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『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
18時間目 何よりも大切なのは
『それでは、クラス対抗リレースタートです!』
パンッ!
『ん…。あれ、俺…』
『あ、アモン君…ごめんね、華はクラス代表でリレーに出てるから私が代わりに…』
『え、あ、そうだったんすね…ありがとうございますっす。』
『う、ううん。こちらこそ。』
『華さんは…』
『うん。3走者目で走るみたい。他のみんなはアンカー。それで、これで1位になったらファンクラブ得点に100点加点されるの。』
『なるほど…。』
(騎馬戦で体力使いすぎたっすね…でも俺にはまだ部活動対抗リレーが残ってるっす。後半戦からの特別ルールで巻き返すっすよ。)
『次私か…今1位をキープしてる。このままいけば勝てる。』
私はバトンを受け取る。
私は…みんなのことが好きだ。好きだからこそ戦って欲しくなかったけど、どうしても決めなきゃいけない戦いってあると思う。
『はぁ、はぁ……っ。』
私は同じ3走者目のロノやナックに追い越されてしまう。
『っ…。』
『華!』
『!ハナマル…っ?』
『あとは俺に任せろ。』
ハナマルにバトンを渡す。
ダッダッダ…っ!
『は、速…っ。』
『流石ハナマルさんですね…っ。』
『華にかっこ悪いところ見せられねぇからな。』
『でも俺も負けません…!』
ダッダッダ…!!
みんな必死にゴールまで走り、1位になったのは――。
パンッ!パンッ!
『1位は2年A組です!2位は2年B組、3位は3年A組、4位は2年D組、5位は1年C組です。』
『つまり、赤組には500点…ハナマルには100点…ってこと?』
『あぁ。そういうことだな。』
『…!』
(くそ……っ。大幅に点を稼げるチャンスだったのに……。)
(このままじゃ巻き返せない…。)
『……っ。』
私は胸がチクチクと痛み出した。
『続いての競技は部活動対抗リレーです。出場する選手は準備をお願いします。』
『フルーレはそれを持って走るんだね。 』
『うん。手芸部で作った洋服。ってかなんでラトがここに?』
『私はアンカーです。手芸部には仮所属ですから。』
『それありなの?』
『ふふ、ラト君。アンカーよろしくね。』
手芸部からはフルーレ、ラト、顧問のミヤジが出ることに。
『調理器具を持って走るの大変だな…。』
『確かにね…でも頑張ろうね。』
調理部からはロノとベレンが出ることに。
『もふもふ部には俺一人しかいない。だから剣道部として参加する。』
『竹刀を持ちながら走るんですね…』
『あぁ。俺たちは持ち慣れているからきっと大丈夫だ。』
剣道部からはハウレス、テディ、バスティンが出ることに。
『自分の楽器を持ちながら走る…か。』
私は鍵盤を持ちながら走る。
『ピアノとはいえ鍵盤を持ちながら走るのか…』
私は吹奏楽部として出ることになった。
『自分の育てた花を持ちながら走る……。』
『アモン君は薔薇を育ててるもんね。』
『薔薇の花束なんてロマンティックっすよね。』
園芸部からはアモン。そして、顧問のルカスが出ることに。
『ダンス部はぽんぽんを持ちながら走るってこと?走りずらそう…』
ダンス部からはラムリが出ることに。
『ハナマルさん。アンカーはお願いします。』
『ルカス先生とミヤジ先生と戦うのか…気が重いわ。』
茶道部からはユーハン、そして、顧問のハナマルが出ることに。
『…おい。なんでお前がここにいる。』
『あ?俺はインテリア担当だ。美術に近いだろ?アンカーは譲ってやるよ。』
『はぁ…』
美術部からはシロ。そして、臨時で募集が参加した。
そして、生徒会メンバーからは……。
『アンカーは任せましたよ。ベリアンさん。』
『はい。任せてください。』
『が、頑張りましょう!』
生徒会長のベリアン、書記のフェネス、会計のナックが出ることに。
『では、部活動対抗リレー。スタートです!』
パンッ!
第1走者…第2走者とバトンは渡される。
そして、近づくアンカーの番。
ほぼこの戦いで勝負が決まると言っても過言では無い。
パシっ。そして、バトンは渡された。
次回
19時間目 思いがけないハプニング