テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠注意これは捏造です。捏造の塊です。
中の人は文章を書くのが下手です。誤字・脱字の可能性があります。
政治的意思、実際の国々とは関係ありません。
それでもいい人だけいってらっしゃい。
※他のシリーズとは関係ありません!
「…わかってる、ああ、じゃ…」
プツ…ツー、ツー、ツー……
「………………」
アメリカは自宅の屋敷へ帰ると、そのまま真っ直ぐ自室へ向かう。部屋のドアを閉め、窓際の本棚の仕掛けを解くと奥に隠し扉が現れた。扉の先には地下への階段があり、アメリカは慣れた手つきで扉と鍵を閉め下へと降りて行った。
ガチャッ…
「…ただいま、”イギリス”」
地下には一部屋分の広さのある空間が広がっていた。米国とは違うアンティークな内装にどこか上品なフレグランスが漂っている。アメリカの目線の先には彼よりも小柄な男がベッドを背にカーペットに座り込んでいた。声に気づいた本人は手持ちの本から目線を上げる。
「おかえりなさい、アメリカ」
その返事を聞いたアメリカは心が満たされていくのを感じた。ああ、この為に自分は生きているのだと実感する。目の前のたまらなく愛おしい存在の側まで歩き、身を屈めて優しく抱き締めた。ふわりと広がる紅茶の香りが鼻をくすぐる。
「はぁ〜〜…俺のイギリス…」
「はいはい、あなたのイギリスですよ」
平気でそういうこと言うなよ、襲いたくなるだろ…
ゆっくり顔を離し、深海のような深い青のタンザナイトの瞳とルビーのような深紅のオッドアイを見つめる。自分がこの世に生まれて初めて美しいと思ったこの宝石をどうしても手に入れたかった…。そのまま小さな顔を両手で包み、柔らかな頬にキスをした…足りない、足りない…全然足りない…頬から耳へ、耳から首へキスを落とす。それでもやはり足りず、細く白い首に噛みついた。
「いっ…」
甘噛みは段々と跡を残すように、”昨夜の”を上書きするように噛む力を強める。噛まれる度にイギリスはアメリカの腕の中で身じろぎ、離そうと肩を押すがビクともしない。するとアメリカは抵抗しようとする手を掴み、イギリスの腰を支え、ベッドに押し倒した。
「……イギリス…」
アメリカはイギリスの頭の両隣に腕を置き、そっと顔を近付けキスをした。触れるだけのものから段々と深い口付けに変わっていく。固定するように頭を撫で、イギリスの髪ゴムを解き始める。
「んっ、んんっ…はぁ、んっ…んうっ…ア、メリッ…」
シャツに手をかけ始めたアメリカの手をイギリスが直ぐ様止めると、アメリカは唇を離し不満気な顔を向ける。
「…今日も、するんですか?」
わざわざ確認するほどイギリスは鈍感ではない。あえて「するのか?」と聞くのは彼があまり乗り気ではない時だ。昨夜も散々ヤッたから疲れもあるのだろう。
「………する」
アメリカは普段なら無理に押し通すようなことはしない。イギリスの方が負担も大きい為、本人の意思を最優先にしてきた。でも、今日は我慢できなかった。今すぐにでもその身体に触れたくて、熱を感じたくて、繋がりたくて仕方なかった。服を脱がし始めたアメリカの手を離し、イギリスは彼の首に両腕を回す。お互いに深くキスをしながらベッドに沈んでいくのだった。
「お父さんが…」
数ヶ月前…弟カナダから電話で発せられたその一言だけを聞き、俺は急いでイギリスに向かった。その日、首都ロンドンは霧の立ち込める大雨だった。親父の住む屋敷の前に着いた途端、車のドアを開け雨の中を走った。全身を打つ雨粒が異様に冷たかったのを今でも覚えている。びしょ濡れで駆け込んだ部屋には来ることが分かっていたのかあまり驚いていないスイスとベッドに横たわる親父の姿があった。
「………何があった…」
「…昨夜、ロンドンで闇の魔法使いたちが暴れていたらしい。それを止めるために彼も魔法省に参戦したそうだ」
最近ロンドンが騒がしいという噂を耳にしたが、まさかそんなに…
「…お、親父に何があった…たかが闇の魔法使いにやられるわけがない」
「…魔法省に聞いたところ、恐らく精神系の魔法を使った反動だろうってさ。どうやらマグルたちにあの騒動を見られていたらしい。そして混乱を防ぐ為にイギリスはマグルの人たちの記憶を消し、一人で街を元通りにした。他の魔法使いたちは戦いでほとんど重傷を負って、直せるのは彼だけだった」
「その負担もきて今は眠ってる…」とスイスは溜め息を吐く。俺はしばらく呆然としてしまい、その後のスイスに言われたことはあまり覚えていない。
「とりあえず彼が目を覚ましたら、僕に教えて。また来るよ」
「………親父…」
親父の元に帰って1週間が経った。親父は未だに目を覚まさない…ガキの頃から俺たちに興味も感心も無くて無愛想な父親の寝顔はどこか幼さを感じる。端麗な顔つきだが、その肌はあまりにも白くて死んでいるのではないかと怖くなった。だから何度も顔を近づけ、ちゃんと息をしているのか確認をする。ここ最近ずっとこれを繰り返してきた…生きていることに安堵するも、一向に目を開かない親父の顔を見る度に絶望する。もうこのまま目覚めないんじゃないかと恐ろしい想像さえしてしまう…
「親父…親父ぃ…」
思わず目を覆う、何度呼びかけても返事はない。スイスから異常は無いと言われたが魔法の知識に関しては皆無だ。というか親父以外魔法を使える”国”なんてない…
昔から親父のことは何一つわからなかった、知っていることと言えば紅茶が好きなことぐらいだろう。俺たちのことはほぼ放ったらかしだったからあまり話すことも無かったし…物心ついた時からそんな親父が嫌いだった…でも…
「………親父…」
ガキの頃から親父は俺の自慢だった。魔法使いとしても”国”としても誰よりも誇り高くて、あの遠い背中にいつも憧れていた。決して誰にも心を開かない親父を…俺は…
「…………?」
俺は…親父を?
