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日帝さん総受けのえろ、初っ端から事後
日帝さん︎︎ ♀が攻めをやり捨てしまくった挙句、最終的にやり捨てしまくった攻め達に囲われる話
ただのギャグえろ
薄いような深いようなそんな、どちらとも言える空模様が窓の外一面に広がっている。
時が経つにつれ、僅かに瞬く星を残して東から徐々に茜色に染めあげていく。
移りゆく景色を追いかけるように、後から微かな鳥の囀りが澄んだ夜明けの空によく響いた。
まだ、重い瞼をゆっくりと開けた。
ついで、腕を支えに上半身を起こした…いや、起こそうとした。
なんだ、やけに身体も頭も重い気がする。
身体に力を入れた途端に腰を襲う激痛と、何をなくとも鈍い痛みを伴う頭に、彼女は嫌な予感がして動きを止めた。
恐る恐る下に目線を向ければ、そこにあるのは一糸まとわぬ自分の身体。
首から鎖骨や胸、太ももまで見える範囲の至る所に付けられた赤いキスマークが、日帝の白い肌によく映えている。
「………もしかして、私…またやらかした?」
一縷の望みをかけてもしかして等と言ってみたが。
全裸である上に、至る所に付けられた存在を主張しまくっているキスマーク。
動く度に痛みが生じる腰と、入口からベットに至るまでの床に、点々と脱ぎ散らかしている己と相手のものと思われる衣服達がより生々しく見える。
どこをどう切り取ったとしても、完全に事後の光景そのものである。
「あぁ…あああああぁぁぁ…」
嫌になるほど程、見慣れた光景と嫌になる程聴きまくったチュンチュンという可愛らしい囀りをBGMに。
未だ寝ている相手を起こさないように、けれども絶望に染まった日帝の悲鳴が部屋に小さく木霊した。
斯くして彼女は、今年に入って何回目かの誰とも知れない相手と熱い夜を過ごし、清々しい朝の始まりを共にベッドの中で迎えたのである。
さーて、今回のお相手は〜?
とか、現実逃避で馬鹿なことを考えている場合では無い。
これで何回目だ、何回やらかすんだ私は!!
過去の反省を全く活かしきれてない己に、日帝は未だズキズキと痛む頭を抱え、腰を擦りながら酷く項垂れた。
「もう…自我無くなるまで呑まないって日本と約束したのに…!!」
日帝は、昔から酒癖がとんでもなく悪かった。
カクテルというか、もうほぼジュースと言えるであろうアルコール度数の低いお酒を少し飲んだだけで、彼女は顔が真っ赤に染まり目が虚ろになって焦点が合わなくなるぐらいの下戸だった。
まぁ下戸だったとしても、自分の上限を理解して管理出来るのであれば何も問題は無かった。
しかし彼女は残念ながら、毎度毎度容量オーバーのお酒を煽っては、一緒に呑んでいる相手を床に誘うという最悪な酔い方をするタイプの人種だった。(本人記憶無し)
その酒癖の悪さ故に、日本からは自分や江戸が居ない時は絶対に酒を嗜むなと、口が酸っぱくなるほど何度も何度も釘を刺されたものである。
既に6回程、入念に刺された釘を次々抜いてしまっているのだが。
「毎回、避妊はきちんとしてるのだけが唯一の救いかもしれない。」
日本が聞いていたら、そもそも私たちが居ないところでお酒を飲むなと何度言ったら分かるんだと言う、お叱りの声が飛んでいただろう。
「ていうか、今度は誰としたんだ…?」
切り替えの速さだけは天下一品
ワンナイトしてしまったものは仕方がない。
後悔先に立たず、時間はどんなに強く願おうとも進んでいくばかりで過去に戻るどころか止まってすらくれやしない。
それに、また何時もの逃亡手段でここから去れば良いだけの話だ。
何回もヤり逃げし過ぎて、日帝の中の道徳心と倫理観がどこか世界の果てまで飛んで行ってしまったみたいだ。
清々しい程最低な思考回路だった。
(顔見たいな…)
見なければいいのに…相手の顔が見てみたい。
矢張り気になって、怖いもの見たさで確認してしまうのは、この世に生きる者達全ての性というべきなのか。
イタリア王国やオスマン帝国、二重帝国辺りだと本当に有難い。
だがしかし、残念ながら彼らとの一夜は既に経験済である。
しかも今いる場所は、それぞれが拠点している場所とは程遠い。
望んでいる3人で無いことだけは確かである。
ちなみに、日帝が一番初めにヤり捨て…間違えた。ヤり逃げした相手はドイツ家である。
大切なのでもう一度強調させて言わせてもらおう。
そう、あのドイツ【家】である。
そもそもの始まりは、日帝が突然世界旅行を始めた今年の2月頃にまで遡る。
有り余る時間を持て余していた日帝は、ある日唐突に海外旅行にでも行くかと思い立った。
思い立ったら即行動がモットーな彼女は、早速航空券を購入するとナチスにメッセージを送信した。
初めての海外にも関わらずドイツを選択したたのは、見知った相手がいた方が良いだろうと考えたからである。
ナチスがドイツに来るならばと、案内役を進んで買って出てくれたのは、文化も何もかも違う上に英語があまり堪能では無い日帝にとって正に渡りに舟であった。
彼の助けもあり、初のドイツ観光をなんの不自由もトラブルも無く満喫しまくった。
そして、ドイツ最後の夜を迎えた時。
せっかくだからとプロイセンとドイツ帝国を混じえて酒を嗜むこととなった。
まさか、この選択が捧げなくてもいい初めてまでをも捧げるフラグだと分かっていたら。
日帝は、お酒は呑ま無かった…いや、絶対に呑んだ。(確信)
結論、彼女は初っ端からプロイセン・ドイツ帝国・ナチスの 3人を相手にワンナイトを決めた。
目が覚めて両隣にドイツ家が、穏やかな寝息を立てながら眠るのを見た瞬間の衝撃たるや。
(私初なのに初っ端から4P!?
