夢に出てきた謎のストーリー書いてみます(?)
⚠︎キャラ崩壊⚠︎
⚠︎キャラデザ一部変わってる人がいる⚠︎
⚠︎本家とは関係ないよ!⚠︎
⚠︎腐要素ありません⚠︎
⚠︎ifストーリー入ってます⚠︎
それでも良い方はどうぞ!
天羽組の抗争が終わった後、天王寺組戸狩派の戸狩玄弥、渋谷大智、馬渕春斗は夕日がさしている鳳来町の人気のないところを歩いていた。三人とも黙って歩いていた。戸狩は途中でたばこを吸い始め、渋谷と馬渕はその光景をただただぼんやりと眺めていた。
「…沢山、人居なくなったなぁ…」
「そうですね…」
「…」
戸狩は寂しそうにボソッと一言言った後、また黙り込んでしまった。渋谷と馬渕もあまり浮かない顔をしていた。静かな空気が流れている中、渋谷がこの場の空気を変えようと口を開いた。
「そうや、戸狩の兄貴、馬渕、せっかくやし気分転換に飲みにいかへん?」
「…ええなそれ、馬渕もどうや?」
「俺もええと思います」
さっきまで暗かった顔をしていたがその提案を聞いて馬渕たちの顔が少し明るくなっていた。渋谷たちが少し笑いながら歩こうとした瞬間渋谷たちの足元が無くなっていた。
「え?ちょ…」
「痛て…ってここは何処や?」
「なんやこれ、足場がほぼ無いやんけ」
辺りを見渡すと、現実とは程遠い空間だった。足元は浮いている地面しか無かった。足を滑らせて落ちてしまったら、二度と帰れないぐらいの高さだった。戸狩達は暫く困惑していると聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「ちょ、兄貴ここ何処でっか?!」
「んなもん知るかいな、でもほんまにここ何処やろうな…」
「…渋谷、馬渕…聞き覚えのある声が聞こえへん?」
「…きし…いや、まさかな…」
「でも、聞いた事ある声なんよなぁ…」
「…俺行ってくるわ、死んだらごめんな〜」
戸狩はそう言うと飛んで違う足場に移りながらその声を頼りに移っていった。足場が大きかったり小さかったりと不安定な為、運動神経のいい戸狩でさえも冷や汗をかいていた。
「よしっと…おーい、そこに居るのは誰や…….は?」
「は?戸狩の兄貴?」
「….え?え、で、でも戸狩の兄貴….」
戸狩の視界に映っていたのは死んだはずの室屋と岸本だった。だけど微妙に岸本の見た目が違っていた。片方の髪だけ三つ編みをしており、睫毛も少し長かった。室屋は見た目は特に変わっておらず戸狩は困惑していた。渋谷と馬渕はその声を聞いて戸狩のところへ向かった。
「いや、は…お前ら死んだはずじゃ…」
「戸狩の兄貴どないしましたかって、え?き、岸本と室屋?!」
「岸本と室屋…?」
渋谷も馬渕も戸狩と同様にとても困惑していた。当たり前だろう、先の戦争で死んだはずの二人が自分たちの目の前に現れているのだから。岸本と室屋は二人で何か話した後室屋は戸狩達にこう言った。
「….ここじゃ危険ですし、ええところあるんで、そこで話しましょ」
「….と言うことは、俺らは別世界線同士の人。と言うことですね」
「そうなるな…」
室屋と岸本の話を聞く限り、どうやら別世界線の岸本と室屋だったらしい。室屋と岸本の世界では戸狩は天羽組の和中蒼一郎にトドメを刺され死亡。渋谷は天羽組の小林幸真と激戦の上、戦死。馬渕は天羽組の永瀬光一と激戦し、最後は天羽組の野田一に撃たれて死亡。天王寺組はほぼ壊滅状態に等しいらしい。
「…兄貴とまた出会えて俺凄い嬉しいです」
「…俺も、ほんまに嬉しいです」
「俺らもや、またお前らに会えると思っとらんかったからほんまに嬉しいわ」
「なあ、岸本…なんでお前髪長くなったん?」
「…聞きたいですか?」
岸本はそう言うと少し悲しげな顔をして渋谷に言った。きっと辛い事が重なって起きた結果だと言う事が渋谷は分かっていた。
「…あれから2年前の話ですね、兄達が死んでしまった後から色々とありました」
「兄貴達が、死んだ…?」
「嘘、やろ…」
「ああ、皆んな、死んでしもうたわ」
三國が岸本と室屋に戸狩派のメンバーがほぼ全員死亡した事、戸狩、渋谷、馬渕が戦死した事、大嶽が責任として自害した事を伝えた。その言葉を聞いた瞬間岸本は涙目になっており、室屋は悔しそうな顔を浮かべていた。
「明日、葬儀を開くから来れるなら来て欲しい。大嶽達も喜ぶと思うわ」
「…はい」
「….」
「…..」
「岸本…」
葬儀中岸本はずっと大きな声をあげて泣いていた。ずっとずっと、悔しそうに拳を握りしめて泣いていた。室屋はずっと泣くのを我慢して葬儀が終わるまで眺めていた。
「もう、いやや…」
「….」
岸本はあれから約半年ほぼほぼ放心状態で、家に篭ることが多くなった。室屋はそんな岸本を心配して岸本の家に入ってみることにした。鍵は閉めてなかったのかずっと開いていたため室屋は扉を開けて岸本を探した。
「岸本…」
「….」
岸本の顔はただただ真顔でひどく疲れていた。室屋はそんな岸本の隣に座って一緒に黙っていた。数分経った後室屋が口を開いた。
「…岸本、俺、トップになったわ。室屋派やって」
「…そう、ですか…」
「…なあ、岸本。俺はお前と一緒に頑張りたい。やから…死んだ、兄貴達の分まで頑張らへん…?」
「…!」
岸本は室屋の言葉を聞いて顔が明るくなった。岸本は暫く黙った後室屋の顔を見て決心した顔でこう言った。
「…兄貴がそう言うなら、俺、もう一回頑張ります。死んだ、兄貴達の分も、頑張りたいです」
「…!ほんま、か?」
「兄貴となら、俺頑張りたい…」
岸本はそう言った後室屋に先に家に出てくださいと言ってから洗面所に向かってしまった。室屋は岸本の言う事を聞いて先に家に出て行った。数十分経った後、岸本も家に出てきた。見た目が変わっており、一瞬誰か分からなかったがすぐに岸本と判別できた。
「…もう俺、泣きませんから」
「…ああ、兄貴達もきっと安心して見守れるんやない?」
「…そうですよね」
岸本の顔は前と違ってヘラヘラ顔をしておらず真剣な表情を浮かべて、室屋と一緒に歩き始めた。
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