テラーノベル
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頂いたコメントを元に作成しております。
リクエストありがとうございます。
*微軍パ◻︎要素あり
※第1話の [必読] を必ずお読みください
※エセ関西弁
※誤字/脱字 あり
「お前、どしたんそれ」
「え、なにが?」
トントンに指を差された先には、ぴょこぴょこと生きているように動く茶髪の猫耳と、背中にはふらふらと左右に揺れる尻尾がある。ことある事に耳と尻尾が動き、トントンの言葉に反応するようだ。
「頭の上に付いてるやつや」
「あー…、起きたらあった」
昨日任務が終わった後、珍しく体が重くてすぐさまベッドで寝込んだ。まるで発熱でもしたかのように体が火照っており、ふらつきも止まらなかった。任務に行く前は体調は全快のはずで、一応任務に行く前は医務室で一度診てもらってから向かっている。原因の分からない症状に心細さを感じながら、布団にくるまって眠りについた。
そして目が覚め、洗面台にある鏡で自分の顔を見ると頭の上に猫耳と尻尾が生えていた。何度も頬をつねっても、叩いたりしても鏡に映るのは猫耳の生えた自分の姿だった。
でも、猫耳が生えた原因に一つ思い当たる節はあった。
「そういえば昨日、薬?かけられたな」
「…絶対、それが原因やろ…」
トントンは数秒ほど黙り込んだ後、そう言った。
にわかには信じ難いが、本当に起きたら生えていたためそれ以上に言えることはない。トントンの言う通り、かけられた薬が原因だろう。まあ、硫酸などかけられなくて良かった。もし液体が硫酸なら、手の施しようがないことになっていただろう。
薬の効果が出ないから放置していたが、まさか遅効性とは思わなかった。だが実際、猫耳と尻尾があるだけで日常生活においては特段不便という訳でもない。一応他に症状がないか医務室で診てもらったが、特に見つかっていない。
「まあ、放置でええやろ」
「ショッピにバレたら追いかけ回されそうやな…」
ショッピくんは生粋の猫好きのため、それを危惧したのだろう。確かにバレたら何をされるか分からない。絶対この姿を見られたら馬鹿にされるし、猫じゃらしか何かで遊ばれる。ショッピくんのことだ、動画でも撮って脅しの道具として使いそうだ。今は自分の身のためにトントンの部屋に籠ることにした。
「それより眠いなー…」
無意識に尻尾を揺らし、ベッドの上にあるトントンの上着にくるまっていた。ベッドと上着からもトントンの匂いがして落ち着く。グルグルと喉を鳴らしながら、寝転がっているとベッドの隣に置いてある椅子に腰掛けるトントンと目が合う。キリッとした紅色の目と目が合うと、トントンはこちらに手を伸ばして優しく頭を撫でた。心地よい触り方に俺は、もっと撫でてほしいがために手の平に頭を擦り付ける。ただトントンは書類作業に忙しいようで、温かい手が離れていき名残惜しい。
すると、無意識にトントンの腕に尻尾を巻き付いていた。
「な、なにお前…もっと甘えたいんか?」
「あ”っw ごめんごめんw」
すぐさま自身の尻尾を掴み、腕から離れようとした。でも体は正直というのか、掴んでもなおトントンの体から離れることはない。言葉にせずとも尻尾が反応するため隠し事はできない。トントンはニヤニヤとした目つきでこちらを見ており、全て見透かされているようだ。
「まあまあ、今は甘えてええんちゃうん?」
「…じゃあ」
-tn視点
ゾムはそうボソッと呟き、背中から生えている尻尾から手を離した。すると、すぐさま尻尾は俺の腕に巻きついてきて離れようとしない。終始、腕に尻尾を巻き付ける姿が可愛くて口元が緩む。
素直じゃないけど、そういうところなんよな…。
俺の隣にピッタリと引っ付くゾムを、俺は愛おしいものを見るような目で見つめた。
最後まで閲覧して頂き、誠にありがとうございます。
口ではぎゃあぎゃあ言ってるけど、体は正直な受けが好きです😌
本当にᶻさんが猫になったら、甘えん坊のいたずらっ子になりそう。
ホラゲー配信か何かで、ᶻさんの驚き方が猫みたいなコメント見て「確かに…🤔」と納得してしまいました。
ᶻさんって、ちょくちょく猫みたいなところ見せますよね…🫣💕
[2025/6/16投稿]
コメント
3件
ショピくんにバレたらどうなるんか気になります…… 続き楽しみッス✨️(´。✪ω✪。 ` )