3Pならまだしもまさかの4P!?嘘でしょ!?)
違う、そうじゃない。
突っ込むところはそこではない。
4Pしてしまったことが彼女にとって、余りにも衝撃的過ぎたのだろう。
まぁ、こんな反応になるのも致し方無い事…なのだろうかは甚だ疑問である。
そうはならんだろ。
というか、前も後ろもついでに言うなら口も痛い。絶対これ前と口どころか後ろも使っただろ。
初めてで後ろまで使うなんて、どんなハードな行為をしたんだ思うと同時に、お酒に呑まれて自我を無くした時の節操の無さに我ながら恐怖を覚えた。
その後は慰謝料という名目の15万という大金を置いて、颯爽とホテルから逃亡した。
もう少し置いて行った方が良かっただろうか…?
と思わない気もしないが今更である。
「よし、オーストリアにいこう」
とりあえずヨーロッパ観光の続きでもするか!と、変なところで楽観的な日帝は、ベルリンからミュンヘンに下り、ミュンヘンからザルツブルク行きの列車に乗り換えて、そのままオーストリア入国を果たした。
列車はパスポートの登録や確認等は無いので、ただ乗っているだけ。
自国とは違う移りゆく景色を楽しんでいるだけで、目的地に連れて行ってくれるなんて…なんと素晴らしいことだろう。
陸続きバンザイ!!
そして、移動している間にそれぞれのトークに
「大変申し訳ございませんでした。」
と、謝罪の文を送信してからあらゆる連絡先やSNSを削除、ブロックし彼らとの一切の交流を絶った。
完璧である、これでもう顔を会わせることもないだろう。
大分罪悪感に苛まれるが、十中八九そういう行為をした相手とこれからも交流を続けるなんて気まずいことこの上ない。
これがお互いの為にもなるはず…多分。
今後はもう酒に呑まれてしまわないようにしよう。
永遠の誓い。
あの時の私は確かにそう思っていた。
それでも、二度あることは三度あるとは良く言ったもので。
まさか同じ過ちをドイツ家だけに留まらず、二重帝国⇒大英帝国⇒イタリア王国⇒オスマン帝国の順で繰り返すとは思いもしていなかった。
三度どころの話では無くなっているし。
どういうことなんだ! 私の自制よ、仕事をしてくれっ!!
「…ん」
純白のシーツに頭からくるまっている相手が、身じろいだ声に物思いに耽りまくっていた日帝はハッと我に返った。
そうだ、呑気に回想して懺悔をしている場合では無い。
早く相手の顔を確認して、お金を置いてここを去らなければ。
日帝は、シーツをそっと掴むと少しづつシーツを下にずらした。
(あれ、そういえば今私が滞在している国って…)
相手の顔を確認するや否や速攻でシーツを元に戻したかと思うと勢い良く立ち上がる。
「…………………さて逃げるか!」
「…………。」
スマートフォンに表示された謝罪の文字と、自身の手に握られた何枚かの紙幣達。
彼は、紙幣を力任せにグシャグシャと握り潰すと、獣が唸っている時のような低い声で呟いた。
「逃げられると思うなよ…
絶対見つけ出してやる!」
最後のお相手は好きな方を当てはめてください。
最近忙しすぎて、コメントろくに返せず申し訳ございません。
コメント頂けてとても嬉しいです、ここで感謝申し上げます。
久々に小説書けて楽しかった😘
てか、お聞きしたいんだけど結婚式のお祝って何渡せばいいですか?
明後日までに買わないといけない、時間が足りねぇ!!😭
コメント
9件
ナチスだといいなって思う んで神。そう、神
私的にロシアとかだったら嬉しいなぁなんて、、 結婚式のお祝いですか?富山ではドでかいかまぼこを渡したりしますよ!
日帝さん大好きですわ…!!酒癖悪いとわ辛いの何の見てる側としたら最悪の何のぉ やってしまったみんなから復讐される時が楽しみなのですわ