注意
Girei
「 不幸な未来…? 」
イライ
「 あぁ…。 」「 どういう内容かわからないけど、視えるんだ…。みんなが倒れている…血を流して…。ウッ… 」
ナワーブ
「 おい!イライ!! 」
ふらついたイライをナワーブが受け止める。幸いにも怪我には繋がらなかった。
Girei
「 今は目を休めておくんだ。もしその遊戯で使うって時に使えなくなったら危険だ。 」
「 なんだかんだ言ってイライのこと信頼してるんだから。 」
イライ
「 あぁ…気遣ってくれてありがとう…。信頼…。いいねその言葉。私は好きだよ…。 」
ナワーブ
「 …おい!もう0時になっちまうぞ!?早くしねえと間に合わねえ!! 」
話しているうちに時計の存在を忘れていることに気付いた。時計の針が指しているのは23時58分辺りだろうか。
Girei
「 ありがとうナワーブ。エントランスへ急ごう。 」
エントランスに着くと、謎を出してきた男がいた。
??
「 …ようやく来たんだ。待ちくたびれたよ? 」
ナワーブ
「 しょうがねえだろ…。俺らは話してたんだよ。 」
イライ
「 皆……足が速い…。 」
Girei
「 執事さんは…? 」
??
「 それがさっきから来ないんだ。 」
イライ
「 そうなんですね…。 」
0時になった時、ゴーンという鐘の音が聞こえた。
それと同時にパリンというガラスが割れた音がした。
Girei
「 ガラスの割れた音…? 」
Gireiはガラスの音が聞こえた方向に目を向けると、景色が変わっていることに気づいた。
Girei
「 エントランスにいたはずなのに…景色が全く違う…? 」
エントランスにいたはずの私は目を疑った。なぜこんなにも景色が違うのか。ここは…墓…?だろうか…。見渡す限り墓しかなく、近くにはタイプライターが置いてある箱と大きい電柱があった。
他にも柵があり、外には出れない。…とにかく室内ではないということはわかった。
Girei
「 ……イライ…?ナワーブ…? 」
あたりを見渡してみると二人の姿が見えなかった。さっきまで隣りにいたはず…。
Girei
「 ふたりとも!!居るなら返事をしてくれ!!!! 」
イライ
「 ガラスの音…? 」
窓から近かった私はすぐさま窓から離れ、その場にしゃがんだ。一瞬あたりが暗くなったが、割れたガラスの光を頼りにガラスの近くまで行く。
あたりを見回し、割れたガラスを拾った。
イライ
「 ここは……? 」
割れたガラスを拾うと、あたりはたちまち明るくなり眼の前には中央祭壇が見えた。あたりを見渡すと椅子が多く並べられていて、どこからか小さくオルガンの音が聞こえた。ここは教会だろうか。
イライ
「 Girei…謎の人…ナワーブもいませんね…。 」
あたりを歩いてみても人がいる気配はなく、フクロウのポッポちゃんと目を合わせてこういった。
イライ
「 ポッポちゃん。みんなのためにみんなの位置を見てきてくれるかい? 」
ポッポちゃんは教会を出て、みんなの位置を見に行った。
イライ
「 ここは不気味だな…。教会なのに人が居ない…見渡す限り壁や窓はボロボロだ。 」
「 ……もしかしてここは廃墟化した教会…? 」
すると、教会の外から足音がした。隠れられるところがないか探し、柱の陰に隠れ息を潜めた。
??
