中「なあ、太宰手前は俺の好きなところってあるか?」
突然の質問に少し驚いた様子の太宰
太「何急に気持ち悪い」
中「あ?何でだよ気になって質問しただけなのに気持ち悪いとか言いやがって」
太「突然すぎるのだよ君は、そうだね~中也の好きなところより腹立つ方がよく思いつくよ!!」
中「手前…ふざけるのも大概にしろよ」
俺は太宰の態度に苛立ちを声に怒りが伝わる
太「わあ~中也が怒ってる怖い~」
俺の表情を見て嘲笑う太宰
太「まあ、からかうのはそのぐらいにして…
そうだね、私は中也の表情豊かなところが好きだよ君の魅力の一つでもある」
中「ふーん、俺の表情が豊かなところが好きね」
太「見ていて面白いし特に私は_____」
そこで俺は目を覚ました
珍しく太宰との楽しい日々の夢を見た
現実の太宰は俺の横で気持ちよく寝ていてとても可愛らしい
俺はベッドから出て朝ごはんを作り始める
トーストにスープにサラダなどを作りポットに水を入れ火にかける
俺は太宰が言いかけた夢の続きを考えた
中「(あの時太宰はなんて言ったのか思い出せねえその後太宰を抱き潰したのは覚えてるんだが)」
太「何にやついてるの?中也さん」
太宰は俺の顔を不思議そうに覗き込む
中「うおっ!何時から其処にいたんだよ」
太「ついさっきだよ、ねえ中也さん珈琲をいれるのなら私にも作って砂糖とミルクたっぷりね!!」
太宰の上目遣いで頼む仕草が可愛くつい頬がゆるむ
中「嗚呼、わかったよ」
朝ごはんを食べ終わると中也さんからお出掛けに誘われた
太「お出掛け?」
中「嗚呼、太宰が嫌なら無理強いはしないけど行くか?」
私は外の世界を知らない
自分には一生縁のないものだと思っていた
けれど何時か行って見たいと願っていた
だから私は中也さんのお誘いがとても嬉しくすぐに承諾した
洋服やカラオケ、ボウリング、本屋、帽子屋さん
などたくさんのお店に行き中也さんはずっと私の手を握ってくれた
何故手をつなぐのか聞くと
中「迷子になれねえようにするためが口実だが半分は俺が太宰と手をつなぎたいから」だそうだ
本当にこの人は私を恋人のように扱ってきて対応に困る
中「日もくれてきたしそろそろ帰るか」
太「そうだね、中也さん今日はたくさんいろんな場所に連れて行ってもらってありがとうとても楽しかった」
中「俺も楽しかったし太宰が楽しんでもらえてなによりだ」
その後私達は雑談をして帰っていたが中也さんがとある質問をした
中「なぁ…太宰少し質問してもいいか?」
太「いいですけど」
何を聞かれるかわからず体が固くなる
中「太宰は俺のことどう思ってる?」
太「……………………………………………………はい?」
中「急にそんなこと聞いて困るよな、わかってるんだけど……気になってな」
私は呆然とするさっきまで緊張していた自分に呆れてしまいそうになる
中「すまねえ、忘れてほし…」
太「私は中也さんのこと好きだよ」
中「へ?今なんて!?」
太「だ~か~ら~好きって言ってるの
彼方が私を大切にしてくるとところとか
今日のように行きたい場所に連れて行ってくれる
優しいところが好き」
中「そっか、嫌われてなくて良かった~」
(まあ嫌ってはないけど距離感おかしいところとか恋人扱いしてくるところは変だと思ってるけど)
太「あと私は中也さんの表情豊かなところも好きだよ特に私にむけて幸せそうに笑ってくれる表情が好きだよ」
中「……………………………………………………」
すると中也さんは後ろに振り返りうつむいた
あれ?私中也さんが気にさわるようなこと言ってしまっただろうか?
そして中也さんはボソッと何かを言っていたが小声で聞こえなかった
しばらくして中也さんは元に戻り家に帰った
中「ありがとうな…………………………太宰」
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