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海の紅月くらげさん
ガラス玉を洗いに行ってくると言って武蔵先輩がどこかへ消えてしまい、再びひとりぼっちになってしまった。
「祭で一人になるんじゃねぇよ」
驚いて振り返ると、機嫌が悪そうな和葉が立っていた。
実里くんとチョコバナナとか買いに行ったはずの和葉がどうしてここにいるんだろう。
「実里くんは?」
「歩と潤と途中で会ったから合流した。潤がゴミ捨てに行った時、武蔵にお前のこと頼んだらしいけど、なんでお前ら別行動してんだよ」
「ごめん、武蔵先輩は今ガラス玉洗いに行ってて」
「……なんだそれ」
なんでそんなもの洗いに行くんだと和葉が顔を顰める。
「武蔵もお前も世話がやける」
「うっ」
「危ないから、一人になるな」
向けられた真剣な眼差しに、私は無言のまま頷く。
あまり感情を出さない和葉が本気で心配してくれているのがわかって、なんだかくすぐったかった。