※ドスくんの短編集ではなく、文ストキャラの短編に変更致しました。
※太宰さんのキャラ崩壊・解釈違いがある可能性
今回は太宰さんのお話です。
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ここのところ、ずっと悪夢を見るのだ。
救えなかった友、織田作の夢を。
なんでもっと早く気づけなかったのだろう。
どうしてこんなにも私は無力なのだろう。
目覚める度に嫌なことを思い出しどうしようもなく消えたくなる。
今ここで私が居なくなったら仲間はどんな顔をするだろうだと卑劣な考えが浮かぶ自分に憎悪し吐きそうになる。
そんな今更考えてもどうしようも無い事ばかり考える自分に反吐が出る。
けれども仲間の前では笑わなきゃいけない。
どんな惨めな気持ちだろうと、どれだけ苦しくたって
あんな良心な人達にこんな私の情けない所を見せたくないから。
いつものように茶化し笑えば、平和で居られるのだから。私さえ我慢すれば全ては丸く収まる。このままで居られる。
『はあ』
思わず溜息が零れる。
『行かないと』
今日もまた出社しなければならない
億劫だなあ
あーあ居なくなりたい
織田作と同じ所に行きたい
なんてね
私は神様に愛されていないから
きっと今日もまた生きて仕舞うのだろう。
『笑顔の仮面を貼り付けて。』
コメント
7件
きゃーー!!良かったよ😆👏