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「もう無理ゲーじゃねぇの……?」

「……やっぱ殺意高いですね……」

各々絶望していた。

「でも先に進まない事には始まりません。それに銀さんはもっと危険な目に遭っているかもしれないんです。ここでいつまでも燻っているわけにはいきません」

ブラックはそう言うと真っ先にマグマアスレに挑んだ。ブルーはその言葉を聞いて力強く頷くと

「そうだよな……俺らがここでうじうじしてる間にだって何かが起きてるかもしれねぇもんな。俺も行くぜ!」

そう言ってブルーも後を追うようにマグマアスレへと挑んだ。

「……分かるが……すまない先生背負ったままは無理だが???」

すまない先生を背負っていたマネーがそう呟いた。ブラックは気付いていなかったのか忘れていたのか

「あ」

と声をあげた。


ヒョイヒョイと軽快にアスレチックをクリアしていくブラックとブルー。マネーとすまない先生をどうするかは一旦考えるとしてアスレチックのクリアを優先にしたのだ。

(難易度はそこそこ高いですがこのまま慎重に進んでいけば……)

ズルッ

そんな事を考えていたせいか足元の確認を怠った。着地した所は氷ブロックだった。

「……あぁっ!?」

「ブラックっ!」

ブルーは手を伸ばすが当然届かない。


(……そんな……私はここで終わってしまうのでしょうか……アスレチックをクリアする時に雑念があったせいで……?)

ブルーが手を伸ばすのが見える。

(届きませんよ……すみませんね……)

ブラックは諦めて自由落下に身を委ねた。


「クソッ……!」

ジャラ……

ふとブルーは自分の腰に下げていた物に気付いた。

(これは……鎖?)

その時ピンと来た。鎖の長さは充分。

(一か八かだが……)

「やるしかねぇよな!」

ブルーは落下するブラックに向けて鎖の一端を投擲した。

ジャッ!

(頼む!間に合え!)

ブルーが投擲した鎖の一端は恐るべき速度でブラックの元まで到達し、ブラックの体をグルグル巻きにした。


ジャッ……

ガシッ!

(っ!?)

諦めていたブラックは自分の体をグルグル巻きにした物に驚き目を開けた。

「Mr.ブルー!?」

「ブラック!今から引き上げるから!」

ブルーが必死の表情でこちらを見ていた。

(……ああ……私は、助けられてしまったんですね……)

「っ……頼みます……!」

「ああ!任せとけ!」

ブルーが力強く頷く。

(……私は……良い仲間に恵まれたようです)

ブルーが引き上げてくれ、飛び石の一つになんとか乗る。

「ありがとうございます。本当に……死ぬかと思いました……」

情けない事だが膝が震えている。

「全然良いぜ!じゃ俺は先に進むぜ!」

そう言って次に進むブルーを見送る。

(人の失敗を無駄にするような人ではありませんからね……)

ブラックの考え通りブルーは先程ブラックが滑った氷ブロックの上もクリアし、次の関門に差し掛かろうとしていた。


「トアール様?」

頭を抑えるトアールをリデルが不思議そうに見る。

「……リデル……」

顔を上げたトアールの瞳が“濃緑”になっているのを見てリデルは顔を顰める。

「……トアール様、何を悩んでいらっしゃるのですか?彼らは“敵”なんですよ?」

トアールの耳元に口を寄せそう囁く。するとトアールの瞳がダークグレーに戻り頭の痛みも消えたようだ。

「……そうだね……彼らは“敵”だ……」


____トアールの瞳からは

       完全に光が消えていた____

白銀を染めし闇の宝冠

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コメント

1

ユーザー

マネー結構無理ゲーで笑えるwすまない先生背負ったまま難しいアスレチッククリアとか無理だよ! ブラックが落ちた時、ブルーが何とかブラックを助けようとしてくれて仲間思いだなあって感動!ブラックの気持ちとか、ブルーの気持ちとか、周りの状態が詳しく書けていて本当に風夜は語彙力がある…羨ま〜 ブラック助かって良かったわ… 最後銀さんがちょっと戻りかけてたね…アイツのせいで完全に洗脳されたけど!許さんわ

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