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「あ!あれ見て。星がいっぱいあるよ。」
『いや月見ないの?』
「月少ないし。」
『だからさっきからそう言ってる。』
「いやいや、こういう時は月が綺麗ですねって言うんだよ多分。」
『多分か…。ま、君の方が綺麗だよ。』
「そういう所が腹立つって前言わなかった?」
『さあ?忘れた。』
「そんなラブコメみたいな…。」
『どこが?』
「月が綺麗ですねの所。」
『自分の発言かよ。ならラブコメならこの後どうなるの?』
「知らん、観ないし。」
『知らないで言ってたの?多分、抱き合ったりキスしたりだよ。』
「そんな恋人みたいなことしないよ。」
『恋人同士だよ。』
「愛なんて時間と共に風化するもんだよ。」
『まだ3ヶ月も経ってないのに。大体まだ熱々でしょ。』
「じぁあ元から無かったんだよ。」
『えー、残念。』
「何?キスしたいの?」
『いや全然。』
「なんなんだよ。もう疲れてきたし帰るぞ。」
『了解。』
「だから1人で立てるってば!」
『ごめんごめん。つい。』
「ついじゃねえよ。あ、あとそっち向いてしゃがんで。」
『なんで?』
「疲れたからおんぶしろ。」
『分かった、はい。』
「やった!ほら早く家帰ろ。」
『はーいはい、仰せのままにー。』
「はいは一回。」
『分かった帰る。』