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#クッキーコンテスト
けいか🎼
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3
翌朝。
らん「なつー、起きてる?」
部屋の外から、らんの声がした。
なつは返事をしなかった。
昨日のことを思い出して、布団の中で目を閉じる。
「……俺だって、弟なのに」
その言葉が頭から離れない。
コンコン。
らん「入るぞ?」
ドアが開く。
らん「……なつ?」
「……ん」
らん「今日、学校どうする?」
「行く……」
いつものように答えた。
けれど、立ち上がった瞬間――
「……っ」
足元がふらついた。
らん「なつ!」
らんがすぐに腕を支える。
らん「大丈夫?」
「……大丈夫」
らん「またそれ?」
「……え?」
なつは少し困った顔をした。
らん「なつ、最近ずっと“大丈夫”しか言わないじゃん」
「……」
はん「俺たち、そんなに頼りない?」
その言葉に、なつは顔を伏せた。
「……違う」
らん「じゃあ、なんで?」
しばらく沈黙が続く。
そして――
「……怖かったんだよ」
小さな声だった。
「兄だからって、心配かけちゃダメだと思ってた」
らんは何も言わず、なつの隣に座った。
らん「……なつ」
「俺も……弟だよ」
昨日と同じ言葉。
でも今日は、兄の目の前で言えた。
らん「うん」
らんは静かに頷いた。
らん「知ってるよ」
「……」
らん「だから、頼っていいんだよ」
コメント
3件
「怖かったんだよ」って、なつくんがやっと言えたところ、すごく切なかったです。ずっと“大丈夫”だけを貼りつけてたのは、兄としてのプライドじゃなくて、心配かけたくないっていう優しさだったんだなって。でもらんお兄ちゃんも“弟だよ”って、ちゃんと返してくれる。昨日は届かなかった言葉が今日は届いて、本当に良かった。kさん、この兄弟の静かな距離感の描き方、すごく好きです🥀