テラーノベル
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#原作通り……かも、?
#ご本人様には関係ありません
ぽたっ ぽたっ
トイレの個室で泣くとかダサッ、
とか思いながら涙は途切れることなく頬を伝っていった。
ー キーンコーンカーンコーン
生徒の皆さんは、速やかに下校してください
繰り返します
帰んなきゃ、結局午後の授業はサボった。
がちゃっ
はぁ、歩くのめんどくさ。
ー 〜 た !
ー 〜 、 !!
騒がしい。どうせカップルだろ、
「 あっと ! 」
「 ぉわ ッ ! 」
「 はぁっ はぁっ 、やっと見つけた 。 」
ずっと走って探し回ってたのかな、
「 あっと !何で逃げんだよッ 」
「 心配したじゃんっ ! 」
怒ってるかな、
嫌ってくれたかな。
「 あっと …? 」
「 それ 、どうした? 」
「 … ぇ 、? 」
先生の視線を辿ると湿っているジャージが目に入る。
「 ぁ ! いや … 」
だめだ、言い訳できない、
逃げるしか…
がしっ
「 ぇ 」
「 今逃げようとしてたでしょ ? 」
こわっ、何で分かんだよ。
「 離せっ ! 」
「 無理 。 」
先生はいつにも増して声のトーンが低かった。それに鋭い目つきで俺のジャージを見つめる。俺の腕を握った手には力が入っていく。
あれ、本当に怒らせちゃったパターンかな。そりゃそうだよな。あんなに酷い態度とって、迷惑ばっかりかけて、やっぱり同じだ。
ずっと変わらないんだッ。
俺は生まれた時から体が弱かった。幼い頃は入退院を繰り返し、たくさんの薬を服用していた。
ー ままー、このくしゅりやぁ!
ー 良いから飲みなさい!あなたのためなのよ!
ー だって苦いんだもん、
ー もう良い!ガシャン
ー ビクッ
ー 勝手にしなさいよ!
父はお金を稼ぐために年中働きに出ていた。母も俺の看病や家事で疲れていたのだろう。だんだんと1人の時間が増えていった。
ー それ、温めて食べなさい
ー わかった、
ー げほっ、ママ、気持ち悪いッ
ー ……
ー グスッ ん”んっ
う”ぇッ ピチャッゲホッぉぇぇ
ー 何してんのよ!自分で片付けなさいよ!
俺はよく吐くようになった。原因は分からなかった。
小学三年生くらいになり、俺は家事を全てこなすようになった。ある意味教育は上手くいっていたのかもしれない。母さんは朝まで飲んで、知らない男と帰ってくることを繰り返した。もちろん父さんとの仲は悪くなり、離婚にまで追い詰められた。母さんはそれを俺のせいにした。俺がたくさん迷惑をかけたからだ、と。母さんは相変わらず飲みに行っては帰ってくることが減っていった。家には父さんが置いていった金があったので、困りはしなかった。でもある日、突然母さんが家に帰ってきた。
ー ぇっ、母さん?
ー ぺちんっ
ー いたっ、
ー どんっ(蹴)
ー ぁ”っ、ポロポロ
ー ぼこっ
ー う”ぐっ
ー かちかちっ
ー それだけはやめッ
ー しゅっ
ー い”ぁッ、ポロポロ
ー ざくっ
ー やめて、!ポロポロ
そう、虐待だ。俺は必死に逃げた。
だけど、他に帰る場所がない俺は、びくびくしながら家に帰った。でももう、母さんはいなかった。
でも、その日の深夜のことだった。その日はどうにも寝つけなかった。
がちゃっ
ー え、?
鍵はしっかりかかっていたし、他に家の鍵を持っているとしたら、母さんしかいなかった。
ー ぐさっ
ー い”やぁッ !
ー ぐさっ
何回も腕を刺された。こんなに苦しい思いをさせるなら、いっそ殺してくれたら良かったのに。今でもその傷を見ると思い出す。殺してくれたら、死ねたなら、楽になれるのかなって。
これだけでも辛かった、
だけど家だけではなく学校でもいじめられるようになった。
ー お前といるのめんどい
ー すぐ吐くのきもすぎww
ー 家貧乏そう、乙
ー お前と関わってるウチらかわいそ〜ww
悪口だけじゃなかった。持ち物を隠されたり、暴力を振るわれたり、どれもよく漫画とかで見るやつだ。
中学校になっても変わらず、他の小学校の人たちからも避けられるようになった。仮病使ってサボってるとか、腕の傷はケンカの時につけた傷とか、元ヤンキーとか、どこからともなく嘘の噂が流れていった。
先生にも好かれなかった。いじめられて、すぐ吐いて、家庭環境も良くない、嫌われて当たり前の面倒な生徒だった。
そのうち、何も感じなくなった。頑張って普通になろうとした。でも無理だった。俺は、親や友達、弱い体を憎んだ。もう全てがどうでも良くなった。
早く消えてしまいたくて、
タヒにたくてどうしようもなかった。
だけど、そんな勇気も気力も俺にはないから。
だめなんだ。俺なんかこの世に必要ないんだ。
俺がいなくても、世界はいつも通り回っていく。
next→♡30🌾2
なんか病弱とずれてきてるのは置いといて、atくんの過去でした!弱ってるの好きな人には嬉しいかも(←自分)
たくさん♡やコメント、フォローありがとうございます😭
またね!
コメント
1件
あいりさん、第5話読みました。 主人公の過去が一気に明かされて、胸がぎゅっとなりました……。家庭での虐待、学校でのいじめ、「消えてしまいたい」という気持ちがひたひたと伝わってきて、息が詰まるような感覚でした。それでも先生が必死に追いかけてきて、逃げようとする手を離さないでいてくれる。その「無理」の一言に、すごく救われました。 あいりさんは、こういう心の痛みを描くのが本当に繊細で、読んでいるこちらの感情が揺さぶられます。続き、どうなっていくのかとても気になります。