「 「 今日 」はどこかな…? 」
僕はルカ。ルカバルサー。僕は研究の事故で、失ってしまった記憶を取り戻すためにこの荘園へとやってきた。
荘園へ来てから、謎を解いたり。ときには謎を作って人に解かせたり。
楽し…くはないけれど充実した日々を送っていた。
そんな時、初めて人に謎を解いてもらえた。みんな難しいと言って見てくれなかったのに…。あの人達は僕の謎を解いてくれた。
こんな僕に興味を示してくれた…あの人達にまた謎を作りたい…!この遊戯では絶対に「 生き残ってやる 」
ルカ
「 赤の教会ね…。結婚式場としてこの教会は使われていたが、ある日ここで未完了の結婚式が行われた…。 」
「 この荘園に併設されている教会なのだが…。いつもと様子が違うな…。 」
ナワーブ
「 ガラスの音…!? 」
俺はすぐに身を伏せ、すぐに立てるように姿勢を低くした。
一瞬視界が白くなったが、視界は明るくなった。
ナワーブ
「 …どこだ…? 」
あたりを見渡してみると壁に覆われていて、階段が一箇所しかなかった。そして赤い椅子が4つ。
これは……爆弾だろうか…?椅子には時計と一緒に爆弾のようなものが取り付けられていた。椅子の近くには縄があった。
ナワーブ
「 時限爆弾…? 」
「 椅子に取り付けられているってことは…「 俺らを取り付けて爆発させる 」ため…か……? 」
俺が兵として戦地に行ったときの記憶が蘇る。仲間が爆弾の爆風によって飛ばされているのが目に見えた。下半身がまともに動かない奴。腕が一本なくなってる奴。銃ですらまともに握れない奴…。戦地「 実践 」で役に立たない奴らはすぐに死んでいく。長期訓練で生き残っても、実践で役に立たなければ意味がない…。
……俺は目の前で…そんな奴らの「 死 」を間近で見てきた。
だからこそ。あいつらの死を……無駄にしたくなかった。
ナワーブ
「 ……イライとGireiと合流しねぇと……。 」
私は教会の物陰でひっそりと息を潜めた。教会に人が入ってきたからであった。
??
「 おや…耳鳴りがするのに居ませんね…。 」
イライ
「 !! 」
異型…?顔色をうかがおうにも伺えない。仮面を被っているのだろうか。
人ではないくらい大きい。爪だろうか…。その爪先にはーーーー
イライ
「 …血………!!? 」
??
「 やはり…ここに居ましたね…! 」
イライ
「 しまった…!! 」
気づかれてしまった…!どうすればいい…。まだポッポちゃんは帰ってきていない……。とにかくここから離れなければ…!!
イライ
「 あなたが誰か存じ上げませんが、「 悪者 」だということだけはわかります…。逃げさせていただきます! 」
Girei
「 ナワーブ!! 」
大きな声でナワーブを探した。小屋まで来たときに地下室があるのが見えた。
ナワーブ
「 今の声…Gireiか…? 」
「 Girei!!ここだ!!地下室だ!! 」
Girei
「 ナワーブ…!無事だったんだな…。 」
「 そういえばイライは見たか? 」
ナワーブ
「 いや…みてn 」
イライ
「 ナワーブ!!!Girei!!!手を貸して!!! 」
Girei ナワーブ
「「 イライ!!! 」」
イライの後ろにはストーカー(仮)がいた。
ストーカー(仮)
「 人が増えました…楽しくなってきましたねぇ〜 」
ナワーブ
「 イライ!なんで連れてきた!? 」
イライ
「 なんでって…え…このタイミングでなんで…!? 」
Giei
「 帰りやがれ!!!!ストーカー!? 」
ストーカー(仮)
「 ストーカーなんて人聞きの悪い…私(わたくし)は紳士ですよ。紳士。 」
Girei イライ ナワーブ
「「「 追っかけてる時点でストーカーだろ!!!?!?! 」」」
Girei
「 私が引き付ける…。みんなはもう一人の奴と合流して指示をもらうんだ。 」
ナワーブ
「 追いかけっこなら俺も余裕だ。イライだけでいいと思うが… 」
Girei
「 いや…。イライを送り届けてからの方がいい氣がするが…。 」
イライ
「 いや…私が巻き込んだんだ…。私が引き付けたほうがーーー 」
Girei
「 あいつが何者かわからないんだ。俺があいつの能力を視る。 」
ナワーブ
「 お前視れるのか!? 」
Girei
「 いや…分からない…。やってみるしかない…! 」
イライ
「 じゃあ…Gireiに任せるよ…。必要になれば私を呼んでくれ。遠くからでもサポートできるから…。 」
Girei
「 あぁ…分かった…。 」
イライ
「 無事を祈るよ…!! 」
一方その頃。南壁にいるルカは…
ルカ
「 ハンター来なさすぎじゃ…。 」
『 安心して『 解読 』できるからいいんだけどね…。 』
第6話まで連載おめっ!!!!!
人形師楽しみだね!!!能力も案外面白そうだし…!!
みんなも第五人格を始めよう!!
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