「…ん…う…」
「!!!!」
ガバっと頭を上げ、親父の顔を覗き込む。すると美しいタンザナイトとルビーの瞳が開かれた。
「…あ…あっ…ああっ…!」
涙が止めどなく零れ出る。よかった…本当によかったっ…またその瞳を見ることができてどれほど安心したか…
「ぐすっ…ひっぐ…よかった…本当に、よかった…」
「…………」
「…もう大丈夫か?親z「誰ですか?」………え?」
「貴方……誰ですか?」
最後の涙が頬を伝る…それと同時に俺の中で何かが崩れたような気がした…
「…検査は終わったよ、記憶喪失で間違いないね」
部屋の前で待機していたカナダとオーストラリアにスイスは声を掛ける。カナダは項垂れたままで何も言えずにいた。オーストラリアはスイスの方を向き、頭を下げる。
「わざわざ来てくれてありがとう…記憶は戻りそう?」
「あの様子じゃわかんないね…取り敢えず上の兄弟揃って話をしたら?」
一方アメリカはベッド上で座っているイギリスと2人きりになり、しばらくして口を開いた。
「…ほんとに…何も、覚えてないのか…?」
「……………」
ああ…そっか…親父はこれまでの記憶を失ってでも自国を守る事にしたんだな…そういうところが…本当にっ…!
「…あの」
「…?」
「…貴方の名前は?…貴方は私の…何ですか?」
「…俺?俺は…………」
あれ?何で言葉が出てこない…俺はあんたの息子で、あんたは俺の…
………………それでいいのか?
「…………………」
これまでずっと…気づかないふりをしていたのかもしれない…だって俺たちは親子だから…父親と息子、それ以上でもそれ以下でもない…でもさ、親父はこれまで俺にまともな愛情をくれなかっただろ?だからさ…今度こそ…
「俺は……
お前の”恋人”だ」
願わずにはいられない…親父、いやイギリス…俺に…
愛をクだサイ…
「…え?兄さん、何をしてるの…?」
キッチンから水とスープを持ってきたカナダとオーストラリアは部屋の前でタオルケットに包まれたイギリスと彼を抱え上げているアメリカを見つけた。イギリスはぐったりしていて深い眠りについていた。アメリカはそんなイギリスからカナダたちの方へ目線を移す。
「親父は…”イギリス”は俺が連れて行く」
「「!!?」」
「他の奴らにバラしたいなら勝手にしろ、じゃ」
「ちょ、ちょっと待ってよ兄さん!」
「なに、どういうことなの?父さんはそれを承諾したの?」
「…いいや、これは俺が勝手にしていることだ」
2人は困惑した顔をしている。当然だ、俺は親父から独立して以来個人的な付き合いは一切してこなかったのだから。訳がわからないだろう、たがそれでいい。もう俺は我慢しないって決めたんだから。
「…これからは俺がイギリスを守る、もう何にも傷付けさせない」
背後から2人の声が聞こえたが、敢えて聞かないことにした。悪いなお前ら、でももう引き返せないんだ…
「…出せ」
リムジンのドライバーに声をかけ、俺たちを乗せた車が動き出した。腕の中には小さく寝息を立てる愛しい存在が居る。まつ毛にかかった前髪にそっと触れると、美しいオッドアイが開かれた。こちらを見上げ、まだ眠たいのかボーッとしている。
「…アメリカ…?」
「…帰ろう、俺たちの家に」
「…………」
これまで一度もできなかった分、強くそして優しく抱き締めた。紅茶の香りが鼻をくすぐり、綺麗な銀髪を指先で遊ばせる。頭を撫でるとイギリスは再びゆっくりと目を閉じていき、やがて深い眠りについた。
「…やっと…手に入れタ…」
読んでくれてありがとうございます😊
アメイギいいですねえ(^ ^)v癖になりそう…
ずっと書きたいと思ってたのをやっと書き終えて投稿しました。 好評だったら続く予定です!
海月翠
68
コメント
4件
最高だぁぁぁ! サムネ?の絵が上手いですね!
アメイギやっぱ好きー