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類からメッセージが来た。
類『おはよう。巴那!提案なんだけれど、今日一緒に登校しないかい?』
というものであった。
既読をつけるのはなんとなく申し訳なかったので付けずに置いておく。
明日、わかったと伝えよう。
朝
アラームが鳴り嫌々ながらベットから体を起こす。
巴那「ん…」
時計を見ると、5時台であった。
本当は6時にアラームを鳴らしたかったのだが、間違えてしまったらしい。
寝て寝坊もしたくないので、顔を洗いにいく。
朝の用意と朝ごはんを作り終えると、メッセージの存在を思い出した。
スマホの画面をつけ、メッセージを開く。
類と書かれたところをおし、メッセージを打つ
巴那『おはよう!久しぶりだしいいね。7:30類の家の前で!』
と返事を送る。
ついでにリンが教えてくれた男子友達のやつの実行もやってみよう
7:10に家を出る。今日はさながお泊まり会のまま学校へ行くとのことで風だけに挨拶する。
見送られた後、類の家に向かった。
巴那「うーん…びっくりさせるのが大事らしいから、来たら速攻でやってみよう!」
と作戦を立てる。
30分になると類がドアから出てきた。
類「巴那、おはy…」
勢いよく類に飛び込んだ
巴那「類!おはよう‼︎」
と言いながら
すると、
類「っ…///」
顔を赤らめながら、私から離れる。
巴那(仲良くなる作戦失敗…)
類「ど…どうしたんだい?えむくんと体が交換されてしまったのかい…?」
巴那「そんなことないけど…ずーっと宮元巴那だよ!」
類「ああ…これが現実であれば…」
なんて言い出した。
巴那「え…ここ現実…」
と言いながら頬をつまむ。
類「いて…え?これって本当に…」
巴那「はいはーい…茶番はもういいですよー…というか、寧々はこないの?」
類「あー…先行ったっぽいね…」
回想
類視点
フェニランの帰り、類、寧々宅前
類「寧々…僕は…」
寧々「はいはい。顔にでてる。好きなんでしょ宮元さんのこと。」
類「うう…」
寧々「家近いんだし、2人で登校すればいいじゃない。」
類「寧々は…?」
寧々「私が類からしたら邪魔者になるでしょ。」
寧々「ちょっと私も宮女に用事あるし、いいよ」
類「ありがとう。寧々!誘ってみることにするよ」
寧々「はいはい。がんばってね。じゃ、また」
類「ああ。」
そのあと、文面を打って消してを繰り返し、夜遅くなったのは別のお話
巴那視点
類「寧々、宮女に少し用事があるみたいでね」
巴那「そっかー…じゃあ行こっか!」
仲良しになるためだ!さっきの取り返すいい機会!と思いつつ歩き出す。
類「少し、寄り道しないかい?」
巴那「?いいよ」
と答えると通学路とは違う方向へ向かう。
ついていくとそこは類と話したあの公園であった。
類「ちょっと待っててね」
中学の時の類と重なる。
この優しさは変わらないんだな…
瑞希も、明るくなったけど優しいっていうのは変わってないし…
いくら見た目が変わっても…ね。
類「おまた…え…巴那?」
巴那「え…あ…」
いつのまにか涙を流していた。
でも、嫌じゃない。こう、いい方向に変わるのはとても嬉しかった。
巴那「とーっても嬉しいなって」
類「?」
巴那「2年前より良い方向に進んでくれてて…!」
類「フフ…」
巴那「あ…類が持ってるのって…」
類「レモネードだよ」
巴那「ホットレモンじゃない笑」
類「冬じゃないからね笑」
巴那「じゃあそろそろ、学校行きますか!」
いつの間にか涙も吹っ飛んでいた。
暖かい風が頬を撫でる。
類「そうだね。」
こうやって2人で歩き出す。
巴那(ここは中学のときとは違うなぁ)
なんて思いながら
類(寧々にありがとうと伝えよう)
このまま進んでいると
?「あ!巴那!」
巴那「美弥妃…!」
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