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コメント
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最後の最後で涙どばーって出た😭😭 めちゃくちゃ泣けるわこのお話🥲🥲 あつむぅ... 好きっていう前に死んじゃったのか ... 😢😢 終わり方がちで良すぎてこれまた号泣案件😭 治の気持ちがめちゃくちゃダイレクトに伝わってきて、めっちゃ物語に引き込まれた🥹🫶 まじで最高な作品だったし、pinoの作品は全部神だけどその中でも過去一好きかも🫣💕 次の投稿もめちゃ楽しみ‼️‼️
あっのほんとに号泣案件だった。え、?まだ目から水流れてるんだけど…??私元々涙脆がったけど、ぴのの作品だからもあってかずっと泣いてるんだけど😭😭😭なにほんと侑事故.死したのなく😭😭😭告白したあとに喰べるのかってなってそれなら大歓迎だったけど事故.死は想定外すぎる😭めっちゃいい意味で裏切られた気分🥹🥹ほんとにこの作品好きだったから完結寂しいな😭次の作品もまってる😭😭❤
涙腺崩壊しました😭最高な作品をかいてくれてありがとうございます!
―最終話―
―治視点―
一通り侑の話を聞いた。
確かにあの夫婦のことはよく覚えている。
住宅街を歩いていたらすごく美味そうな匂いがしたんだ。そしたら、いつの間にか匂いがする家に入って夫婦を喰っていた。
けど、その夫婦の味はホント不味かった。
今まで喰べた中で1番不味いと言ってもいいくらいだった。
結局、まずくて全部は喰えなかった。
そういえば確かその時くらいからだったな。
俺が人間をまずいと思ったのは。
きっと侑の匂いを嗅いでしまったからだろう。
侑がクローゼットに隠れてて気づかなかったけど、その時に匂いを覚えてしまったんだ。
「なぁ、治」
「なんや」
「俺な、たとえ治がお化けでも鬼の子でもそれでもいいってくらい治を愛してる」
「!」
「やから、俺は治になら喰べられてもええで?」
数秒間、沈黙が続いた。
本当にこんな結末になっていいのかと俺の脳裏で横切った。
こんなに上手くいっていいのだろうか。
上手くいきすぎて心配な所もある。
けど、
「…侑」
「ん?」
「本当に喰ってもええん?」
「おん、ええよ。……けど、」
「?」
「俺まだやり残したことがあるんや。それ終わったら喰べてもええで」
「やり残したこと?」
「おん」
侑は俺を見て微笑んでこう言った。
「好きな人に告白したい。ちゃんとな」
「…ふふっ、そーか」
「けど、その人鈍感やからな〜。俺のこと喰いもんとしか見てないわ」
「誰が鈍感や。まぁ、喰いもんはあっとるけど」
「ふふっ。けど今日は心の準備できてないし告白するのは明日かな〜」
「え〜、今日でもええやん。俺はよ喰いたいで」
「食いしんぼうか。明日、腹いっぱい喰ってええから我慢してや」
「えぇ〜、……どうしても?」
「どうしても」
「ん〜、ほな、」
次の瞬間、俺は侑の唇にキスを落とした。
「…ふぇ?」
「少しは味するし今日はこれで我慢したるわ。」
「っ!!お、治のアホ!//な、何するんや!///」
「あれぇ〜?もしかして侑くん恥ずかしがってるんかぁ〜?」
「ち、ちゃうわ! 急にするからびっくりしただけやし!!」
「はいはい」
静かな波の音とともに俺達の声が広大な海に響く。
次の日。侑は俺に告白した。
それだけでも侑はとても満足だったそうだ。
そうして、侑は幸せそうに喰べられましたとさ。
めでたしめでたし
なんて話ではなかった。
この話はもっと残酷だった。
次の日。 侑は俺の前に現れなかった。
おかしい。侑が来ない。
けど、侑が来ないはずない。
だから、侑が来るまでずっと待っていた。
その後、俺に一本の電話が入ってきた。
侑が死んだという連絡だった。
原因は事故死。
信号無視の車が侑のことを轢かれたらしい。
即死だったと医者は言っていた。
侑の血縁関係者として葬式は俺の家で行われた。
直葬だったため、葬式はすぐに終わった。
俺に喰べられることなく、終わってしまった。
そんな感じであっけなく終わったんだ。
まぁ、どちらにしろ侑は今日死ぬ運命だったんだ。
俺に喰べられて死ぬか車に跳ねられて死ぬか。
死ぬ形が違っただけ。
俺の楽しみが消えてしまっただけ。
ただそれだけ。
それだけの話なんだ。
それだけのはず、
はず…なのに、
なのに、なんでだろう。
葬式の時は悲しくなかったのに
昨日まで喰おうと思っていたのに
なのになんで
こんなにも涙が止まらないんだろう。
さっきから目の奥が熱くなって、涙が溢れ滝のように流れてくる。
涙が止まってくれない。
それに苦しくて辛くて息ができない。
侑
俺に告白するんやろ
「好き」って言うんやろ
でも、でも俺、
まだ聞いてない
侑から「好きだ」って言ってもらえてない。
なに勝手に死んでるんや
それに、
俺も、
俺だって、まだ、
侑に「好きだ」って言えてないのに。
…あぁ、そうか。やっとわかった。
これが俺の本当の気持ちなんだ。
今まで俺は侑を喰いものとしてしか見てなかったと思っていた。
でもいつの間にか俺の中では侑の事が好きになっていたんだ。
俺は侑のことが好きだったんだ。
愛していたんだ。
けど、もうこの気持ちは君に言えない。
今更気づいたってもう遅いじゃないか。
君は空っぽな俺を幸せに満たせてくれた人で
愛を教えてくれた人で
俺が愛した世界でたった1人の人だ。
変わりなんてどこにもいない。
なのに君はこの世界にはいないんだ。
もう俺は君なしじゃ生きていけないのに
…だから、
俺が君のいる場所へ行くしかないんだ。
そして、俺は
自分の首を切った。
君に会った時から死ぬつもりではいた。
君を喰べたらもう他の人間を喰える気がしなくてどうせなら美味い肉を喰って死のうと考えていたんだ。
けど、今は、
もう一度君に逢いたい。
その一心だけだ。
死んだっていい。
君がいるなら俺はどこにでも行く。
俺は、俺はただ、
君がいるところに行って、
もう離れないよう抱きしめて、
今まで気づけなかった分、言えなかった分、
「愛している」と伝えたいんだ。
だから、寂しがらなくてええよ。
もうすぐ君に逢いに行くから。
もし、もしも
人間に生まれ変わって
また君と出会えたら
今度はちゃんと恋して
好きだって伝えて
君だけを愛したい
これは俺が恋に堕ちるまで
俺が君に喰われるまでの物語だ。
―ちょっと番外―
どこかの未来で
「おさむー!こっちこっち!」
「ちょ、待ってや。はしゃぎ過ぎやって」
「やって治との初デートやで!はしゃぐに決まっとるやろ!」
「けど、恋人を置いてくのは酷いやろ」
「ほな、手繋いで行こ! それなら離れないしそばにおれるやろ!」
「まぁ、せやな」
「よしゃ!ほなはよ行こや!」
「おん」
君を喰うまでの物語
End.