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番外編42『夏だ!海だ!祭りだ!合宿だ!?』後編
『祭り編』
『賑わってるわね…。』
『お姉ちゃん!あれやろ!』
『待ちなさい百合菜!迷子になるわよ! 』
と、その時――。
『お姉さん達1人?可愛いね。』
『えっ?』
(ナ、ナンパ!?)
『ひ、ひとりじゃありません、お姉ちゃんと来てて…。』
『えぇ。』
『君達そっくりだね。双子?』
『そ、そうですけど…。』
『へぇ〜!すげーそっくり。俺たちと遊ぼうよ。』
グイッと手を引き寄せられる。
『や、やめてくださ……。』
『百合菜!』
※麻里衣お姉様は百合菜のセコムです。
逆鱗に触れると執事でも手に負えません。
と、その時――。
グイッ!!
力強く手を引かれて抱き寄せられる。
『『!?』』
『『お前ら……。俺達のツレになんか用?』』
『ボスキ…。』
『ハナマル…。』
『お前ら命が惜しかったらさっさと消えろ。』
ギロリっと男達を睨む。
『『ひ、ひぃ!!』』
男達は悲鳴を上げ走り去る。
『ったく、はぐれんなよ、主様。』
『ご、ごめん。』
『怪我ない?』
『え、えぇ。』
『なら良かった。はぐれないように俺の浴衣の裾掴んどけ。』
『っ……。』
きゅっとハナマルの裾を掴む。
『…。羨ましいですね…っ。』
『ユーハンさんが唇を噛み締めてる…っ!』
『主様、ほら。』
『ん?』
『手、掴んどけ。花火、一緒に見るんだろ?』
『……!うん!』
私はボスキの手を握る。
『ボスキさんだけずるいな…。』
『ならお前も繋いでくればいいだろが。』
次の日の夜は、フガヤマのお祭りを楽しむことに。
『……むむっ。』
『そこだ、打て、主様。』
パンッ!
コテンッ
『やったぁ!』
2組のグループに分かれてお祭りを楽しむ。
『主様射的上手いな。』
『ボスキのおかげだよ。ありがとう。』
『あぁ。』
『さっきからずっとボスキさんが主様の隣を独占してる…。』
『羨ましいな…。』
『すぅ…。はぁっ!!』
シュッ!タァン!
『お、お見事っ!!』
パチパチ…!
『主様にできねぇことってないんじゃねぇの?』
『ふふ、まぐれよ。』
私は見世物屋の的当てをしていた。
いわゆる弓道だ。それが見事に真ん中に当たる。
『いやー?主様に出来ないことあるっすよ。』
『え?』
『例えば……。』
アモンは私の手を引いてとある屋台に入る。
『お化け屋敷…とか。』
『い、いやぁぁー!』
私は抵抗してアモンの手を振りほどこうとする。
『せっかくの夏なんすから、ほら、行くっすよ!』
『た、たすけて、べりあ、ベリアンー!!』
数時間後。
『ぐすっ…。』
執事一同
(ギャップ萌え……。)
主様はお化け屋敷の入口に顔を埋めて座り込む。
『……あ、主様、大丈夫ですか?』
私はハンカチを持って主様に話しかける。
『…っ。』
ぎゅっ!
私はユーハンに抱き着く。
『っ……!』
『もう、お化け、いない…?』
ズキューンっ!!
『あ、主様、みなさん見てますから…っ。』
『や、やだ…っ。お化けがいるから、このまま…で、いて…っ。』
※麻里衣様は怖いものを見たあと子供みたいに甘えます。可愛すぎやろ。
『喜んで♪』
『ユーハンちょろ…笑』
『黙って下さい。』
ヒューーードンッ!
『たーまやー!』
『綺麗ね……花火。』
2人の花火に照らされた横顔を見つめる。
『『はい。\あぁ。\えぇ。綺麗ですね。\綺麗だな。……麻里衣\百合菜/様\が。』』
『『…ん?何か言った?\言ったかしら?』』
『『……クスッ。なんでもありません。\なんでもない。』』
ひと夏の思い出…。夏って切なくて、甘い。どこか寂しいような…そんな季節。
次回
番外編43 『主様のことが好きな貴族を撃退する』前編