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春「…ッあ、!」
階段でつまづいて落ちちゃった
その影響で抱えてた書類もバラバラと宙に舞っている
春「ハァ〜…、なんで昔からこうなんだろ。」
春「落っこちて下半身痛いし…、」
俺の名前は「三途 春千夜」
立派な社会人だ。
だけど、いつもこうやって落っこちたり、つまづいたり、そういうのが昔から多いんだ。
もう社会人だけど今でもお母さん達に気を使われている
春「ハァ…、せめてこのドジを減らしたら…」
春「なんで俺だけ…、」
幼なじみも俺と一緒でドジだったけど、今では立派になっている
しかも何かと子供扱いをする。
俺だって大人だし…))
春「……、」
春「ハァ…、出来るなら違う人生歩みたかったなぁ〜」
春「名前も性別も同じだけど…、ドジじゃない優秀な奴に」
春「そうなればいいのに、」
春「入れ替わったり…、する訳ないかぁ……w」
春「夢ぐらい見てみたい。」
春「え…?」
春「なんで口に傷が…?」
俺はウルフカット、ピンクのメッシュの黒髪。
だったはずだった
春「なんでどピンクになってんだよッ!」
朝起きたら
俺の綺麗な黒髪がピンクに染められている
ウルフカットは同じだが…、
しかも…、
春「なんだよ、この傷」
そう、口の両端に非対称でダイヤの形をした傷があるのだ
正直……、
春「損してる」
そう、今は絶世のイケメンだ
長い睫毛、ぷるぷるの口、ちっさい鼻、そしてバランスもいい
ピンクのやつなんて居たら似合わないと思うが、この顔に今は似合っている
春「どういうことだ…?」
春「はっ!」
春「もしかして入れ替わり!?」
春「……」
春「やった〜っ!!!」
この不可解な現象を俺は、入れ替わりと判断した。
元々SFとかそういう系が好きだったので、そう判断した
春「俺の願いが採用されているのだとしたら…、」
こいつは同姓同名
そんな奴と入れ替わったのだ。
イケメンで良かった
つまりこれからいい人生が歩める
でも…、此奴の身体を見るとなんか傷が多い気が…?
そう思ってると扉が開いた。
ドンッ
?「春ちゃ〜ん?」
?「ほらほら、大好きな妹〜♡」
ドカッ
そうやって女の子?の体を投げ飛ばした
?「ゾクゾクッ♡」
?(どんな反応するんだろうなぁ…)
?(大切な妹まで手を出されたら…、)
投げ飛ばされた女の子?
は俺の顔とよく似ている作りだった。
春(妹って言ってたな…、)
春(こいつ…、見ず知らずとは言え赤の他人では無いだろう。俺は違うがこの身体の。)
春(そんな親しい?奴の妹を投げ飛ばす…、)
春(最低じゃねぇか)
春(とはいえ…知らねぇ奴)))
バチッ
俺の頬に拳が飛んできた。
結構、いや、めっちゃ痛い
普通に死にそう
目頭も殴られたので、自然と涙が出てきた
痛さもあるのだろう。
?「ハァ〜♡やっと泣いてくれた…♡」
?「やっぱり春ちゃんは泣いてる方が素敵♡」
泣いてる方が素敵??
キモイ性癖のやつだな。
蘭「もう最高♡、だけどね春ちゃん。」
ドカッ
もう1発、今度は腹を蹴られた。
やべぇ痛ってぇッ…、
春「フゥーッ、フゥーッ…。」
蘭「もっと泣いてよ〜♡」
こいつ狂ってる
正直舐めてた
そんな気持ちが心の中を占めた
俺は何気なく、入れ替わりたいと思って入れ替われた
入れ替わった際は、同姓同名、これは運命だとも思った。
違うかった。
俺はただのドジが嫌なんてくだらない理由で、こんな地獄に送り出されたのだ。
こいつの記憶を読むことが出来る
幼なじみにこの傷をつけられ、
挙句に恐怖を抱きながら、その幼なじみについて行った
しかも、その幼なじみが亡くなればこの男。
蘭が来て、殴られ蹴られ
苦しい人生。
俺はそんな奴と入れ替わった
どこかの三途春千夜になって
というかここはどこだ?
こんな奴がいるとは不思議な、常識がない世界だ
なんて思っているとまた腹に痛みが出た
春「オォッ…、ガハッ…ッッ!」
蘭「そうだよ、それ♡」
蘭「これから“も“一緒にいようね♡」
俺は、これとは比べ物にならない幸せな人生を歩んできたと言う訳か…、
最低だな
俺もお前も
〖解説〗
三途春千夜、ドジな社会人。
いっつもそのドジは、子供扱いを受けた
そんなドジが無い、同姓同名の奴と入れ替わりたい
そう思うと、同姓同名のイケメンに入れ替わった
やった!
と思うのも束の間、
彼は地獄を見ることになる
彼は、幸せな人生から一変、地獄に変わった
この物語で伝えたいことは、どんだけ苦しくても、もっと苦しんでいる人が居るということ
勿論、嫌な時は逃げていいんです
ですけど、もう1回見つめ直して
冷静に、
そうすれば彼も、ドジも、変わったかもしれませんね
些細なことじゃなければ、苦しまず逃げていいんです。
ただ、もう1回見つめ直して、
その事が些細なことだったら、もっと苦しんでる人が居るんです。
その事を確認して
前に進む、
今回の物語のように、入れ替わることは出来ないかもしれない
だけど、あなた自身、苦しんでることがあったとしても、
見つめ直して、
前に進む
そういう事が大切だと思います。
勿論、無理はしなくていいですよ。
メンタルなどは人それぞれ、
私の話も聞き逃してくれてもいいんです
だけど、前に進むということが、私は大切だと思います。
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