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私の心は鋼じゃないけど

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私の心は鋼じゃないけど

4 - 第4話恋もレースも迅雷風烈。

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2022年06月14日

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楽しみにしていたゲームの日。

「7連勤お疲れさま。」

「おう。めっちゃ大変だった。」

「ゆっくり休めた??」

「おかげさまで。」

他愛ない話からの、◯ーストリコン開始。

「やべっ!!ダウンした!!」

「ドローンで起こすね。」

「すげー!!そんな機能あるんだ!!オレも欲しい!!」

「じゃあ今日は経験値集めで。」

「鋼のゲーム感の良さには頭が上がらないな。プロゲーマーレベルですごい。」

「ありがとう。でもやっぱり慣れるまではけっこう死んだな。◯ークソウルは特に。」

「あーあれな!!オレも最初のボスで何十回死んだことか。」

「まさしく心が折れるゲームよね。ボスまでに出会う亡者も、ボス並みに強いし。」

「それな。」

あっという間に、切島のドローンも舞衣と同じ機能がついたので、次はストーリーを進めることに。

「鋼はさ、調子どう??」

「今度のレースに向けて最終調整中よ。毎日コース走ってる。あ、そろそろ各事務所に会場警備のお願いの通知が届くはずよ。」

「マジか!!てかそれ、オレに言って良かったんか??」

「うん。だって切島君もヒーローだし。」

「まだ新米ヒーローだけどな。」

「ヒーローに新米もベテランもないよ。背負うモノの重さはどちらも同じ。だからさ、気後れせずに突き進みなよ。」

「そうだよな。」

7連勤で疲れた心にその言葉が響く。そして。

「よっしゃー!!全クリ!!」

「おめでとう!!」

「いやー。充実した時間だったぜ。」

「良かった。じゃあ私は今日はこれで。」

「ありがとうな。レース頑張って。」

落ちまーすといつものように、ログアウトしていった舞衣。切島はもう少し他のゲームをすることにした。

また今日から連勤という日。舞衣の言うとおりレース会場の警備の協力の通知が届いた。

「(今度はレース観れそうだ!!)」

心弾ませながら、先輩と一緒に巡回に向かった。

レース当日。上鳴と一緒に観客席の警備。

「このレース勝てば、舞衣ちゃん賞金女王確定だって!!」

「マジか!!」

選手紹介で舞衣が紹介されると歓声が一際大きくなる。選手達はバイクに跨がりブーストをかける。スタートのブザーで一斉にスタートした。

「(すげー。地面スレスレというか火花散ってねぇか??)」

初めて見るレースに圧倒される。舞衣は集団の中で追い抜く契機を伺う。ラスト1周に入った瞬間。

迅雷風烈の如くトップに躍り出た!!後続をみるみる突き放す!!

実況にも熱がこもるほどの速さで、舞衣は集団から飛び出した。それに追いつける者は誰もおらず。

鋼舞衣、賞金女王確定!!デビュー以降破竹の勢いで賞レースをモノにしています!!

「やったな!!」

「おう!!やったな!!」

2人思わず喜びを分かち合っていると。

「任務中だぞ。」

舌打ちして爆豪がやってきた。そして無線から表彰式の警備とシャンパンファイトの会場警備に移行するように指示が。

「オレの事務所、シャンパンファイトの会場警備なんだ。」

「マジか!!鋭ちゃん良かったじゃん!!オレらは表彰式のだから。行こうぜ爆豪ー。」

「気ぃ抜くなアホ面。あと肩組むな。」

2人と別れて、先輩達と合流し会場へ。全ての行事が終了し関係者と共に舞衣が部屋から出てきた。

「(すげー。全身シャンパンまみれ。)」

思いながら眺めていると、遠目で目が合った。一瞬、舞衣は微笑み関係者と談笑しながら控え室へと足を運んでいった。

切島達も撤収作業をしていると、上鳴と舞衣から、食事の誘いのメッセージが。むろん上鳴のをキャンセルし、舞衣に同意のメッセージを返す。

「待たせてごめんね。」

お互い残った仕事を終わらせてからの合流ということで、待ち合わせで有名な場所で合流。

「大丈夫。何食べたい??」

「この居酒屋どうかな??オシャレもガッツリもいけるメニューたくさんあるよ。」

「よし。決まりだな。」

スマホの地図を頼りに歩く。あの時以来の食事になるが、今回は2人きり。

「今日のレース、すごかった。お疲れさま。」

「ありがとう。」

祝杯をあげ、レースの話で盛り上がる。そんな中。

「明日から私、しばらくオフなんだ。良かったらさ、ゲームだけじゃなくて。外でも会ってくれません、か…。」

唐突なアプローチに驚くが。

「ちょうど明日、オレも休みなんだ。せっかくだから、この後もう1軒どう??」

「うん。おつきあいします。」

そう言って、店を出る。2軒めは純喫茶。コーヒー片手にお互いの話は遅くまで尽きることはなかった。

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