えっと前回のお話が1000を越えていて最初見た時
驚いて何度も確認してしまいました
たくさんの♡ありがとうございます
そして遅くなりごめんなさい
これからも頑張ります
カーテンの隙間から眩しい光が降り注ぎ
私はゆっくりと瞼を開いた
朝一番に自分の視界に入ってきたものは
見慣れた天井でもベッドシーツでもなく
私を抱きしめて気持ち良さそうに眠っている中也さんの寝顔だった
太「ま~た勝手に人の部屋に入って寝てる」
最近私は中也さんと(中也さんが勝手に入ってきたり強制的に)一緒に寝ることが増えている
私は呆れつつ中也さんを起こさないように部屋を出た
顔を洗ったり着替えたりしてリビングに行く
珈琲でも入れようとポットを手に取ろうとした瞬間
中「太宰!!!」
中也さんが大声で私の名を呼んだ
私は驚いて肩を跳ね上げる
太「急に大きな声出さないでよ中也さん
びっくりするじゃない…か」
そして勢い良く中也さんは私を強く抱きしめた
太「中也さん痛いんだけど」
何度声をかけても中也さんは何も言わず離さなかった
力強く私を抱きしめ少し震えている様子の中也さんはまるで何かを恐れている様だった
太「ねぇ~中也~いつまでも私を待たせるつもりだい早く仕事終わらして私に構いたいまえ」
太宰はそう言って後ろから抱きしめてきた
中「うるせえ、抱きついてくるんじゃねえ太宰
今は手前の相手をするほど暇じゃねえんだよ」
太「可愛い恋人にむけて煩いとか抱きつくなとか酷いね中也」
中「忙しいんだよ終わったら沢山構ってやるから今は一人にさせろ」
太「あっそ、せっかく私から誘っているのに中也は私より仕事が優先なんだだったらずっと仕事さえすれば」
中「そんこと言ってねえだろ!!」
太「なら君はどっちの方が重要なんだい?
仕事かそれとも…………………………私かい?」
太宰は不適な笑みをこぼす
俺は大きくため息を吐く
中「手前に決まってるだろ」
太「だったらそんなもの後ですればいいよね…中也」
太宰は俺が持っている資料を奪い床に捨て両手を俺の首にまわした
まるで悪魔の誘惑のようだ
中「誘ったのは手前なんだから責任は果たせよ」
俺は太宰と口を重ね抱きしめた
抱きしめた太宰はひどく冷たかった
そしてあの日の景色が広がっていた
刃物でさされ血を流し二度と動かない恋人を抱きしめている自分の姿が
俺は勢い良く目を覚まし太宰を探す
一緒に眠っていたベッドには太宰の姿はなかった
俺は大声で太宰を呼んだ
もしも太宰と再び再開したのも俺の都合の良い夢だったらそんなことが頭に過る
そしてリビングに太宰の姿があった
中「太宰!!!」
太「急に大きな声出さないでよ中也さん
びっくりするじゃない…」
俺は太宰の話を遮り抱きしめる
今度は温かく夢ではないことがわかる
俺はその場を暫く動けずにいた
太「はい、どうぞ」
中「ありがとう」
俺は太宰から渡された珈琲を受け取り口にした
太「どう?少しは落ち着いたかい?」
中「嗚呼、迷惑かけてすまなかった」
太「別に迷惑ではないけど少し驚いよ
一体何があったの?怖い夢でも見たの?それとも私がいなくて不安になったとか?なあんてそんな分けない…」
中「……………………………………………………」
俺は太宰が言った言葉に何も言えなくただうつ向くしかできなかった
何故なら太宰が言ったことは正しかった
実際太宰が死んだ後の夢
目が覚めると横にいたはずの太宰がいなくて不安になっていた
太「中也さんは私がいないと不安なのかい?」
俺はすぐに顔を上げ手を握った
中「当たり前だ太宰のことは大切だし命にかえても守るべき存在だだから太宰お前が望む限り俺の傍にいてくれないか?」
太「…………全く何でそんな格好いい台詞を彼方は平然と言えるのかなあ」
俺は何か変なことを言っただろうか?
太宰の言っている言葉があまりよく理解できず
太宰は呆れてため息を吐いていた
太「まったく無自覚とは困ったものだね………………」
だが太宰は微笑み部屋の雰囲気も明るくなるのを感じた
太「私で良ければ彼方が望む限り傍にいるよ」
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