暁の部屋ー

妃泖:「ふぅ、ここまで来れば返しても問題なかろ」

布団に座り、主導権を暁へと返すと睡眠状態の体は布団に倒れ込んだ、体が睡眠時間だから意識も勿論眠ったままだ、妃泖は変わったまま表に出てくる事はなかったが二人とも疲れたのかよく眠れそうだ

そして翌日

ー六月二日 AM五時 起床ー

暁:「・・・・・ん、私の部屋・・・?」

起きればいつも通りの時間に見知った天井、服装はそのままであれど使い慣れた布団の上だ、掛け布団までしっかりと掛けられている、きっと雅か大蛇辺りが掛けてくれたのだろう

暁:「妃泖でしょ、家まで運んでくれたの」

自分以外が居ない部屋の中で静かに問いかけた

妃泖:「お主は主であり赤子の頃より世話してきた我が子の様なもの、当然じゃ」

目の前に居ないのに当然じゃ、と威張っている妃泖が目に浮かぶ、主であり我が子、それが妃泖の認識だった、その後は「ありがとう」とお礼を言ってから起き上がり大きく伸びをした

暁:「昨日は……迷惑かけたなぁ、はぁ頭痛い」

そう言ったあと、いつもの様にトレーニングと力の制御鍛錬など日課をこなす、そして時間は過ぎてAM八時、朝食も終え学校へ・・・と行きたいが任務があり学習面は連合に入るまで受けた事がそうなかった補講で補われている、この日は朝からあったので授業は出られない

暁:「(確か秋夜さんが任務監督するとか聞いた様な・・・)」

らしいのでひとまず任務で指定された場所へ行く事にした、兄弟たちは朝からの任務はないらしく暁だけ運動着である

ー指定場所ー

暁:「さて、着いたは良いもののまた気配消してるのかなあの人」

「・・・時間ピッタリ」

暁:「とぉ〜、この声は秋夜さんじゃないな」

声だけで分かるのはもはや慣れだ、当然のごとく秋夜じゃないのを見抜いていく暁、任務監督が秋夜さんじゃないことがこれで確定、と言ってもこの声と喋り方のクセでわかるのは確実に一人しか居ないだろうと言う事だ

翔:「・・・よ」

暁:「任務監督、変わったんですか?」

翔:「秋夜が別の任務入ってな・・・代わりに俺がやる羽目に・・・」

心底面倒臭そうにするなと思いつつ「でも監督してボスに報告するだけだから・・・」と一応やる気はある、らしい、今回の任務はほぼほぼ暁の単独でありどう動くかも任務監督の翔は関与しない事が条件、そして指定されたこの場所は罪界へと繋がる術陣の前、ここから正式な任務が始まる、え?初任務の時はここに来ていなかっただろ?あの時はただの調査任務であっただけで罪界まで行く予定は無かったので例外である

会話も程々に翔に先導され罪界へ

ー罪界 第五界層ー

翔:「ここは第五界層・・・比較的狂気やらは薄い」

暁:「空気は馬鹿みたいに重っ苦しいですけど」

瘴氣、と言う現実世界とは比べ物にならない程の重苦しい空気の事を指すものが罪界には充満している、そこから聞こえてくるのは忌々しくも聞き慣れる他無い奇声だった

「ギャハハハハハ」「ヴェアヒャヒャヒャヒャ」

暁:「あーうるっさい、任務対象コレです?」

翔:「俺はここで見てる・・・ぶっ飛ばせ・・・」

了解と言い頷いた、だが武器である《紅葩紋》は連合の武器庫に格納されたまま、何で戦おうと言うのだろうかと思えば懐から取り出したのは奇怪な文字の描かれた札、ざっと数百はあろうと言う束だった

その札は連合及び陰陽術師が扱う中で最もポピュラーな装備、武器の扱いが分かっていないのもあり事前に連合から送り付けられて来ていたのを両親から受け取っていた、ただし扱うには以下の詠唱が必須となる

「我が望は罪を祓い清める事也 世界に蔓延る罪達よ今祓われ消えよ」

「急々如律令!」

その言葉を紡ぎ言い切った後札が浮き、有象無象の<カルマ>へと飛んで張り付く

暁:「そのまま燃えろ!」

そしてその言葉通りに張り付いた札と共に<カルマ>は燃え消滅して行った、その炎が近くの<カルマ>に燃え移る事もありながら、そのまま<カルマ>の大群へ飛び込み燃やすを繰り返して行った、そう、ただ祓う事だけを考え昨日を事を忘れて他の事が頭から消えた様に

一点集中、ただ一心不乱に祓い続け大方、札の半分が無くなりかけた頃

翔:「・・・そこまで!」

翔の声で暁の単独任務は終了した







ー次回 朱空では無くー

ーTo be continuedー

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