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茜音
734
#sxxn
ふ み ん し ょ ー .
5,000
k
1,760
#すちみこ
翌朝。
らん「なつー、起きてる?」
部屋の外から、らんの声がした。
なつは返事をしなかった。
昨日のことを思い出して、布団の中で目を閉じる。
「……俺だって、弟なのに」
その言葉が頭から離れない。
コンコン。
らん「入るぞ?」
ドアが開く。
らん「……なつ?」
「……ん」
らん「今日、学校どうする?」
「行く……」
いつものように答えた。
けれど、立ち上がった瞬間――
「……っ」
足元がふらついた。
らん「なつ!」
らんがすぐに腕を支える。
らん「大丈夫?」
「……大丈夫」
らん「またそれ?」
「……え?」
なつは少し困った顔をした。
らん「なつ、最近ずっと“大丈夫”しか言わないじゃん」
「……」
はん「俺たち、そんなに頼りない?」
その言葉に、なつは顔を伏せた。
「……違う」
らん「じゃあ、なんで?」
しばらく沈黙が続く。
そして――
「……怖かったんだよ」
小さな声だった。
「兄だからって、心配かけちゃダメだと思ってた」
らんは何も言わず、なつの隣に座った。
らん「……なつ」
「俺も……弟だよ」
昨日と同じ言葉。
でも今日は、兄の目の前で言えた。
らん「うん」
らんは静かに頷いた。
らん「知ってるよ」
「……」
らん「だから、頼っていいんだよ」
コメント
3件
「怖かったんだよ」って、なつくんがやっと言えたところ、すごく切なかったです。ずっと“大丈夫”だけを貼りつけてたのは、兄としてのプライドじゃなくて、心配かけたくないっていう優しさだったんだなって。でもらんお兄ちゃんも“弟だよ”って、ちゃんと返してくれる。昨日は届かなかった言葉が今日は届いて、本当に良かった。kさん、この兄弟の静かな距離感の描き方、すごく好きです🥀