そこから4日、傷はほぼ全快し、わたしは普段通り過ごすことが出来るようになった。なので、わたしはあおばに稽古を頼んだ。あおばは、少し考えた後、「わたしはできないかな。たぶん…こよみちゃんなら。」と言って、こよみを探しに行った。わたしは、強くなるべく、やるんだ。途中で諦めちゃいけない。普段の性格上、わたしは飽き性だ。好きな物でも一瞬で飽きる。だから、その性格を覆さなきゃいけない。
その後、あおばが帰ってきて、まる〜としてくれた。もう広場で待っているらしく、急いで行くことにした。
広場に着くと、そこにはか弱そうなこよみが居た。「あっ…やっと。」こよみはそういうと、近づいてきて、わたしに説明をした。「わ、わたしにいちどでもあてたらおわりです。そして…けがをしても、せきにんはおいません。さいごに…ためらうことはしてはいけません。」わたしは木刀を渡され、10m離れて、稽古は始まった。
躊躇う事はするな、といっていたため、わたしは直進で突き攻撃をしようとした。すると、こよみは前のあおばのように、滑舌よく修乱を唱え始めた。「願修乱…刻の調…無朧煤煙慈…」周りが一気に霧へと変わり、わたしは混乱した。すると、首元にこよみの木刀が入り、わたしはその技の成分で麻痺して動けなくなった。こよみはしゃがんでわたしの事を見た。「もう…むりですか?」わたしはやっとの思いで首を縦に振った。