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新生紅月にはいりたての批判される滝くんの話
滝くんの口調分からないから変かも
「――は? 紅月に新メンバー? 嘘だろ」
「待て、公式の告知を見たか……? 」
「いやいや、蓮巳敬人が率いる『紅月』だぞ!? あの徹底された和の伝統になんで見ず知らずの奴が入るんだよ?」
SNSのトレンドは、発表されたばかりのニュースで一気に沸騰していた。
『伝統芸能の重鎮・紅月に新メンバー』
『路線変更か? それともテコ入れか?』
『ふざけるな、紅月の格式が落ちる』
維吹は、ネットのざわめきなどどこ吹く風といった様子で、ESビル内のレッスン場の鏡に映る自分の姿を眺めていた。
「へぇ〜、この衣装、やっぱり何度見てもスゴいねぇ。帯がキュッと締まってて、身なりを正される感じがするさ〜」
ひらりと軽やかに身を翻し、和装のアレンジ衣装を揺らす維吹。そのマイペースすぎる態度に、敬人がスタジオの扉を開けて入ってきた。
「……滝。ネットの喧騒を気にする様子もないのは結構だが、もう少し危機感を持ったらどうだ」
背後には、同じく険しい表情を押し隠さない紅郎と、じっと維吹を見る颯馬が控えている。
「あ、蓮巳サン。お疲れ様さ〜。いやぁ、外の連中がなんだかんだ賑やかみたいだけどさ?」
維吹はくるりと敬人を向き笑った。
「吾が『紅月』のイメージをぶっ壊す”お邪魔虫”に見えるらしいよ。伝統を汚す、ってね。」
「わかっているなら……」
敬人がメガネを押さえようとした時、紅郎が大きな手でそれを制した。紅郎はふっと鼻を鳴らし、維吹の肩にどっしりと手を置いた。
「気にするなと言いてえところだが、火のないところに煙は立たねぇ。…だがな、滝。俺たちがお前を迎え入れたのは、気まぐれでも何でもねぇ。お前のなかに燃えてる『本気』を、俺たちは認めたからだ」
「紅郎殿の言う通りでござる!」
颯馬が鋭い眼光を輝かせ、維吹に一歩近づいた。
「世迷い言など放っておけ! 我ら『紅月』が示すべきは、言葉にあらず、魂のパフォーマンスのみ! 維吹がどのような背景を持っていようと、この舞台に立つ覚悟があるならば、我らは背中を預けるのみ!」
仲間たちのまっすぐな言葉に、維吹の飄々とした瞳の奥が、わずかに揺らいだ。沖縄の海風に吹かれ、アメリカの街でダンスに明け暮れていた自分が、たどり着いた日本という国。そこで見つけた『本当の和風』、そしてこの誇り高き先輩達の背中。
「……そっか。」
維吹は息を吐いて、気の抜けた笑みを引っ込めた。
「吾がここにいるのは、誰かに文句を言わせるためじゃない。この『紅月』のなかに、新しい風――いや、大嵐を巻き起こして、最高にいい景色を見せるためさ!」
『数日後』
世間の好奇の目と、アンチの冷ややかな視線が向けられるなか、新体制となった『紅月』の初ステージの幕が上がった。
客席のざわめきは尋常ではなかった。
「本当にあの新人が出るぞ……」
「どうせ浮くんだろ。紅月の世界観が台無しだ」
ステージが暗転し、 空気が一変した。 敬人の凛とした舞、紅郎の圧倒的な包容力を持つ殺陣のようなパフォーマンス、颯馬の疾走感あふれる剣舞。 空気を切り裂くような軽やかな身のこなし。
伝統的なステップの合間に織り交ぜられる、自己流武術。一見すると水と油に見えるその動きは、驚くほど美しく『紅月』のステージに融合していた。
浮いているどころか、伝統という堅固な土台の上に、誰も見たことのない圧倒的なまでの“新風”が吹き抜けていく。
観客のどよめきは、いつしか息を呑むような沈黙へ、そして――爆発的な歓声へと変わっていった。
「すげぇ……なんだこれ、紅月が、もっとすげぇことになってる……!」
客席のあちこちから、アンチの声をかき消すような称賛のどよめきが沸き起こる。
ステージの真ん中、息を弾ませながらも鮮やかにポーズを決めた維吹の横に、敬人が歩み寄り、かすかに笑みを浮かべた。
「……悪くない風だな、滝。」
「でしょ? 認めてよ、蓮巳サン。吾、まだまだこんなもんじゃないからさ〜!」
嵐のように吹き荒れた逆風は、彼ら自身の確かな実力と、妥協なき魂のぶつり合いによって、完全に追い風へと変わっていた。
すっごい滝くん分かんない…
颯馬くん達しか分かんないです
リクエストでした
時間かかったけど京香連邦ちゃんありがとう
コメント
4件
上手い…最高…天才!批判される理由がわからん…
おお、新体制・紅月の初ステージ、めっちゃアガったわ🔥 ネットの冷たい声にビクともせず、実力で黙らせる展開が王道で胸熱だよ。「伝統の上に新しい風を巻き起こす」って維吹の宣言、カッコよすぎるし、颯馬の「魂のパフォーマンス」って台詞にも痺れた。仲間に認められて背中を預ける関係、尊いね。続き、滝くんの過去とかバックグラウンドも気になる〜!