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何度でも

2 - 第1話

♥

361

2022年12月31日

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家を出ると電線に留まっている雀と目が合った

1羽1羽寒そうに身を寄せあっている

春とはいえど、まだ冬の寒さが残っている

降った雪も完全に解けたわけではなく、

道の端にちらほら解け残った雪がある

「きっと明日には解けているんだろうな、」

と、ぽつり独り言を零した


駅に着くと自分と同じ新しい制服に

身を包んだ人達がいた

友達と話している人、

誰かと待ち合わせをしている人、

皆、身を寄せあっている

自分以外は_____


惨めになるからと、その場を離れ

少し早歩きで電車に乗った

電車の中ではみんながスマホを見ている

起きたくもない時間に、行きたくもない場所で

やりたくもない事を_____


自分もその中の1人だ


校門を潜るとクラス表に群がる同級生が目に入る

その人達の隙間から自分の名前を見つける


第1学年 6組

1.赤葦 京治


自分の名前を見つけたらもうここに用は無い

俺は自分のクラスに行くために

靴箱で上履きに履き替えた


座席順は毎年恒例、1番前の窓際の席だ

苗字順なのでこの席になる事は多い

ここまで来ると逆に好きな席でもある

先生によく話しかけられるということだけが

この席の欠点だ

「でももう飽きたな、」

意味の無い独り言を呟きながら

クラス全員が揃うまでボーっとしていた





♡350〜

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361

コメント

1

ユーザー

語彙力すごい!想像出来る

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