TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
無題

一覧ページ

「無題」のメインビジュアル

無題

1 - 第1話

2024年04月01日

シェアするシェアする
報告する

ドクンドクン

彼を見ると胸が踊るの

僕の好きな人は同性なのになんでこんな気持ちになるの??

あの人のことを考える度に変な感情になるのは何故だろう

あなたとは友達

いや親友以上の関係になりたい

そう考えて諦めて何回泣いただろう

好きすぎて辛いよ…






このことを大親友に伝えてみようと思う

大親友は幼稚園からの幼馴染で悩みをいつも親身になって考えてくれる優しい人だ

だから解決策に近い何かを導いてくれると思った


しかし、実際は違った

「お前キモ」

その四文字が返ってきた

ショックだったというか、絶望した

ずっと一緒に居たというのもあり、心にぽつんと穴が空いたようだった

「そんな人だとは思わなかったわー笑」

笑い事のような軽い話だと思ったのだと思う

なんて返せばいいのか分からず

笑って誤魔化した

貼り付けの笑顔で

お腹痛いといいその場から逃げた

辛いよ、辛いよ、辛いよ

大親友に相談したつもりがこんなことになるなんて

自分が馬鹿馬鹿しい

大親友のことはよく知っている

だから信頼して言ったのに

明日は学校へ行くのをやめよう

大親友似合わせる顔がない

恥ずかしい訳でわない自分のことを受け入れてくれなかった大親友に話すことなどない







今日は親に相談してみようと思う

まずは父

こんなテンションで父親と会話したこと無かった

気まずい

やっぱり辞めようかな席をた立とうとした時

父から話を切り出してきた

「どうした、話はなんだ」と

タイミング悪すぎ

覚悟を決め話すことにした

父は真剣に聞いてくれた

そんなことは誰にしもあるだろと話を終わらせようとしてるのがよく分かる

一人息子というのもあり、孫の顔が見て見たいという気持ちも分かる

だからといって、自分の感情を抑えてこのまま我慢するのはもっと嫌だ

本当にどうしたらいいの

辛いし、悲しいし、苦しい

なんで誰も理解してくれないの…

誰に相談しても大した悩みではないと簡単に済まされる

自分の性別にいつからか嫌悪感を覚えた

ある時SNSを眺めていたら同じ悩みを持つ人を見つけた

その人と話してて自分のことについて改めて理解した

自分はXジェンダーだということに

思い返せば片思いしている彼を見ると自分は女性のような感情になる

しかし、女性が着るような洋服やメイクには一切興味が無い

だから髪の毛を伸ばそうと考えたことやスカートを履こうと思ったことは1度もない

今ならSNSで知り合った人に彼についての相談が出来ると思った

相談してみると、自分も同じ経験があると言ってくれた

その人は告白して振られてしまったけれど、未だに諦めていないらしい

SNSで知り合った人が背中を押してくれた

だから告白しようと思う

場所は体育館裏

時間は放課後

彼は部活があると言っていたけれど少しならいいよと言ってくれた

結果がどっちであろうといいと思った

「当たって砕けろ」

今の自分にはこの言葉が一番しっくりくる

1限目、2限目とあっという間に終わってしまい

ドキドキが止まらなかった

6限目の終わりのチャイムがなる

今日の授業の内容は全く頭に入っていない

それどころではなかった

教室から飛び出し、自分の出せる最高の速さで体育館裏まで走った

久しぶりの全力疾走。

帰宅部の僕には体力がない

息切れして酸欠状態だった

と、その時

彼が現れた。

「ごめん、遅くなった」

「待たせてごめん」

「全然大丈夫だよ」という僕

もっとゆっくりで良かったのにと、思ったのは内緒

いざ、伝えよう。

そう思ったが口が開かない

嫌われたらどうしよう、変な噂がたったらなど悪いことばかり考えてしまう

でも、彼は部活を頑張っているのを知っている

だから今言わないと一生後悔する

そう思い、今の気持ちを伝えた

彼からの返事は意外なものだった

「いいよ」

「うぇ??」

驚きのあまり変な声が出てしまった

「だからいいよ」

「本当に」

とても小さい声で聞いてみた

「いつも部活がある度にキラキラした目でこっちを見てきて、俺が点数を決めた時いつも喜んでくれて、逆にミスった時は悔しそうな顔をしているそんな君を見て可愛いと思っていたんだ」

そんなこと思っててくれたんだ

そう考えるととても嬉しい気持ちでいっぱいだった

「これからも一緒にいてください」

そう伝えると満面の笑みで

「もちろん」

そう、答えてくれたそんなあなたがこれからも大好きです

この気持ちを変だとかキモイとかそんなことを思われても好きなことには変わりない

これからも、こんな僕たちを応援して欲しい。

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